税理士/社労士/行政書士/司法書士/中小企業診断士/FP/元補助金審査員/元日本政策金融公庫支店長/各種コンサルタントなどが常駐する他に類を見ないワンストップサービス
オフィスは池袋駅から徒歩3分の日本政策金融公庫池袋支店と同じビルです。起業・経営の無料相談実施中

コラム

建設業の創業融資|事業計画書で工事単価・受注見通しを書くコツ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

建設業の創業融資|事業計画書で工事単価と受注見通しを説得力ある数字にする書き方

建設業で独立して創業融資を申請するとき、事業計画書の中で審査担当者が特に注目するのが「工事単価」と「受注見通し(売上計画)」です。ここが曖昧だったり、根拠のない強気の数字になっていたりすると、計画全体の信頼性が一気に下がります。逆に、現場経験に裏打ちされた現実的な単価と受注見通しを示せれば、融資審査は大きく前進します。この記事では、建設業の創業融資で工事単価と受注見通しをどう書けば説得力が出るのかを、元金融機関の視点も踏まえて具体的に解説します。

なぜ建設業の事業計画書は「単価」と「受注見通し」が肝になるのか

建設業の売上は「工事単価 × 受注件数(または稼働)」で組み立てられます。飲食店のように席数や客単価で天井が見えやすい業種と違い、建設業は1件あたりの金額が大きく、受注の波もあるため、売上計画の根拠が問われやすいのです。審査担当者は「この単価は現実的か」「その件数を本当に受注できるのか」という二点を必ず確認します。つまり、単価と受注見通しの根拠づくりが、建設業の創業計画書の成否を分けます。

工事単価の書き方

工事単価は「なぜその金額になるのか」を第三者が追えるように示します。ポイントは次のとおりです。

  • 過去の実務経験から単価を引く:前職や職人時代に手がけた工事の1件あたり金額・㎡単価・人工(にんく)単価を根拠にします。「自分が実際に経験した数字」が最も説得力を持ちます。
  • 工事種別ごとに分ける:新築・リフォーム・修繕、元請け・下請けなど、種別で単価は大きく異なります。ひとまとめにせず、主力工事ごとに単価を提示します。
  • 材料費と外注費を含むか明示する:単価が「材工込み」なのか「手間(人工)だけ」なのかを必ず明記します。ここが曖昧だと粗利の計算が崩れます。

受注見通し(売上計画)の立て方

受注見通しは、希望ではなく「根拠のある見込み」で書きます。次の順番で組み立てると現実的になります。

  • (1) 受注ルートを具体的に書く:前職の取引先からの紹介、すでに口頭で約束のある案件、付き合いのある元請け、ハウスメーカーや工務店との関係など、どこから仕事が来るのかを明記します。「営業して取る」だけでは弱いので、独立時点で見えている受注の芽を示します。
  • (2) 月あたりの稼働を現実的に見積もる:1人(または現状の人員)で月に何件・何㎡こなせるのか、繁忙期と閑散期の差も踏まえて積み上げます。フル稼働前提の計画は疑われます。
  • (3) 立ち上がりは控えめにする:開業直後から満額の受注はまず取れません。最初の数カ月は受注が少なく、徐々に増えていく曲線で描くほうが、かえって信頼されます。

💬 無料相談のご案内

弊社では、元日本政策金融公庫支店長の多胡や元信用金庫法人営業の小峰を中心とした専門家チームが、幅広い融資を含む資金調達支援・起業支援・経営支援を行っております。「何から始めればいいかわからない」という段階でもお気軽にご相談ください。

V-Spiritsでは年間1,000件以上の融資などの資金調達支援や起業・経営支援を行っております。専門チームが伴走支援を行います。

原価・粗利の見せ方

単価と受注見通しがそろったら、そこから材料費・外注費・労務費などの原価を引いて粗利を示します。建設業は売上が大きくても外注費や材料費の割合が高く、手元に残る利益は意外と薄いことがあります。原価率を業界の実態に沿って設定し、「売上は立つが利益が残らない」計画になっていないかを必ず確認しましょう。粗利から、自分の生活費・借入返済・経費を払って手元が回るか、までを描けると計画の完成度が上がります。

審査で見られるポイントとよくあるNG

  • 根拠のない右肩上がり:初月から高水準の受注を見込む計画は、ほぼ確実に疑問視されます。
  • 単価と受注ルートが結びついていない:高い単価を掲げているのに、その単価で発注してくれる取引先が示されていないと矛盾と見なされます。
  • 原価が甘い:材料費・外注費の高騰を織り込まず、粗利を過大に見せると信頼を失います。
  • 返済原資が説明できない:利益のどこから毎月の返済をするのかが見えない計画は通りにくくなります。

建設業は実務経験そのものが大きな強みになります。経歴・保有資格・これまでの工事実績を具体的に書き、「この人なら計画どおり受注して返済できる」と思ってもらうことが、数字の説得力を最後に支えます。

よくある質問(FAQ)

