
今回は、実は盲点!「与信」の落とし穴について解説していきます。
与信とは、銀行が取引先に対して融資や融資枠などの信用を与えることです。
与信がたくさんある企業については銀行からの信用度が非常に高いと言えます。
創業融資の時に比較的起こる事例
既にA社を経営している小峰さん(仮名)。小峰さんはA社を創業した時に日本政策金融公庫から1,000万円の融資を受けてスタートしました。今回、別の事業を行うためにB社を設立し同じように創業融資の申し込みを行いました。500万円の自己資金で前回同様1,000万円の申請でしたが、けんもほろろに断られてしまいました。なぜダメだったか理由を聞いたところ、総与信の関係で追加融資を難しいと言われました。
さて、今回のようなケースはどういうことになりますでしょうか?
正解は「総与信額」を超えてしまうため
代表者である小峰さんの総与信額を超えてしまうためです。
総与信の仕組み
実は、今回のようなケースは色々な相談を受けているとよくあります。この総与信については金融機関内部で定められているので、外に情報として出ることはありませんが、総与信としては1,000万円程度が目安とも言われています。ただし、会社設立してからどのくらいの期間が経過しているかにもよって異なりますので一概には判断ができません。
注意すべきポイント
気をつけるべきは、既にご自身で会社経営をされている中で、新会社にて創業融資を検討するときには気をつけましょう。その時には、1行に頼るのではなく、複数行利用するなどやりようはありますので。
まとめ
創業融資は事業の行方を決めるとても重要なタイミングです。少しでも自分は大丈夫かな?と思ったら、V-Spiritsの無料相談を活用ください。各種専門家が60分間惜しみなくお話しさせていただきます。
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この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura 元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員 中小企業診断士、起業コンサルタント®、 1級販売士、宅地建物取引主任者、 補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、 産業能率大学 兼任教員 2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。 融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。

この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago 元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役 同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。 支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。 日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。 長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。