
フランチャイズビジネス②:システムの特徴(メリット・デメリット)
今回は、【フランチャイズビジネス②】として、フランチャイズシステムの特徴(メリット・デメリット)について解説していきたいと思います。
フランチャイズシステムは、優れた経営システムですが、すべてがうまくいく夢のシステムではありません。本部・加盟者双方にメリットもあればデメリットもあるのです。
うまく活用すればメリットの方が大きいと言えますが、メリットが大きい分、独自のデメリットもあります。
フランチャイズシステムを活用してビジネスを行うのであれば、この点を十分に認識する必要があります。
加盟者から見たメリット・デメリット
*メリット*
- 事業の経験がなくても、経営が可能
- 独自に開業する場合に比べて危険度が低い
- チェーンの知名度や良いイメージを活用できる
- 比較的小資本で開業できるチェーンもある
- 加盟者は時点の営業活動に専念できる
- 安定した原材料・資材の供給を受ける事が出来るとともに、価格メリットによる競争力の発揮が可能
- 環境変化に適応した事業活動ができる
*デメリット*
- 本部の良し悪しで加盟者の業績が左右される
- 標準化されたシステムであり、店舗の独自性を出しにくい
- 個々の加盟者の意見が通りにくいシステムである
- 本部への依頼心が出て、経営努力や販売努力を怠る場合がある
- 加盟金やロイヤリティーが必要
- 契約解除後は、それまでの実績を生かした事業ができない場合が多い
以上が、メリット及びデメリットになります。自身で0から起業するよりもフランチャイズシステムを利用した方が早期に売上が立つメリットはありますが、一方で自身で起業をしながらも細かいルールの中で動かなくてはいけなく、思うように展開ができないといったデメリットもあります。近年、フランチャイズ加盟が増えているのも、早期に売上が立つシステムが人気なのかもしれませんね。
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この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura
元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、
産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。
融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。