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コラム

事業計画書はAI任せで大丈夫?ChatGPT活用の落とし穴

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ChatGPT×事業計画書についての注意点

目次

ChatGPTと事業計画書

今回は、最近話題になっている「ChatGPTを使った事業計画書作成」について、注意点を交えながら解説していきます。

ChatGPTは文章生成AIとして非常に優秀で、たしかに事業計画書の骨子や構成をつくるうえでは心強いツールです。実際、「資金計画を作成したい」「市場分析を文章化したい」といったニーズに対して、それらしい文案を即座に生成してくれます。

しかしながら、融資申請時や補助金申請時において、AIが作成した事業計画書をそのまま提出することにはリスクが伴います。特に融資審査の現場では「人となり」「本気度」「実行力」が見られています。見た目が整った計画書であっても、実際に話を聞くと「中身が空っぽ」だと評価されてしまう可能性があるのです。

ですので、あくまでChatGPTは「補助的なツール」として活用し、最終的な中身はご自身の言葉と経験で構成することが大切です。

ChatGPTを活用した内容だけではあまり意味がない

ChatGPTを活用して作成した事業計画書は、確かに見栄えがよく、プロのような仕上がりになることもあります。「なるほど」と思わせるようなフレーズや表現も出てきますし、金融機関が求める基本的な項目にも自然に触れられています。

しかし、重要なのはその内容が「あなた自身の言葉で語れるものかどうか」という点です。

事業計画書の提出だけでは融資は下りません。必ずといっていいほど面談が行われ、金融機関の担当者から「この人は本当にこの事業をやるつもりがあるのか?」「この人に貸しても大丈夫か?」という観点で評価されます。

つまり、どれだけ立派な計画書を提出しても、面談でしどろもどろになってしまったり、「あれ?この事業に対する理解が浅いな…」と思われてしまうと、逆効果になりかねないのです。

ChatGPTはあくまで「ベース作り」の段階までの活用が最適であり、その後は自分自身で「具体的な数字」「実体験」「実行スケジュール」「失敗のリスクと対策」などを加えることで、本当に通る事業計画になります。

受け売りの内容より自分が経験した内容の方が刺さる

金融機関や審査機関が重視するのは、絵に描いた餅のような理想的な計画ではなく、「リアリティのある足元の計画」です。特に創業初期の段階では、5年後の事業像よりも、最初の1〜2年をどう生き延び、売上をつくっていくのかが評価の中心になります。

この時に必要なのが、ご自身の経験です。

たとえば「Webマーケティングに力を入れます」と記載する場合でも、これまでにSNS運用をしてきた経験があるのか、ブログで収益を上げたことがあるのか、という「実体験」があれば説得力が全く違ってきます。

「営業を頑張ります」と書くなら、過去の営業職での成果や、業界特有のネットワークがあるかどうかも重要な材料です。

ChatGPTはそのような経験を“想像”で埋めてはくれますが、あくまで自分自身の言葉で、これまでの経験が事業にどう活きるのかを丁寧に語ることが、最終的には融資審査の合否を分ける要素になります。

つまり、「借りるためのカッコいい文章」ではなく、「現実的に成功可能性がある、地に足の着いた内容」が求められているということです。

まとめ

ChatGPTを使った事業計画書の作成は、便利で効率的な反面、注意すべき点も多くあります。

  • あくまで下書き・構成づくりのツールとして使う
  • 最終的には自分の経験・想い・言葉で組み立てる
  • 面談で話せる内容であるか、必ず見直す

特に融資や補助金の審査においては、人間性や信頼性が最大の判断材料です。

「AIが作った計画」ではなく、「あなたがこれから実行する事業計画」として、ChatGPTの活用にあたっては、“主役は自分”という意識を忘れずにお持ちいただければと思います。

 

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三浦高

この記事を書いた人

三浦高/Takashi Miura 元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員 中小企業診断士、起業コンサルタント®、 1級販売士、宅地建物取引主任者、 補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、 産業能率大学 兼任教員 2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。 融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago 元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役 同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。 支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。 日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。 長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

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