元住吉の駅からほど近い整体・リラクゼーションサロン「癒し処 こうみや」で院長を務める熊谷康孝さん。10年かけて自分の手に合う施術を追求した職人気質と、たった4日で創業融資をとりつけた実業家のSTORYをお話しいただきました。
─いまのお仕事を始めようと思ったきっかけはどんなことですか？
高校3年のとき、進路に悩んだ末に見つけた「アスレチックトレーナー」との出会いが原点です。専門学校を卒業してからも、20代の10年をかけて自分の手に合う施術とは何かを追求し、トレーナー・リラクゼーションマッサージ・整骨・整形・鍼灸・整体、各分野を体験しながら優れた点を取り入れることで、30歳にしてようやくオリジナルの店舗を作り上げることができました。
─いまのお仕事を成功に導いた要因はなんだと思いますか？
一番の要因は「行動力」だと思います。私の場合、起業の相談を始めて1～2ヶ月のころ、たまたま地元を歩いていて見つけた好物件をその日のうちに電話して仮押さえし、すぐさま開業届と前職の退職届、創業融資を取りつけるための事業計画書に着手した記憶があります。創業融資の支援を担当してくれたV-Spiritsの中野さんからも「計画書の作成から銀行借入まで4日というのは過去最短です！」と伺いました(笑)それができたのも、いつか自分が起業することをイメージしていたからだと思うので、資金面を含めて時間をかけて少しずつ準備することも大切ですね。そのうえで行動を起こせば、動いた先で必ず想定とは違う現実的な問題にぶつかり、解決することで先に進める。ですから気になる人がいれば会いに行く、わからないことがあれば誰かに聞いてみる。そうすることで自分一人では気づけないことが山ほど見つかりますし、別の角度からいただける意見は本当に貴重だと感じられます。

東京都大田区鵜の木でイタリアンバルを経営している石川貴士さん。2022年7月29日にお店をオープンしました。コロナ禍での開業とあって色々と苦労されたことも多かったそうです。そんな石川さんに飲食業の開業についてお話を伺いました。
─コロナ禍での開業でしたが、開業に至るキッカケや動機を教えてください。
私自身が料理に興味を持った動機が、学生時に学校のお弁当作り（自分と兄弟分）をすることが多く、お弁当作りをしているうちに料理に興味を持つようになりました。高校卒業後は調理師専門学校に入学し、卒業後はホテルで料理人として3年間お世話になりました。起業を考えたのは、転職した個人経営の飲食店での経験でした。オープンキッチンのお店で、目の前で料理を行うライブ感に魅了されました。そこからは、スキルだけでなく、生産者との繋がりを持ったりと積極的に行動をしていきました。
─開業する中で一番大変だったことを教えてください
自分は料理人として生きてきましたので、料理には自信がありましたが、税務や会計、創業融資についてほとんどわかりませんでした。そんな時に今の税務顧問先であるV-Spiritsさんと出会いました。税務・会計だけでなく資金調達の支援もしてくれて本当に助かりました。特に、私以外にも数多く支援されてきているので、事業計画書の作成方法や面談対策まできめ細かく指導してくれて本当に助かりました。この経験からも専門的な部分は専門家に任せた方が不安はなくなりますね。

周さんは2021年4月に個人事業主として独立開業し、同年11月に法人化しました。周さんはトリリンガル（日本語・中国語・英語）であることを武器に「日本と中国を世界に繋げ、グローバルに人とビジネスの可能性をアップデートする」をミッションに掲げ活動をしています。
─コロナ禍での開業でしたが、開業に至るキッカケや動機を教えてください。
もともと中国生まれで2007年12歳のときに日本に来日しました。中高大学は日本の国公立に通いましたが、来日当初は日本語も話せなかったのでコミュニケーションを取るのに苦労しました。大学は医療系に進学しましたが、卒業後は会社員として就職しました。自分自身が30歳までに何かしらのビジネスを立ち上げる経験をしたいと漠然と考えていました。中国出身の人で日本でビジネスを行っている知人がたくさんいることもあり、起業＝リスクがあるとの認識はあまりありませんでした。大きなきっかけは新型コロナウイルスです。当時はシンガポールの会社で働いており、コロナ以降オフィスに行くこともなくなり、働く環境も世界観も大きく変化した状況で自分と向き合い、私自身の無限の可能性に挑戦したいと決意したと同時に勤務先に退職の旨を伝え日本に帰国しました。
─開業にいたるまでに準備したことなどについて教えてください。
帰国してからは開業に向けて準備を始めました。帰国後すぐに中野裕哲さん（V-Spiritsグループ代表）へ事業プランや事業形態等について相談を行いました。中野さんからは経営のことについて、起業を成功させるための心得、資金調達などについてわかりやすく教えてくれました。準備期間は3ヶ月間と短かったですが、中野さんのおかげできちんとした準備を行うことができました。

橋本さんは2022年5月に東京都北区滝野川で創業しました。お父様が建設業を営んでおり、今回地盤を引き継ぎ創業しました。地域住民の方々に快適な住環境を提供するために住宅リフォームを展開しています。
─創業に至るキッカケや動機を教えてください。
私は大学卒業後、ハウスメーカーで注文住宅販売を3年、分譲住宅販売と用地の仕入れに2年携わり、その後水まわり住設メーカーに転職し14年リフォーム業や工務店への営業に携わりました。父親が高齢となってきたこともあり、家業を引き継がなければという責任感が生まれました。
─開業する中で一番大変だったことを教えてください
今回は父親の建設業許可を引き継ぐ事業継承だったため、単純な建設業許可と比べ手続きが煩雑でした。加えて会社設立登記や税務や社会保険、銀行口座開設手続きなど、許可以外にもやることがさまざまでしたがV-Spiritsグループの各種専門家に相談し、手続き内容やスケジュール管理をしてもらい解決することができました。単発で手続きをしてくれる専門家はいくらでもいますが、建設業の現場監督のように、他の専門家の領域も把握し、全体を調整できる司令塔役はそうはいません。総合力のある専門家事務所に依頼できたことでスムーズに進められました。やはり餅屋は餅屋で、創業融資の事業計画書作成や金融機関対応も含めて、自分の専門ではないことはその道のプロに相談した方が安心ですね。