
プロスポーツ選手のセカンドキャリアに“起業”が最適なワケ
「現役引退後、何ができるだろう…」
プロスポーツ選手のそんな悩みに、「起業」という選択肢はとても有効です。競技で培った強みや人脈を、ビジネスに変えることができるのです。今回は、なぜ起業がフィットするのか、具体例も交えながら丁寧にご説明してまいります。
1. 現役時代の“強み”をビジネスに活かせる
プロの経験は、ビジネスの場でも大きな強みです。
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自己管理力・継続力:日々のトレーニング習慣がそのまま仕事のルーティン化に活きます。
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メンタル強さ・プレッシャー対応力:困難やストレスに強く、粘り強く挑める姿勢は起業にも欠かせません。
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競技場面でのチームワークとリーダーシップ:チームマネジメントやスタッフ育成の土台になります。
こういった「見えない強さ」は、起業時に大きな武器となります。
2. ファンや地域とのつながりをビジネス化できる
現役時代に培ってきた“ファンとの信頼関係”をベースに、地元やファン層に向けたサービスを展開するのは効果的です。
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スポーツ教室・トレーニング指導
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地域イベントや健康サポート
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グッズ・ブランド商品開発
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オンラインサロンや講演会の運営
こうした事業は「あなただからこそ価値がある」という唯一無二の強みになります。
3. 人脈とネットワークが開業準備に活きる
スポンサー・チーム関係者・メディア・後輩など、プロ選手時代の人脈は、単なる交友関係以上の価値になります。
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資金調達や協賛を得るための紹介
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販売チャネル・協働企業の開拓
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販促やPRでの協力体制
すでにあなたの力を信頼してくれている人々と一緒に歩む起業は、ゼロからのスタートよりも実績と安心感が大きいのです。
4. 競技での失敗経験もビジネスの糧にできる
試合での敗北や怪我での挫折は、選手として苦い体験ですが、いまでは自己成長の“財産”です。
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壁を乗り越える手段や気持ち
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改善を重ねて成果を追うプロセス
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周囲と共に乗り越える協働力
こうした経験はまさに「ビジネスのど真ん中」にある学びなのです。失敗と向き合い、立ち直る力は、起業においても欠かせない要素です。
5. セカンドキャリアとしてのやりがいと社会的意義
現役引退後、次に何をすればいいか見えない。そんな時、起業は「自分の価値を社会で再定義する場」としても役立ちます。
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競技経験を子どもや若者に伝える使命
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地元に貢献しながら地域の活性化に携わる
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現役時代ではできなかった仕事を形にする
こうした行動は、自分自身の新たな生きがいを創るだけでなく、ファンや地域にも元気と希望を与えることができます。
6. リスクとメリットのバランスをとる工夫
起業にはもちろんリスクもありますが、プロスポーツ選手特有の準備がリスク軽減になります。
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自己資金の一部から始められる(副業的に事業スタート)
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コンサルや専門家とタッグを組むことで安心運営
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バーチャルやサテライトで場所に拘らず起業可能
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セミリタイア型で段階的に進める設計もできる
競技時代の自己管理力や専門性があるからこそ、スタートアップの不安要因にも強く対応できます。
7. 成功事例に学ぶヒント
実際に、プロ選手から起業家になった方も多数いらっしゃいます。
- アスリート専用のフィットネスジム
- サプリメントや健康食品の開発・販売
- プロスポーツ選手視点で肉を選ぶ焼き肉店
- スポーツチーム運営やマネジメント会社
- メディア出演や講演事業に特化するプラットフォーム
彼らは競技で培った経験を、現役の延長線としてビジネス化しています。
8. 起業を成功させる3つの準備ステップ
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自分の“軸”を言語化する
– どんな価値を届けたいか/どんな対象に向けて提供したいか -
ビジネスモデルをシンプルに構築
– オンライン・オフラインの仕組みと収益設計を合わせる -
専門家に相談し、リスク管理を行う
– 税理士・コンサルタントなどが創業支援の視点から構想を評価する
こうした手順を丁寧に進めることで、意義あるセカンドキャリアが創れます。
9. 家族やパートナーとの連携も成功の鍵
起業は一人で進めるものではありません。家族の理解や支援も、安心してチャレンジするための大きな支えになります。
とくに、配偶者が経理や事務面でサポートしてくれたり、兄弟が共同で事業に関わったりする例もあります。現役中に周囲と将来についてしっかり話し合っておくことで、起業後もスムーズにスタートを切ることができます。
10. 現役中からの準備で差がつく
引退後に慌てるのではなく、現役中から少しずつ準備しておくことが重要です。
たとえば、SNS発信を継続してファンを育てておく、資格取得や勉強を始めておく、気になる業界の勉強会に参加しておくなど、小さな一歩が後々大きな財産になります。
「今のうちから起業の種をまいておく」ことが、セカンドキャリア成功の秘訣といえるでしょう。
専門家への相談も長期の準備視点で、現役時代からをオススメしています。
11. おわりに──新たなステージへ、一歩を踏み出すために
プロとして戦った経験、ファンや地域との信頼、人としての成長…どれもビジネスの基盤になります。
「セカンドキャリアだからもう控えめに」はもったいない。起業は、あなたの経験と想いを形にする最高の舞台です。
現役の豊富な経験が、あなたをビジネスのスターに変える力となります。
ひとりで悩まず、いつでもお気軽にご相談ください。あなたのセカンドキャリアを全力で応援します!
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起業の手続きって何から始めればいいの?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。
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この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。