
サッカースクールを開業するには?進め方の順番とポイント
サッカースクール開業の順番|場所探しから生徒集めまでの進め方
元プロサッカー選手として、指導者としての経験を子どもたちへの指導に活かしたいと考える方から、こんなご相談をよくいただきます。
「サッカーの指導経験を活かして、子ども向けのスクールを開きたいと考えています。グラウンドの確保や生徒集めなど、どんな順番で進めればいいでしょうか?」

この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura
元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
融資・資金調達コンサルタント
行政書士法人V-Spirits 補助者
産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。
融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。
三浦からの回答
結論から言うと、指導の中身を固める前に、まず「場所」「料金」「体験会での集客」「運営の仕組み」という4つを、この順番で一つずつ形にしていくのがおすすめです。指導経験があるからこそ、つい指導メニューから考えたくなりますが、スクール経営としてうまく回るかどうかを決めるのは、実はこの4つの組み立て方です。私は業種を問わず起業相談の窓口をしていますが、教室・スクール系の相談でも、順番を飛ばして生徒集めだけ先に動いてしまい、場所や料金が後から崩れるケースをよく見かけます。順番どおりに進めれば、後戻りの手間をかなり減らせます。
1. 場所の確保:まず「いつ・どこで使えるか」を押さえる
最初に固めるべきは、練習場所です。学校の校庭や公共のグラウンドを借りる場合、自治体や施設の管理者ごとに利用のルールが決まっていて、空き状況の確認から予約まで数か月単位で時間がかかることが少なくありません。民間のフットサル場やレンタルグラウンドであれば比較的動きやすい一方、利用料が高くなりやすい、という違いもあります。
場所を決めるときは、「平日夕方・土曜午前」のように、自分が指導したい曜日・時間帯にその候補地が実際に空いているかを、料金設計より先に確認してください。希望の時間帯が取れないと、あとで組んだ料金プランやクラス編成をそのまま作り直すことになります。公共施設の場合は、営利目的での継続利用に許可や登録が必要になることもあるため、この点は施設の窓口や自治体の担当部署に早めに確認しておくと安心です。細かい手続きの要件まで自分で調べ切る必要はなく、「使えるかどうか」を窓口に聞きに行くところから始めれば十分です。
対象年齢によって、場所の選び方も変わってきます。未就学児や小学校低学年を中心にするなら、人工芝の狭めのスペースでも十分に成り立ちますし、雨天時の振替先として室内の体育館を一つ押さえておくと、開催を安定させやすくなります。高学年以上を対象にするなら、実際の試合に近いサイズのグラウンドが確保できるかどうかが、指導の幅に直結します。自分がどの年齢層に強みを持っているかを先に整理しておくと、場所選びの優先順位がはっきりします。
2. 料金設計:場所のコストから逆算する
場所の目安が立ったら、次は料金です。月謝だけを先に決めるのではなく、「場所のレンタル費用+用具代+自分の稼働時間に見合う収入」を合計してから、1人あたりの月謝に割り戻す、という逆算の順番で考えます。生徒数が少ないうちは固定費の割合が重くなるので、最初から生徒数の見込みを高く置きすぎない方が、後で無理が出にくくなります。
料金は、近隣の同業スクールの相場を1つの目安にしつつ、自分の指導歴や実績をどう伝えるかで差をつける部分です。入会金・月謝・用具費を分けて示すか、まとめて一本化するかも、ここで決めておきます。料金表は、体験会に来た保護者がその場で入会を判断できる形にしておくと、次の集客のステップがスムーズになります。
3. 体験会での集客:いきなり本入会を狙わない
場所と料金が固まったら、生徒集めに取りかかります。最初から月謝生徒を募るのではなく、体験会を入り口にするのが現実的です。体験会は無料か低価格にして、保護者と子ども本人が「このスクールの雰囲気に合うか」を確認できる場にします。告知は、SNSやスクールのウェブページに加えて、近隣の小学校や保育園の掲示板、地域の子育て情報サイトなど、保護者の目に届きやすい場所を組み合わせると、反応が得られやすくなります。
体験会では、指導の質を見せること以上に、「次に何をすればいいか」を保護者にその場で伝えることが大切です。体験会の案内チラシに、入会方法や次回の開催日をあわせて載せておくと、その場で検討してもらいやすくなります。1回で満席にする必要はなく、月に数回、定期的に体験会を開く形にしておくと、生徒数が無理なく積み上がっていきます。
4. 運営体制:自分一人で全部やろうとしない
生徒が増え始めたら、運営の仕組みを整える段階です。指導そのものは自分の強みですが、会員管理、月謝の集金、保護者への連絡、怪我やトラブルが起きたときの対応ルールといった「指導以外の仕事」が必ず発生します。生徒数が10人、20人と増えるほど、この部分を後回しにしていると自分の時間が足りなくなります。
最初から全てを完璧に仕組み化する必要はありませんが、連絡手段を1つに決める、月謝の集金日を固定する、保護者向けの簡単な規約を作る、といった最低限のルールは、生徒数が少ないうちに決めておくと後が楽になります。クラスを年齢や習熟度で分けるタイミングも、この段階で考えておきたいところです。一つのクラスに幅広い年齢の子どもが混在すると、指導の質がばらつきやすくなるため、人数がある程度まとまってきたら、曜日や時間帯を分けてクラスを増やす形に切り替えるのがおすすめです。指導者を増やすタイミングや、法人化・保険加入のタイミングは、生徒数と収支の見通しが見えてきた段階で、税理士や社会保険労務士など専門家に相談しながら決めていけば十分です。怪我への備えとして、スポーツ保険への加入も、生徒を受け入れ始める前に済ませておくと安心です。
まとめ
場所を押さえ、そこから料金を逆算し、体験会で実際の生徒との接点を作り、増えてきたところで運営の仕組みを整える。この順番で進めれば、指導経験を活かしたスクール開業も、無理なく形にしていけます。
場所の候補や料金の組み立て方は、ケースごとに最適な形が変わってきますので、スクール開業の事業計画づくりを一緒に整理しながら進めたい場合は、早めに相談窓口を頼っていただくのも一つの方法です。
【無料相談のご案内】
弊社では、中小企業診断士・元補助金審査員の三浦を中心とした専門家チームが、業種を問わない幅広い起業・新規事業のご相談に対応しております。何から始めればいいかわからないという段階でも、適切なアドバイスを無料にて行っております。無料相談も行っているので、ぜひ一度ご相談ください。お問い合わせお待ちしております!

この記事を監修した人
三浦高/Takashi Miura
元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
融資・資金調達コンサルタント
行政書士法人V-Spirits 補助者
産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。
融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。




























