
高梁川流域圏創業者販売イベント出店支援補助金とは?
ズバリ言います。これは、創業間もない事業者さんにとって、販路開拓の第一歩を後押ししてくれる貴重な補助金制度です。単なるお金の支援というより、地域全体で創業者を応援していこうという、心強い取り組みでもあるのです。
「せっかく起業したのに、なかなかお客様に知ってもらえない…」
「販路を広げたいけれど、出店料や交通費が負担で…」
そんなお悩みをお持ちの方にこそ、知っていただきたい補助金制度が、この「高梁川流域圏創業者販売イベント出店支援補助金」です。出店に関する費用の一部を市が負担してくれるため、リスクを抑えてチャレンジができます。これは販促費の「投資」を、地域が応援してくれる仕組みと捉えてもいいでしょう。
補助金の対象者
この補助金の対象となるのは、以下の条件を満たす創業5年以内の中小企業者や個人事業主の方々です。対象者の条件をきちんと整理して、確認していきましょう。
本店登記が高梁川流域圏内にあること
法人の場合は「本店登記」が圏内であることが条件です。個人事業主の場合は、「住所」と「事業所」の両方が流域圏内にある必要があります。
たとえば、住民票だけが圏内で、実際の事業所が圏外にある場合は対象外になりますので注意が必要です。
「特定創業支援等事業を受けたことの証明書」を取得していること
補助金を受けるには、「倉敷市などが実施する創業支援制度を活用してきた実績」が求められます。つまり、「支援を受けて創業した方」へのサポートが前提です。
この証明書をまだ取得していない場合でも、まずは倉敷市に相談し、創業支援メニューの受講からスタートしましょう。
必要な許認可を取得していること(該当業種のみ)
飲食や美容など、営業許可や資格が必要な業種の方は、当然ながらそれを取得している必要があります。
なお、許可申請中でまだ取得していないという場合は、補助金の審査に通らない可能性があります。ここは「完了済み」が必須条件です。
同一事業に対して、他の団体から補助金を受けていないこと
補助金は「重複受給」が原則不可となっています。同じイベント出店に対して、他の自治体や団体からも補助を受けていると、対象外になる場合があります。
「似ているけれど別の活動です」という場合も、内容を分けて明確に整理する必要があります。
補助対象経費
出店支援補助金でカバーされる経費は、販促活動において「必要不可欠」なものばかりです。補助対象となる費用項目を、具体的にみていきましょう。
- 出店料:イベントへの出展ブースの費用。これが一番のネックという方も多いでしょう。
- 賃借料:什器や車両、テントなどを借りる費用が含まれます。
- 備品購入費:陳列棚や商品ディスプレイのための器具など、イベントに直接使う物品。
- 消耗品費:試食用の紙皿や紙コップ、チラシ印刷用紙など。イベントで使い切るものです。
- 広報費:SNS広告やチラシ制作、ポスター掲示など。告知を強化するための費用もOK。
- 保険料:万が一に備えて加入するイベント保険など。
- 旅費:公共交通機関を使って会場へ移動する際の交通費。ただし、自家用車のガソリン代などは対象外です。
- 通信運搬費:電話代や宅配便での商品の搬入などが対象になります。
- その他市長が必要と認めるもの:たとえば、特別な機材のレンタル料など、補助対象外と判断されがちなものでも、用途次第で認められる可能性があります。
※注意点:「申請年度内に発生・支払いが完了していること」が必須です。領収書や振込記録など、証拠書類の整備が欠かせません。
申請方法と締切
申請の流れも、事前にしっかりと理解しておくことが大切です。提出書類の不備などでチャンスを逃してしまう方も少なくありません。
- 提出先:倉敷市 商工課
- 提出方法:郵送または持参(メールやオンライン申請ではありません)
- 受付期間:令和6年4月1日 ~ 令和7年2月28日
- 実績報告の期限:令和7年3月19日(補助対象経費の証明や報告が必要)
提出書類には、申請様式のほか、必要な許認可証や「創業支援等事業の証明書」、経費の内訳資料なども添付します。不安な方は、提出前に専門家の確認を受けるのもひとつの手です。
まとめ
高梁川流域圏内で創業された皆さま、販路開拓のきっかけに、この補助金を活用しない手はありません。イベント出店は、「自社の存在を知ってもらうための第一歩」。それが市の支援を受けながら実現できるのですから、こんなありがたい話はありません。
「ウチは対象になりますか?」「どこまでが補助対象経費になるのでしょう?」――そんな疑問が浮かんだら、まずはお気軽にご相談ください。
弊社では、元補助金審査員の三浦をはじめとした、各分野の専門家がチームとなり、補助金申請を全力でサポートしています。もちろん、初回のご相談は無料です。迷っている方は、まずは一歩を踏み出してみませんか?
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この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura
元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、
産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。
融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。

この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

























