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コラム

バーチャルオフィスとコワーキングオフィスの違い─どちらが合う?

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「最近よく聞くオフィス形態、バーチャルオフィスやコワーキングオフィスって、結局どっちを選べばいいの?」
そう感じる方も多いと思います。どちらにも魅力がありますが、その目的やメリットは微妙に異なります。今回は、それぞれの特徴・メリット・デメリットを整理しながら、起業家やフリーランスにとっての最適な選び方を実務視点でご紹介します。


1. そもそも「バーチャルオフィス」「コワーキングオフィス」とは?

■ バーチャルオフィスとは?

物理的なオフィス空間を持たず、法人登記用住所や郵便受け、電話転送などをサービスとして使えるオフィス形態です。「住所の格上げ」「名刺に載せるオフィス情報の見栄えを良くする」などの目的で利用されます。

■ コワーキングオフィスとは?

上記に加え、共有スペース内に専用席やフリーデスクがあり、その場で仕事ができる環境が整っている場所です。カフェのようなコミュニティや会議室、集中席などが使えるのが特徴です。


2. 比較:用途と利用目的による差

項目 バーチャルオフィス コワーキングオフィス
利用目的 法人口座開設・名刺記載・郵便物受け取り 左記に加え、実際に執務する場、ネットワーク構築
施設利用 基本的に不要(必要ならオプション) フリーデスク・専用席・会議室が使える
初期コスト 3,000〜10,000円/月程度 10,000〜30,000円/月 + オプション利用料
登記可能性 多く対応(契約要確認)
貸会議室利用 オプションで可能 料金プランにより無料〜有料
コミュニティ感 高。交流・協業が期待できる

3. バーチャルオフィスを選ぶべき人

✅ 法人登記のみが目的

実際に会議や作業拠点が不要な場合、郵便物受取や名刺住所の向上に最適です。費用は月数千円くらいです。

✅ 在宅で十分な場合

自宅・カフェなどで仕事ができ、オンライン商談が中心なら、コストを抑えてビジネスを始められます。

✅ プライバシー重視・家族起業にも有効

自宅の住所を公開したくない・家族に起業を知られたくない場合も、利用しやすい環境です。


4. コワーキングオフィスを選ぶべき人

✅ 定期的に人との接点が欲しい人

独りでの起業は孤独になりがちなので、他業種の人と自然に話せる環境は刺激的です。

✅ 会議・打ち合わせ場所が必要

オンラインでは難しいリアルな打ち合わせに利用可能。商談や面接が多いときに便利です。

✅ 仕事にメリハリをつけたい

自宅だと集中しにくい人は、コワーキングスペースで仕事モードに切り替える心理効果があります。

✅ コンテンツ制作・イベント開催など場を使いたい

セミナー実施やワークショップ、交流会など、多目的に設備を活用できます。


5. メリットとデメリットをもう少し詳しく整理

🔸 バーチャルオフィスのメリット

  1. 安価&住所利用に特化できる

  2. 法人登記ができ、信頼性が向上

  3. 郵便物・宅配の受取代行も可能

  4. 自宅を事業拠点にしやすく、経理の按分も簡潔

⚠ デメリット

  • 実際の打ち合わせには向かない(オプション必要)

  • コミュニティや交流の機会が少ない

  • 表面上の住所しかなく、実態が曖昧だと信用を疑問視される場合も(利用目的により注意が必要)

🔸 コワーキングオフィスのメリット

  1. 仕事場所を確保でき、生産性向上

  2. 人脈・刺激が得られるコミュニティ

  3. 設備やイベントも利用可能

  4. 資料閲覧や集中仕事にメリハリができる

⚠ デメリット

  • 月額料金がバーチャルより高額

  • 自身で作業環境を持っている人には不要な支出になる

  • 自由席だと隣席との距離感や声の問題もあり、人によって合う合わないあり


6. 選ぶときのチェックポイント

  • どんな目的で使うか? 名刺・登記・郵便か、それとも仕事場所か

  • 頻度・タイミングは? リアル仕事の頻度に合わせて選ぶ

  • 予算感 月数千円〜数万円でどこまで使うかイメージ

  • コミュニティ・イベント 交流が欲しいかどうかも重要

  • 設備内容 会議室・Wi‑Fi・発送配送などの環境の有無


7. 実際のケース別選び方

  • 個人事業スタート・自宅作業中心 → バーチャルのみで十分

  • 週1回程度の会議がある → オプション付きバーチャル or 併用もOK

  • 毎日外で作業したい/仲間と仕事したい → コワーキング中心

  • 本格的な法人スタート/社員を採用予定 → コワーキング+住所利用でバランスよく対応、場合によっては、普通にオフィスを借りる選択も。


8. ハイブリッド方式もあり

最近では「バーチャル専用+週●回コワーキング利用可」のパッケージが広がっています。一元的に利用でき、登記住所と実働スペースを柔軟に切り替えられるのが便利です。


おわりに──あなたのスタイルに合った“最初の拠点”を見つけよう

起業の初期段階では、オフィス選び一つで固定費が大きく変わります。
だからこそ、自分にとって「必要なもの」「不要なもの」を明確にすることが大切です。
焦らず、あなたのビジネススタイルとライフスタイルに合った形を見つけていきましょう。
選択肢が増えている今だからこそ、柔軟に、賢く、スタートを切ることができますよ。

バーチャルオフィスもコワーキングオフィスも、目的と使い方さえ明確であれば、どちらも起業を後押ししてくれる素敵な選択肢です。あなたが何を重要視するかによって、どちらも正解になります。

「住所だけで充分」なら前者、「人とのつながりや作業場所が欲しい」なら後者。「まずは両方を試してみて、必要に応じて切り替える」という柔軟な選択もおすすめです。

お気軽に、相談してください。あなたの拠点選びを、全力で応援いたします!

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