
創業融資の金利負担は気にすべき?5年シミュレーションで解説
創業期における資金調達でよく聞かれるのが「金利負担って気にするべきですか?」という質問。
今回は、創業期の融資における金利負担の実態と、その考え方について、具体的な数字を用いてわかりやすく解説します。
目次
- 金利をどう捉えるかは経営スタンス次第
- 【シミュレーション】500万円を5年返済した場合の金利
- 創業期は金利を「コスト」と割り切るべき理由
- 資金調達のタイミングが命取りになる
- 創業融資の上限と資金繰りへの影響
- よくある質問(FAQ)
- V-Spiritsグループの支援体制
金利をどう捉えるかは経営スタンス次第
企業の考え方によって、金利を「必要な投資」と見るか、「無駄なコスト」と見るかは分かれます。
- 資金をレバレッジとして使いたい会社 → 金利を許容
- 無借金経営を志向する会社 → 極力避けたい
ただし、創業期においては資金の「確保」が何よりも重要であり、金利を払ってでも現金を持つ意義は大きいです。
【シミュレーション】500万円を5年返済した場合の金利
例として、金利2%で500万円を5年で返済するケースを見てみましょう。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 1年目の金利負担 | 約90,833円 |
| 5年間の総金利負担 | 254,167円 |
| 総返済額 | 5,254,167円 |
この金額を「高い」と捉えるか、「安い投資」と捉えるかは、資金の必要性や資金繰りの状況次第です。
創業期は金利を「コスト」と割り切るべき理由
創業期は資金力が乏しく、金融機関の評価も厳しいのが実情です。
困ってから融資を申し込んでも、すでに信用不安や資金不足を露呈していると、融資は難しくなります。
だからこそ、資金に余裕があるうちに、少々の金利負担を払ってでも資金を確保しておくことが賢明です。
資金調達のタイミングが命取りになる
金利負担を理由に融資を先送りにしてしまい、後々「資金ショート寸前で金策スタート」という事態は少なくありません。
結果として、25万円の金利を惜しんだことで、もっと大きな損失(事業機会の損失など)につながるケースもあります。
創業融資の上限と資金繰りへの影響
創業期に受けられる融資額の目安は、日本政策金融公庫で最大2,000万円程度が上限です。
創業期には「多少の金利は手数料」と割り切ることで、経営の余裕が生まれやすくなります。
よくある質問(FAQ)
- Q. 創業融資の金利はどれくらいですか?
- A. 日本政策金融公庫で約1.5~2.5%が一般的です。
- Q. 金利負担を抑える方法はありますか?
- A. 信用保証付き制度や無担保・無保証制度を活用することで、条件が改善される場合があります。
- Q. 500万円の融資で月々の返済額はどのくらいですか?
- A. 金利2%・5年返済の場合、月々約87,570円程度になります。
V-Spiritsグループの支援体制
弊社では、融資・資金調達に関するあらゆるご相談に対応しています。
- 金融機関との交渉・書類作成の支援
- 金利の比較や最適な金融商品のご提案
- 創業融資・補助金の申請サポート
税理士・社労士・司法書士も在籍し、ワンストップで経営支援が可能です。
無料相談も実施中ですので、お気軽にご相談ください!
【無料相談のご案内】
起業の手続きって何から始めればいいの?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。
無料相談も行っているので、ぜひ一度、ご相談ください。お問い合わせお待ちしております!
この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。


























