
以下は動画の概要を記事風に説明したものです。詳細は是非動画をご覧ください。
経営者なら知っておきたい「損益分岐点売上高」の基本と応用
損益分岐点って、意外と見落としがち?
経理をやって「はい終わり!」になっていませんか? 実は、数字を“どう使うか”が経営者にとって重要な分かれ道なんです。
今回のテーマはズバリ「損益分岐点売上高」。聞いたことはあっても、仕組みや使いどころを正確に把握している方は、意外と少ないかもしれません。動画内でも語られているように、「ここ、知ってるか知らないか」で今後の経営判断に大きく差がつきます。
「損益分岐点売上高」とは何か?
損益分岐点売上高とは、売上とコストがちょうど同じになるポイント。つまり、利益も損失もゼロの状態です。これを越えれば利益が出て、下回れば赤字になるという、まさに経営の“勝負ライン”なんですね。
図で説明すると、横軸が売上の数量、縦軸が金額です。固定費は一定額で横にベタっと張り付いています。その上に、売上に比例して上昇する変動費が加わり、売上が変動費+固定費を超える地点が「損益分岐点」になるのです。
固定費と変動費をちゃんと区別しよう
この計算で最も重要なのが、「固定費」と「変動費」の区別です。
- 変動費:売上に応じて増減する費用(例:仕入れ、運賃、販売手数料など)
- 固定費:売上に関係なく一定額発生する費用(例:家賃、人件費、顧問料など)
ここを正しく分けておかないと、正確な損益分岐点は出ません。 会計ソフトには通常この区分がされていないので、自分で分けることが必要になります。
計算式を覚えよう!
損益分岐点売上高は、次の式で求めます:
損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ (1 - 変動比率)
変動比率とは、売上高に対する変動費の割合。 つまり:
変動比率 = 変動費 ÷ 売上高
実例でやってみましょう:
- 売上高 = 100
- 変動費 = 60
- 固定費 = 20
変動比率は 60 ÷ 100 = 0.6
→ 損益分岐点売上高 = 20 ÷ (1 – 0.6) = 20 ÷ 0.4 = 50
つまり、売上が50以上あれば黒字になるということですね。
計算しただけでは意味がない!分析こそ大事
ここからが本題です。ただ計算して終わるのではなく、どうすれば損益分岐点を下げて、利益を出せる体制にするかがカギなんです。
改善の方向は2つ:
- 固定費を下げる:雑巾絞りと呼ばれ、販管費を少しずつ見直していく
- 変動比率を下げる:仕入原価を下げる、配送業者を見直すなど、1個あたりのコストを削減
この2つの観点から損益分岐点を“コントロール”していくことが、経営の手綱を握るということになります。
会計データを「使える情報」にする
損益分岐点分析の真価は、単なる“数式の演習”ではなく、日々の経営判断に活かすことです。例えば:
- 「この施策で売上が◯円増えたら損益分岐点を越えるか?」
- 「今期は固定費をこのくらい削れる見込みだから、最低売上はいくら必要か?」
といった風に、戦略的に数字を使う経営者になっていくきっかけにしていただきたいのです。
まとめ:今日の話を自分の経営に活かすには?
経理のデータは、ただ保存しておくだけではもったいない。
- 固定費・変動費を自分でしっかり把握
- 損益分岐点売上高を自社に当てはめて計算
- それをベースに利益確保のための対策を考える
この3ステップを繰り返すことで、会社は確実に「強く」なっていきます。
ぜひ動画を見ながら、一度自分の事業に当てはめてみてくださいね。
動画の見どころポイント
- 経理だけで満足していませんか?「その先」に必要な視点を伝授
- 損益分岐点の図解がとてもわかりやすい!
- 計算式の理解ができる実例紹介
- 固定費・変動費を分けるプロの視点
- 数字を「使える知識」に変えるコンサル流のアドバイス
動画を見れば、「あ、こうやって経営って見ていくのか!」と納得できるはず。数字が苦手な方にもピッタリです。
無料相談も行っているので、ぜひ一度ご相談ください。お待ちしております!
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