
採用定着支援とは?外部の専門家に依頼するメリットとV-Spiritsの支援内容
採用してもすぐ辞めてしまう、求人を出しても応募が来ない――この悩みを抱える中小企業の経営者は年々増えています。背景には人口減少と採用市場の構造的な変化があり、これまでの「求人広告を出して応募を待つ」やり方だけでは追いつかなくなっています。本記事では、近年注目を集めている「採用定着支援」とは何か、外部の専門家に依頼するメリット、そしてV-Spiritsの具体的な支援内容を、中小企業経営者向けに整理して解説します。
採用定着支援とは
「採用」と「定着」を一体で考えるアプローチ
採用定着支援とは、求人原稿の作成から、応募対応・面接・内定・入社・オンボーディング・定着までの一連の流れを、つながった仕組みとして設計・運用するサポートのことです。採用と定着は別々の課題として扱われがちですが、根本では「自社で活躍する人をいかに迎え、続けてもらうか」という同じ問いに帰着します。採用フェーズの設計が甘いと、入社後の定着率も同時に下がる構造になっています。
なぜ今、採用定着支援が注目されているのか
労働人口の減少と採用コストの高騰により、中小企業は「採れない・続かない」のダブルパンチを受けやすくなっています。1人の離職にかかる損失は採用コスト・教育コスト・機会損失を合算すると数十万〜百万円規模になることもあり、放置すれば経営の重荷になります。採用と定着を一体で組み直すアプローチは、こうした構造的な課題に正面から応える手段として広がっています。
採用定着支援でカバーする4つの領域
1. 採用戦略・求人設計
どんな人物に来てほしいのか、競合と比較して自社の条件はどの位置にあるのか、求人原稿でどう打ち出すのかを設計します。「とりあえず求人媒体に載せる」状態を脱して、応募者像と自社の魅力を言語化するところから始めます。
2. 採用導線・応募対応の改善
応募から面接、内定までの導線を整え、特に応募後24時間以内の初動対応・面接日程調整のスピードを設計します。応募者の機会損失を最小化する仕組みづくりが採用成功率に直結します。
3. 定着・オンボーディング設計
入社後の最初の3か月、1年、3年で離職が起きる原因はそれぞれ異なります。入社初日のオリエンテーション、教育プラン、定期面談、評価フィードバックの仕組みを設計し、定着率を底上げします。
4. 労務・人事制度の整備
就業規則・賃金制度・人事評価・労務リスク対応など、定着を支える土台を整えます。採用施策だけ整えても、土台となる制度が古いままだと優秀な人材ほど離れていきます。
外部の専門家に採用定着支援を依頼する4つのメリット
1. 第三者視点で「採れない・続かない」原因が見える
社内では当たり前になっている求人内容や評価制度、職場慣行が、外から見るとミスマッチの原因になっていることがあります。専門家の客観的な目を入れることで、自社では気づきにくい改善ポイントを掘り起こせます。
2. 採用市場の最新情報をベースに設計できる
求人媒体の最新動向、業種別の応募単価、競合の給与・条件レンジなど、採用市場の数値を把握している専門家と組むことで、現実的な勝ち筋を設計できます。これは自社単独で集めるには限界がある情報です。
3. 制度設計と労務リスクを同時に整理できる
採用と定着を変えると、就業規則・賃金・労働時間・評価制度などにも調整が必要になります。社労士・税理士などとも連携できる専門家であれば、施策と制度をワンストップで整えられます。
4. 自社内のリソースを温存できる
採用業務は片手間で進めると優先順位が下がりがちで、結果として中途半端な施策が続きます。専門家に伴走してもらうことで、経営者は本業や成長戦略の意思決定に集中できる体制を作れます。
V-Spiritsの採用定着支援内容
採用定着士による現状診断
V-Spiritsには、一般社団法人採用定着支援協会が認定する「採用定着士」の有資格者が在籍しています。採用がうまくいかない原因、定着率が低い原因を、求人内容・応募導線・面接プロセス・オンボーディング・労務制度の各レイヤーで切り分けて診断します。「直感や経験則ではなく、要素を分解して原因にたどり着く」のが採用定着士の基本姿勢です。
求人原稿・募集導線の改善
応募者像の再定義から始め、競合との給与・条件比較、求人原稿の改善、媒体選定までを伴走で支援します。原稿のキャッチコピー1本でも、誰に何をどう訴えるかが変わると応募の質と量が変わります。
オンボーディング・定着の仕組みづくり
入社後の教育計画、定期面談、評価フィードバックの設計、職場の人間関係の整え方など、入社後の定着率を高める運用を一緒に作ります。離職原因の多くは制度の不在ではなく、運用の不在から生まれます。
労務・社労士サービスとの一体運用
社会保険労務士法人V-Spiritsとの連携により、就業規則・賃金制度・人事評価・労働時間管理などの労務領域を、採用定着の施策と一体で見直せます。「採用と定着」「労務と制度」の境目で起きていた打ち手の取りこぼしを減らせます。
