
融資条件を有利にするための日常取引
今回は、【融資条件を有利にするための日常取引】について2回に分けて解説していきます。
銀行で行われる融資のうち、制度上パッケージになっている融資商品は条件が一律となっていて企業別に差はつきません。それ以外の融資については企業ごとに、融資枠や金利、返済期間等は全く異なります。
金利が2%のA社もあれば、金利1%のB社もあります。この違いは、業績と日常の取引振りにより決まることが多いです。業績については外部要因も関わる事ですので再現性は難しいですが、日常取引については意識的に行えば改善することはできます。
①手数料取引
手数料の発生する取引があります。振込手数料・手形取立手数料・外国為替手数料・インターネットバンキング手数料・貸金庫手数料などがあります。取引が行われるごとに発生する手数料は小さい金額かもしれませんが、取引が多くなれば銀行が得られる手数料は大きくなります。
例えば、一件の手数料が300円だとして1ヶ月100件あれば3万円、年間で36万円と金額が大きくなります。
②付帯取引
付帯取引とは融資取引以外の取引のことです。投資信託、生命保険、損害保険や関係会社が販売しているクレジットカードやリースなども含まれます。それぞれ、銀行や銀行の関係会社に多くの手数料が入ります。
銀行とその関係会社を含めた銀行グループの収益を大きくしようと、いろいろなサービスを用意しています。銀行は複合取引を望んでおり、法人だけでなく個人取引においても積極的にアプローチしてきます。銀行もビジネスなので儲けさせてくれる企業を優遇したいと考えます。
最近では、ネット銀行の手数料が安く利用されている方が多いですが、定期的な融資取引を考えている場合は意識してみてはどうでしょうか。
弊社の支援体制
弊社では、起業家・経営者をご支援できるよう多くの金融機関と連携しております。銀行選びはどうすれば良いか、融資についての相談をしたい、資金繰りで悩んでいるなど、各種専門家が課題解決を行っております。また、V-Spiritsグループでは、税理士・社労士・司法書士と勢揃いしておりますので、貴社の事業をワンストップで支援ができます!
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この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura
元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、
産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。
融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。