創業融資は数字だけじゃない!面談で見られる“人間力”がカギになる理由
今回は【創業融資】審査は数字や計画が全てではないということについて解説します。
創業融資の基本3要素
創業融資のポイントは、以下の3つがメインです。
- 自己資金
- 事業経験
- 事業計画
すべてが揃っていれば理想的ですが、現実にはどこかの要素が弱く、他の要素で補完する形が多いものです。
数字が完璧でも、通らないことがある理由
審査には“人間の感覚”も含まれる
上記3点すべてが揃っているからといって、必ず審査に通るとは限りません。なぜなら、融資審査は人間が行うからです。
面談で見られていること
面談時に、事業計画はしっかりしているのに、申込者の言葉に自信がなかったり、事業に対する熱意やリアリティが伝わらないと「本当に計画通りに遂行できるのか?」と疑念を抱かれることがあります。
NG行動に注意
特に、嘘をついたり、高圧的な態度を取るのは大きなマイナスポイントです。
銀行も「一緒に仕事ができるか」を見ている
私自身、信用金庫で法人営業をしていた経験がありますが、銀行取引はあくまでビジネスとしての取引です。
条件面や数字ばかりに目を向けて、信頼関係や対応姿勢といった“ビジネスマナー”を見落としてしまうと、せっかくの融資のチャンスを逃すことにも繋がりかねません。
まとめ:数字と同じくらい“人間力”が重要
創業融資は、自己資金や事業計画といった目に見える要素だけに頼ってしまうと、思わぬところで落とされてしまうこともあります。
銀行は常に「この人・この会社と長く取引できるか?」という視点で判断しています。数字以外の面、つまり“人間力”も意識することで、融資成功の可能性はグッと高まるでしょう。
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この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura 元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員 中小企業診断士、起業コンサルタント®、 1級販売士、宅地建物取引主任者、 補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、 産業能率大学 兼任教員 2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。 融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。

この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago 元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役 同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。 支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。 日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。 長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。