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コラム

日本政策金融公庫は信用情報を見ないって本当?

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日本政策金融公庫は信用情報を見ない?創業前に知っておきたいポイント

起業を志すあなたが、まず頭をよぎるのが「資金調達」ではないでしょうか?特に創業融資を検討する際、多くの方が頼りにするのが「日本政策金融公庫(以下、公庫)」です。

ただ、よく聞かれるのがこの質問。

「公庫って、信用情報を見ないって聞いたんですけど本当ですか?」

ズバリ言います。

見ます。

ただし、「銀行と同じような見方」ではありません。

この点をしっかり理解することが、創業融資を成功させるための第一歩となります。誤解のないよう丁寧にご説明していきますので、どうか最後までお読みください。


公庫はなぜ信用情報を確認するのか?

公庫は民間の銀行と異なり、「政策金融機関」として、創業間もない方や、社会的に支援が必要な方へも積極的に融資を行っています。

とはいえ、まったくのノーチェックというわけではありません。公庫も、融資を行う以上、返済可能性を審査します。

その中の一つが、申込者の「信用情報」です。

  • 過去に延滞がなかったか

  • 任意整理・債務整理の記録がないか

  • 消費者金融やカードローンの多重利用がないか

このような情報を、CICやJICCなどの信用情報機関を通じて確認しています。

ただし、銀行のように「スコアリングで一発アウト」となることはほぼありません。

公庫は「定性的審査」、つまり人の目で判断する割合が高いため、

「なぜそうなったか」「今はどうなのか」

をしっかり説明できれば、過去に少々のキズがあっても審査通過する余地があるのです。


過去に延滞歴があっても大丈夫?

ここで、実際の相談事例をご紹介しましょう。

事例A:消費者金融に5年前まで返済の遅れがあった40代男性

この方は、過去に一時的に資金繰りが苦しくなり、消費者金融に返済の遅延がありました。ただし、その後はきちんと返済を完了し、現在は完済済み。

自己資金も100万円以上貯めており、起業する業種も会社員時代の経験を活かした堅実なビジネス。

このケースでは、しっかりと経緯と現状を説明したことで、公庫から500万円の創業融資を受けることができました。

大切なのは、「信用情報=すべて」ではないということです。


信用情報で不利な場合の対策法

もしあなたが、「自分の信用情報に不安がある」と感じる場合でも、次の対策で打てる手はあります。

1. 自己資金を多めに用意する

信用情報に不安がある場合、「お金を貯められる力がある」ということを証明することが大切です。

少しずつでも毎月積み立てた記録(通帳)を示すことで、金銭管理能力の高さをアピールできます。

2. 経験や事業内容でカバーする

融資の審査では、「起業する事業の経験があるかどうか」も非常に重視されます。

「なぜその業種を選んだのか」「どんな顧客が想定されるのか」など、説得力のある事業計画書を用意しましょう。

3. 信用情報を事前にチェックする

意外と見落とされがちですが、自分の信用情報は自分で確認できます。

CICやJICCの公式サイトから情報開示請求を行い、現状を把握しておきましょう。


よくある質問(FAQ)

Q1. 延滞歴が5年以上前でも影響ありますか?

A. 一般的には、5年以上経過していれば信用情報から消えている場合もあります。ただし、金融機関によっては内部情報として保持しているケースもあるため、念のため確認しましょう。

Q2. クレジットカードを複数持っているのはマイナス?

A. 保有だけで不利になることは少ないですが、利用限度額ギリギリまで使っていたり、リボ払いの常用があるとマイナス評価となることがあります。

Q3. 信用情報が悪いと公庫以外にも影響しますか?

A. はい。保証協会付きの融資や、ビジネスカードの審査でも信用情報は参照されるため、事前の把握と改善が重要です。


まとめ

起業において、公庫の創業融資は非常に心強い味方です。

「信用情報が悪いからもう無理かも…」とあきらめるのはまだ早い。

大切なのは、「説明できること」「準備できること」を丁寧に整えていく姿勢です。

必要があれば、信頼できる専門家に相談してみてください。

あなたの挑戦を、心から応援しています!

そしてもうひとつ、起業家として忘れてはならないのが「おつりを返す」姿勢です。相手が期待した以上の結果を出そうとする意識は、信用の回復にも直結します。たとえ過去にキズがあっても、現在そして未来に誠実な行動を積み重ねることで、信頼は取り戻せます。あなたの起業成功を、私も本気で願っています!

【無料相談のご案内】

弊社では、中野裕哲を中心とした所属専門家チーム(起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、社会保険労務士、行政書士、司法書士、中小企業診断士、FP、元日本政策金融公庫支店長、元経済産業省系補助金審査員など)が一丸となって、幅広い起業支援・経営支援を行っております。
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この記事を書いた人

中野裕哲/Nakano Hiroaki

起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)

V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。

【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

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