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顧客価値とは何か?4つの分類で考えるマーケティング戦略
はじめに
マーケティングの世界でよく耳にする「顧客価値」。
言葉自体は耳慣れていても、「結局どういう意味?」と聞かれると、意外とスッと答えられない方も多いのではないでしょうか。
顧客価値とは、お客様が商品やサービスを利用したときに感じる「価値」や「得られる利益」のことです。
企業側から見れば、それは「提供価値」と呼ばれ、顧客の立場と裏表の関係にあります。
この記事では、中野裕哲風のわかりやすい切り口で、顧客価値を4つのタイプに分類して解説します。
顧客価値の4つの分類
顧客価値は多様ですが、マーケティング実務で意識すべきは以下の4分類です。
これらを理解することで、新規事業の設計や既存商品の差別化戦略に直結します。
1. 機能的価値
定義
商品の機能や性能そのものから得られる価値。
例
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高級腕時計なら「正確な時刻を知る」「防水機能」
-
高性能カメラなら「高画質で撮影できる」「暗所でも鮮明」
これは多くの人がまず思い浮かべる価値であり、最もベーシックな切り口です。
しかし、機能的価値だけでは差別化が難しいことも多いです。
2. 金銭的価値
定義
商品やサービスの利用、または将来的な売却によって金銭的利益が得られる価値。
例
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高級腕時計(ロレックスなど)が値上がりし、売却益が得られる
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希少ワインを投資目的で保有し、将来高く売る
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限定スニーカーやヴィンテージジーンズが市場価値を維持または上昇
金銭的価値は「消費」ではなく「資産」として見られる商品で特に重要です。
3. 社会交流的価値
定義
商品やサービスの所有・利用を通じて生まれる人とのつながりや交流から得られる価値。
例
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同じ車種のオーナー同士でのミーティング(BMWオーナーズクラブなど)
-
バイクのツーリング仲間との交流
-
愛好家同士のイベントや展示会での人脈形成
この価値はコミュニティを形成し、ロイヤルカスタマーを生む重要な要素です。
4. 自己表現的価値
定義
商品やサービスを通じて自己表現ができ、気分が高揚したり、他者から評価される価値。
例
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高級スポーツカーに乗ることで「財力」や「センス」を示す
-
ストリートファッションやスケートボードで個性を表現
-
限定コラボグッズを身に着けることで仲間内でのステータスを得る
この価値は感情や自己アイデンティティと強く結びつくため、購買動機の根源になりやすいです。
実務での活用ポイント
1. 商品企画の際に4分類で価値マッピング
新商品やサービスを設計する際、この4つの価値をマッピングし、どこを強化するかを決めます。
例えば、「機能的価値+自己表現的価値」を両立できれば、価格競争に巻き込まれにくくなります。
2. プロモーションで価値を可視化
広告や営業トークでは、機能だけでなく、社会交流や自己表現といった感情価値も訴求することで、顧客の心を動かしやすくなります。
3. 既存商品の価値再発見
売上が伸び悩んでいる商品も、この4分類で改めて分析すれば、新たな訴求ポイントが見つかることがあります。
まとめ
顧客価値は「機能的価値」「金銭的価値」「社会交流的価値」「自己表現的価値」の4つに整理できます。
機能や価格だけでなく、交流や感情といった目に見えにくい価値も含めてデザインすることで、強いブランドとファンを生み出せます。
マーケティングや営業の現場では、この4分類を常に意識して顧客との接点を作っていきましょう。
無料相談も行っているので、ぜひいちどご相談ください。お待ちしております!
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