
起業してから差がつく|会社員のうちに身につく”一番の武器”とは
阪急電鉄の創業者である小林一三は、「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ」という言葉を残したと伝えられています。どんな仕事を任されても、その仕事において一番を目指して取り組めば、そこから道が開けるという意味の言葉です。起業を考えている会社員にとって、この言葉は今の仕事への向き合い方を見直すきっかけになります。今回は、今の仕事に全力で取り組むことが、起業後にどうつながるのかを見ていきます。
今の仕事と、将来の起業は無関係ではない
起業を考えている会社員の中には、今の仕事を「いつか辞める仕事」として、少し距離を置いて見てしまう方もいます。しかし、今の仕事にどう向き合っているかは、起業後の仕事への向き合い方にも、そのまま表れます。小さな仕事を軽く扱う習慣がついていると、起業後も同じように、小さな仕事を軽く扱ってしまいがちです。
下足番の話が伝えているもの
「下足番」とは、お客さんの履物を預かり、整理する仕事のことです。一見、目立たない仕事に思えますが、小林一三のこの言葉は、どんな仕事でも、その仕事の中で一番を目指す姿勢そのものに価値があることを伝えています。仕事の大きさや目立ち方ではなく、取り組み方そのものが、後の評価や信頼につながっていくという考え方です。
全力で取り組む人は、起業後も信頼を積み重ねやすい
今の仕事に全力で取り組んでいる人は、周りからの評価や信頼を、自然と積み重ねています。この信頼は、起業したあとも大きな支えになります。前職でのつながりが、起業後の仕事につながることも少なくありません。今の仕事をどう取り組んでいるかは、起業後の人間関係の土台にもなっているのです。
どんな仕事も「経営の練習」になる
一見、起業と関係のないような仕事も、視点を変えると経営の練習になります。限られた時間の中で成果を出す工夫、周りと協力して仕事を進める経験、お客さんや取引先に喜んでもらうための工夫は、どれも起業後に必要になる力と重なっています。今の仕事を「練習の場」として捉え直すことで、日々の仕事への向き合い方も変わってきます。
会社員のうちから、全力で取り組む習慣をつける
今の仕事に全力で取り組む習慣は、起業したその日から急に身につくものではありません。会社員のうちから、どんな小さな仕事にも手を抜かず取り組む習慣を少しずつ積み重ねておくことで、起業後も自然とその姿勢を保てるようになります。今任されている仕事を、改めて見直してみることが、起業準備の一つの形になります。

💬 執筆者の三浦から一言
相談の場でも、前職での仕事ぶりが丁寧だった方は、起業後の立ち上がりもスムーズな印象があります。今の仕事への姿勢は、起業後の自分にそのままつながっているのだと、相談を通じて実感することが多くあります。前職での積み重ねが、起業後の信頼につながっている場面を何度も見てきました。
目立たない仕事ほど、差がつきやすい
目立つ大きな仕事であれば、多くの人が自然と力を入れて取り組みます。しかし、地味で目立たない仕事ほど、取り組む人によって差が生まれやすくなります。周りが軽く扱いがちな仕事に、丁寧に向き合えるかどうかは、起業後にも通じる、その人自身の姿勢を表しているとも言えます。
一番を目指す対象は、人と比べなくていい
「日本一の下足番になってみろ」という言葉は、他の誰かと競争して一番になることを求めているわけではありません。自分の中で、今の仕事にどこまで丁寧に向き合えるかという基準を持つことが大切です。周りと比べて優劣をつけるのではなく、自分なりの一番を積み重ねていく姿勢こそが、この言葉の本質に近いのではないでしょうか。
小さな工夫の積み重ねが、独自の強みになる
任された仕事に全力で取り組んでいると、自然と自分なりの工夫が生まれてきます。やり方を少し変えてみる、相手の立場に立って考え直してみるといった工夫は、誰かに教わるものではなく、自分の経験の中から積み上がっていくものです。こうした小さな工夫の積み重ねこそが、起業後に自分らしさとして活かせる、独自の強みになっていきます。
結果が出るまでの時間も、力になる
全力で取り組んでも、すぐに結果が出るとは限りません。むしろ、結果が出るまでの間に試行錯誤を重ねた時間こそが、後になって大きな力になります。起業後も、すぐに成果が出ない場面は必ず訪れますが、今の仕事を通じて「結果が出るまで取り組み続ける」経験を積んでおくことは、そのときの心の支えになります。
よくある質問
Q. 今の仕事が起業したい分野と全く違います。それでも意味がありますか
A. 分野が違っても、仕事への向き合い方そのものは、どんな分野でも活かすことができます。取り組み方の習慣は、業種を超えて引き継がれるものです。
Q. 全力で取り組むとは、具体的にどういうことですか
A. 任された仕事を、自分なりに工夫しながら、最後まで丁寧に仕上げることです。特別な成果を出す必要はなく、日々の積み重ねそのものが大切です。
まとめ:今日からできること
今日は、今任されている仕事の中で、一番地味だと感じている部分に、少し丁寧に向き合ってみてください。この積み重ねが、起業後の自分を支える力になります。
【無料相談のご案内】
弊社は、V-Spiritsグループ代表の中野裕哲を中心に、中小企業診断士・元補助金審査員の三浦をはじめとした専門家チームが、業種を問わない幅広い起業・新規事業のご相談に対応しております。何から始めればいいかわからないという段階でも、適切なアドバイスを無料にて行っております。無料相談も行っているので、ぜひ一度ご相談ください。お問い合わせお待ちしております!

この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura
元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
融資・資金調達コンサルタント
行政書士法人V-Spirits 補助者
産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。
融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。


この記事を監修した人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
税理士法人V-Spiritsグループ代表/税理士/行政書士/特定社会保険労務士/採用定着士/ファイナンシャルプランナー/起業コンサルタント/経営コンサルタント/大正大学招聘教授
税理士法人V-Spiritsグループ代表の中野裕哲は、中小企業経営者のために、税務・会計だけでなく、採用、人事、資金繰り、融資、補助金、助成金、営業、Webマーケティング、売上導線設計まで横断的に支援する実戦型経営税理士です。
経営の悩みは、突き詰めると「人・金・売上」に集約されます。中野裕哲は、大企業人事部、人材紹介会社の採用エージェント、中小企業の財務責任者、大手不動産会社での営業、出版・Web制作による集客導線構築など、幅広い実務経験をもとに、経営者の意思決定を支援します。
【対応領域】
税理士顧問、社労士顧問、補助金支援、助成金支援、資金調達支援、採用力診断、売上導線診断、経営参謀顧問。税務・会計・決算・節税に加えて、経営分析、労務管理、社会保険、助成金、採用体制づくり、融資、補助金、事業計画、営業戦略、Webマーケティング、出版、メディア活用まで一体的に相談できます。
中野裕哲は、家業の倒産危機からの壮絶な貧乏体験を原点に、お金で苦しむ経営者をひとりにしないことを掲げています。資金繰り、採用、売上づくりの壁に対して、経営者目線で伴走します。
【主な実績】
- 起業支援・経営支援の豊富な実績
- 起業相談件数3,000件以上
- 資金調達支援1,000件以上
- 大企業Webサイト多数監修
- 商業出版著書監修約32冊(累計30万部超)
V-Spiritsグループでは、融資・補助金・金融機関対応に詳しい社内役員チームも伴走します。元経済産業省系補助金審査員・事務局員、元日本政策金融公庫支店長、元信用金庫融資担当営業などの専門家が、補助金申請、事業計画、資金繰り、金融機関対応を実務面から支援します。
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