
起業前にセールスライティングを学んでおくと成功できるワケとは?
起業準備の相談を受けていると、「集客の方法が分からない」「商品はあるけど売れない」という声をよく耳にします。
そのたびに私が強調するのが、「起業前こそセールスライティングを学びましょう」ということです。
ズバリ言います——セールスライティングを学んでおくと、起業後の売上スピードも成長スピードも格段に違います。
1. セールスライティングとは?
セールスライティングとは、読み手の心を動かし、行動(購入・申込・問い合わせ)へ導く文章術のことです。
単なる文章力ではなく、「売るための文章」の技術です。
ホームページ、LP(ランディングページ)、SNS投稿、メルマガ、チラシ…
ビジネスに関わるほとんどの文章に、このスキルが必要です。
2. なぜ起業前に学ぶべきなのか?
起業後に集客がうまくいかない原因の多くは、「商品の魅力を正しく伝えられていない」ことにあります。
どんなに良い商品でも、伝わらなければ存在しないのと同じです。
起業前にセールスライティングを学んでおけば…
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開業直後から効果的な集客ができる
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広告費を抑えられる
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SNSやブログ発信が売上につながる
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自分で文章を改善できる
つまり、マーケティングの基礎体力をつけた状態でスタートできます。
3. セールスライティングの基本構造
有名な型として「PASONAの法則」があります。
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Problem(問題):顧客の悩みを提示する
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Affinity(親近感):共感や信頼を得る
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Solution(解決策):商品やサービスを提案する
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Offer(提案):特典や条件を提示する
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Narrow down(適合):対象者を絞り込む
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Action(行動):具体的な行動を促す
この流れを理解して文章を書くだけで、成約率は驚くほど変わります。
4. 起業分野別の活用例
ネットショップ
商品の特徴だけでなく、「それを使うことで得られる未来」を描く文章を商品ページに入れる。
サービス業
お客様のビフォーアフターをストーリー形式で書き、共感を得る。
コンサル業
無料相談の案内文で「相談後に得られるメリット」を明確化する。
5. 学びやすい方法
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本で基礎を学ぶ:「セールスライティング」や「コピーライティング」関連書籍
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実際に書いてみる:SNSやブログで発信し反応を確認
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添削を受ける:セミナーや講座でプロのフィードバックをもらう
6. 実践事例
事例① ハンドメイド作家
起業前にSNS発信をセールスライティングを意識して行った結果、開業初月から月商30万円を達成。
事例② コーチング業
自己紹介文とサービス説明文を学び直し、成約率が3倍に。
7. 経営者としてのメリット
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外注コストの削減(コピーライターに頼まなくてもある程度自分で書ける)
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広告や発信の効果測定が正しくできる
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社員やスタッフに指示を出しやすくなる
8. 起業前にやっておくべき練習
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自分の商品やサービスの「USP(独自の強み)」を書き出す
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顧客の悩みを10個リストアップ
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解決策をストーリーにして伝える練習
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毎日SNSで1投稿、顧客の役に立つ情報を発信
まとめ
セールスライティングは、起業後に慌てて学ぶより、起業前に基礎を身につけておくほうが圧倒的に有利です。
なぜなら、商品ができた瞬間から売る準備が整っているからです。
あなたが起業を考えているなら、ビジネスモデルや資金計画と同じくらい、セールスライティングの習得を優先してください。
それが、開業直後から売上を生み、事業を安定させる最大の武器になります。
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この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。