
創業融資に落ちたら再申込みはいつ?見直すべき3つのポイント
創業融資に落ちたら再申込みはいつ?次に通すための見直し方
💬 創業融資を断られた個人事業主の方からのご相談
創業融資を申し込みましたが、結果は見送りでした。それでも開業はあきらめたくありません。もう一度申し込むなら、どのくらい期間を空けて、何を変えればいいのでしょうか?

この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。
監修者の元日本政策金融公庫の支店長の多胡からの回答
一度見送りになったからといって、開業の道が閉ざされたわけではありません。ただし、同じ内容のまま期間だけを空けて再申込みをしても、結果が変わるとは限りません。大切なのは、見送りの原因になった部分を具体的に特定し、そこを目に見える形で改善してから次の申込みに臨むことです。
再申込みまでの期間は「月数」より「改善の有無」で考える
再申込みまでに何か月空ければよいか、という明確な基準があるわけではありません。重要なのは時間の長さそのものではなく、その間に自己資金や事業計画がどれだけ具体的に改善されたかです。例えば自己資金を計画的に積み増した実績を通帳で示せるようになった、事業計画の数字の根拠をより具体的に説明できるようになった、といった変化が伴って初めて、再申込みの意味が出てきます。何も変えずにすぐ出し直しても、審査する側から見れば前回と同じ内容にしか映りません。
自己資金の積み上げ方を見直す
自己資金は、単に金額が足りているかだけでなく、どのように貯めてきたかという過程も見られます。毎月の給与から計画的に積み立てている記録があるかどうかを、通帳の履歴とあわせて見直してください。直前にまとまった金額が入金されただけでは、計画性を示す材料としては弱くなります。再申込みまでの期間を使って、毎月一定額を積み立てる習慣をつくり、その実績を通帳で示せるようにしておくことが、説得力のある見直しにつながります。
事業計画の数字の根拠を見直す
見送りになった計画書を、もう一度ご自身で読み返してみてください。特に売上計画の数字が、どのような根拠から導き出されたものかを説明できるかどうかが重要です。想定する客単価や来店数、受注件数などの数字を、どのように算出したのか、その裏付けとなる情報を具体的に書き加えられるか見直してみましょう。資金使途と希望額の整合性も、あわせて確認しておきたいポイントです。
業務経験の説明の仕方を見直す
開業しようとしている事業について、これまでどのような経験を積んできたかを、面談で具体的に説明できるかどうかも振り返りの対象です。勤務していた期間や担当していた業務の内容、そこで得た知識や技術が、これから始める事業にどうつながるのかを、自分の言葉で整理しておいてください。経験の年数だけでなく、その経験が事業にどう活きるのかを具体的に語れることが、説明の説得力を高めます。前職での担当業務が開業予定の事業と近い場合は、その共通点を具体的に挙げられるようにしておくと、計画書と面談の説明に一貫性が生まれます。
面談での説明の仕方を見直す
計画書の内容が良くても、面談でうまく説明できなければ、意図が正しく伝わりません。前回の面談で言葉に詰まった質問や、うまく答えられなかった点があれば、メモに書き出しておきましょう。その箇所について、再申込みまでの間に自分なりの答えを準備しておくことで、同じ質問をされたときに具体的に説明できるようになります。想定される質問に対する回答を、事前に声に出して練習しておくのも有効です。家族や知人に面談役を頼んで、計画の説明を聞いてもらい、分かりにくかった部分を指摘してもらうのも、見直しの方法のひとつです。
再申込みに向けた準備の進め方
自己資金の積み増し、事業計画の数字の根拠固め、業務経験や面談対応の説明の準備、この三つが一定程度進み、前回の計画書と比べて明らかに内容が具体的になったと感じられる段階が、再申込みを検討する一つの目安になります。焦って期間だけを空けて出し直すのではなく、改善の中身を自分で確認してから次に進むことをおすすめします。
見直す項目を一度に全部進めようとすると、どれも中途半端になりがちです。まずは自己資金の積立を今日から始める、次に売上計画の根拠を一つずつ数字の出どころまで書き出す、といったように、順番を決めて一つずつ取り組んでいくと、計画書全体の具体性が無理なく積み上がっていきます。
まとめ
創業融資の再申込みで大切なのは、空ける期間の長さではなく、見送りの原因となった部分を具体的に改善できているかどうかです。自己資金の積み立て実績、事業計画の数字の根拠、業務経験や面談での説明の仕方を一つずつ見直し、前回より具体的に説明できる状態を整えてから、次の申込みに臨んでください。
どこをどう見直せばよいか自分だけでは判断しづらい場合は、専門家に計画書を見てもらいながら、再申込みに向けた計画を一緒に立て直していくと安心です。
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この記事を書いた人
小峰精公/Kiyotaka Komine
元朝日信用金庫 法人営業
資金繰り解決コンサルタント
V-Spirits総合研究所株式会社 常務取締役
大学卒業後、朝日信用金庫に入庫。朝日信用金庫での経験が原点となり、「銀行融資取引」や「資金繰り」の本質を企業へ伝えていくことがミッションだと確信する。
日本の99%は中小零細企業で成り立っている現状を痛感し、1社でも多くの企業の「資金繰り」の課題を解決していくことに専念する。
クライアント様がより良い商品やサービスを提供することができる環境づくりの一助となれるよう全身全霊を尽くす。