Q. 受注見通しを裏付ける資料はありますか?
A. 取引先からの発注予定がわかるメールや見積書、過去の請負実績がわかる書類などがあると、受注見通しの信頼性が高まります。口頭の約束も、相手・金額・時期をメモして整理しておきましょう。

Q. 単価はどのくらいの粒度で書くべきですか?
A. 主力工事ごとに「1件あたり」または「㎡・人工あたり」で示すのが基本です。細かすぎる必要はありませんが、売上計画の数字と整合していることが重要です。

Q. まだ受注先が決まっていなくても融資は申請できますか?
A. 申請自体は可能ですが、受注の見込みが全く示せないと審査は厳しくなります。前職の人脈や見込み案件など、説明できる材料をできるだけ用意しましょう。

まとめ

建設業の創業融資では、工事単価と受注見通しに「現場経験に基づく根拠」を持たせることが何より大切です。単価は実務経験から引き、材工込みか手間だけかを明示する。受注見通しは受注ルートを具体的に書き、立ち上がりは控えめに描く。そのうえで原価・粗利・返済原資まで一貫した数字でつなぐ——この流れができていれば、計画書の説得力は大きく高まります。数字の組み立てに迷うときは、融資審査の実情を知る専門家に早めに相談することをおすすめします。

【無料相談のご案内】

弊社では、元日本政策金融公庫支店長の多胡や元信用金庫の法人営業の小峰を中心とした所属専門家チームが一丸となって、幅広い融資を含む資金調達のご支援・起業支援・経営支援を行っております。
融資を受けるには何から始めればいいの?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。
無料相談も行っているので、ぜひ一度、ご相談ください。お問い合わせお待ちしております!

この記事を書いた人

フリーダイヤル 0120-335-523
お問い合わせフォーム https://v-spirits.com/contacts

小峰

この記事を書いた人

小峰精公/Kiyotaka Komine

元朝日信用金庫 法人営業
資金繰り解決コンサルタント
V-Spirits総合研究所株式会社 常務取締役
大学卒業後、朝日信用金庫に入庫。朝日信用金庫での経験が原点となり、「銀行融資取引」や「資金繰り」の本質を企業へ伝えていくことがミッションだと確信する。
日本の99%は中小零細企業で成り立っている現状を痛感し、1社でも多くの企業の「資金繰り」の課題を解決していくことに専念する。
クライアント様がより良い商品やサービスを提供することができる環境づくりの一助となれるよう全身全霊を尽くす。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

この記事を監修した人

中野裕哲紹介画像

この記事を監修した人


中野裕哲

中野裕哲/Nakano Hiroaki

税理士法人V-Spiritsグループ代表/税理士/行政書士/特定社会保険労務士/採用定着士/ファイナンシャルプランナー/起業コンサルタント/経営コンサルタント/大正大学招聘教授

税理士法人V-Spiritsグループ代表の中野裕哲は、中小企業経営者のために、税務・会計だけでなく、採用、人事、資金繰り、融資、補助金、助成金、営業、Webマーケティング、売上導線設計まで横断的に支援する実戦型経営税理士です。

経営の悩みは、突き詰めると「人・金・売上」に集約されます。中野裕哲は、大企業人事部、人材紹介会社の採用エージェント、中小企業の財務責任者、大手不動産会社での営業、出版・Web制作による集客導線構築など、幅広い実務経験をもとに、経営者の意思決定を支援します。

【対応領域】
税理士顧問、社労士顧問、補助金支援、助成金支援、資金調達支援、採用力診断、売上導線診断、経営参謀顧問。税務・会計・決算・節税に加えて、経営分析、労務管理、社会保険、助成金、採用体制づくり、融資、補助金、事業計画、営業戦略、Webマーケティング、出版、メディア活用まで一体的に相談できます。

中野裕哲は、家業の倒産危機からの壮絶な貧乏体験を原点に、お金で苦しむ経営者をひとりにしないことを掲げています。資金繰り、採用、売上づくりの壁に対して、経営者目線で伴走します。

【主な実績】

  • 起業支援・経営支援の豊富な実績
  • 起業相談件数3,000件以上
  • 資金調達支援1000件以上
  • 大企業Webサイト多数監修
  • 商業出版著書監修約32冊(累計30万部超)

V-Spiritsグループでは、融資・補助金・金融機関対応に詳しい社内役員チームも伴走します。元経済産業省系補助金審査員・事務局員、元日本政策金融公庫支店長、元信用金庫融資担当営業などの専門家が、補助金申請、事業計画、資金繰り、金融機関対応を実務面から支援します。

税理士顧問、社労士顧問、融資、補助金、助成金、採用、営業、マーケティングまで、経営者が本当に悩む領域をワンストップで相談できます。V-Spiritsグループは、起業支援・会社設立・創業融資・補助金助成金・税務会計・人事労務・許認可・経営顧問をワンストップで支援する、起業家・中小企業向けの専門家グループです。

関連記事

無料相談
お客様の声

新着コラム

  1. ...
  2. ...
  3. ...
  4. ...
  5. ...
ダウンロードはこちら
全国対応の補助金申請を専門家がサポート|中野裕哲の無料相談V-Spirits
All Aboutガイドの原点
多胡藤夫ブログ
中野裕哲ブログ
渋田貴正ブログ
三浦高ブログ
小峰精公ブログ
坂井優介ブログ
嶋田大吉ブログ
行政書士法人V-Spirits
充実の福利厚生制度
採用情報
業務提携先募集情報
V-Spirits Group SDGsの取り組み
弊社グループ専門家への取材対応について
爆アゲ税理士の起業経営チャンネル
脳卒中フェスティバル

他社広告欄

クラウドPBX