V-Spiritsは「採用定着支援士とは何をしてくれるのか」「自社の何から手をつけるべきか」を整理したい段階の経営者にも、まず現状診断からお手伝いしています。具体的な支援内容と進め方は、以下のページにまとめています。
採用課題の整理から定着の仕組みづくりまで、専門家がご支援します
「業績は好調なのに採用ができない・定着しない」という悩みは、採用市場の構造的な変化が背景にあるため、現状分析と施策の優先順位付けから始めるのが近道です。V-Spiritsの採用定着支援士は、一般社団法人採用定着支援協会と連携した全国500以上の専門家ネットワーク、累計2,000社超の支援実績をもとに、労務・財務まで含めた総合的な視点で伴走します。
採用定着支援を依頼する前に整理しておきたいこと
採用がうまくいかない原因の仮説
「応募が来ない」のか「応募は来るが採用に至らない」のか「採用しても辞めてしまう」のか、課題のフェーズによって打ち手は変わります。直近1〜2年の数字を振り返って、どこで詰まっているかをざっくり仮説立てておくと、初回相談がスムーズに進みます。
退職者ヒアリングや既存データの確認
退職者がいた場合の主な離職理由、入社後の定着期間、評価制度に対する社内の感覚など、定性的な情報も支援設計の大事な手がかりになります。手元にない場合は支援開始時に整理を進めます。
採用・定着で達成したい3年スパンの目標
「3年後に何人体制にしたいか」「離職率をどこまで下げたいか」をざっくりでも持っておくと、施策の優先順位が決めやすくなります。短期の応急処置と中期の仕組みづくりを切り分ける起点になります。
※ 労働法・雇用関連制度は変更が早いため、本記事の情報は執筆時点(2026年5月)のものです。最新の制度については都度ご確認ください。
まとめ|採用と定着を「仕組み」で解決する第一歩
採用定着支援は、求人原稿を整える「点」ではなく、応募導線から入社後の定着までを「面」で設計するアプローチです。中小企業がこれを自社内だけで完成させるのは難易度が高く、外部の専門家・採用定着士と組むことで、市場感の最新情報・第三者視点・労務リスクへの目配せをまとめて得られます。採用に手応えがない、定着が安定しないと感じたら、まずは自社の現状診断から始めてみてください。V-Spiritsでは無料相談を受け付けています。

この記事を監修した人

中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧婚状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。
同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。
大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。
ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、数々の実績を残しています。V-Spiritsグループは、起業支援・会社設立・創業融資・補助金助成金・税務会計・人事労務・許認可・経営顧問をワンストップで支援する、起業家・中小企業向けの専門家グループです。
- 経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一
- 補助金・助成金支援実績600件超
- ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版(累計25万部超)
- 無料相談件数は全国から累計3,000件超
この記事を書いた人
坂井 優介(Yusuke Sakai)
起業コンサルタント® / 採用定着士 / 行政書士法人V-Spirits 補助者
1988年東京都生まれ。転勤族の父の影響で幼少期を愛知・長野・岩手・埼玉で過ごす。転入するたびに方言や文化の違いをからかわれつつも、1週間もあれば現地に溶け込む適応力を身につける。
大学在学中に公認会計士試験にチャレンジするも挫折し、アルバイト先だった埼玉の大手学習塾に就職。塾業界特有の過酷な労働環境の中でも10年間勤務を続けるが、成果を上げても給与が変わらない状況に限界を感じ、在職中に会計士試験に再挑戦。再び挫折するも、学んだ会計知識を活かせる職場を求めて転職活動を開始。2021年にV-Spiritsグループに参画し、2022年よりV-Spirits総合研究所の常務取締役に就任。
現在は、中小企業の経営者向けに補助金・助成金の支援から採用定着の仕組みづくりまで幅広く担当。「制度を使いこなす中小企業を増やす」をテーマに、現場に寄り添ったサポートを行っている。
役職:V-Spirits総合研究所株式会社 常務取締役 / 税理士法人V-Spirits 業務部長 / 社会保険労務士法人V-Spirits 業務部長
担当業務:経済産業省系補助金支援・厚生労働省系助成金支援・マーケティング・人事労務・採用定着支援




