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多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。


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中野裕哲/Nakano Hiroaki
税理士法人V-Spiritsグループ代表/税理士/行政書士/特定社会保険労務士/採用定着士/ファイナンシャルプランナー/起業コンサルタント/経営コンサルタント/大正大学招聘教授
税理士法人V-Spiritsグループ代表の中野裕哲は、中小企業経営者のために、税務・会計だけでなく、採用、人事、資金繰り、融資、補助金、助成金、営業、Webマーケティング、売上導線設計まで横断的に支援する実戦型経営税理士です。
経営の悩みは、突き詰めると「人・金・売上」に集約されます。中野裕哲は、大企業人事部、人材紹介会社の採用エージェント、中小企業の財務責任者、大手不動産会社での営業、出版・Web制作による集客導線構築など、幅広い実務経験をもとに、経営者の意思決定を支援します。
【対応領域】
税理士顧問、社労士顧問、補助金支援、助成金支援、資金調達支援、採用力診断、売上導線診断、経営参謀顧問。税務・会計・決算・節税に加えて、経営分析、労務管理、社会保険、助成金、採用体制づくり、融資、補助金、事業計画、営業戦略、Webマーケティング、出版、メディア活用まで一体的に相談できます。
中野裕哲は、家業の倒産危機からの壮絶な貧乏体験を原点に、お金で苦しむ経営者をひとりにしないことを掲げています。資金繰り、採用、売上づくりの壁に対して、経営者目線で伴走します。
【主な実績】
- 起業支援・経営支援の豊富な実績
- 起業相談件数3,000件以上
- 資金調達支援1,000件以上
- 大企業Webサイト多数監修
- 商業出版著書監修約32冊(累計30万部超)
V-Spiritsグループでは、融資・補助金・金融機関対応に詳しい社内役員チームも伴走します。元経済産業省系補助金審査員・事務局員、元日本政策金融公庫支店長、元信用金庫融資担当営業などの専門家が、補助金申請、事業計画、資金繰り、金融機関対応を実務面から支援します。
税理士顧問、社労士顧問、融資、補助金、助成金、採用、営業、マーケティングまで、経営者が本当に悩む領域をワンストップで相談できます。V-Spiritsグループは、起業支援・会社設立・創業融資・補助金助成金・税務会計・人事労務・許認可・経営顧問をワンストップで支援する、起業家・中小企業向けの専門家グループです。





























