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コラム

電気工事業の補助金活用ガイド|IT導入・省力化・新事業進出まで目的別に解説

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電気工事業が使える補助金は目的で選ぶ|IT導入・省力化・新事業進出の使い分け

「電気工事業でも使える補助金を探しているが、種類が多くてどれが自社に合うのか分からない」——そう感じている経営者は少なくありません。見積・請求のIT化をしたいのか、現場の省力化をしたいのか、それとも新しい工事分野に進出したいのかによって、使うべき制度は変わります。この記事では、電気工事業で実際に候補になりやすい4つの補助金を「目的別」に整理し、それぞれの申請要件・賃上げ要件・落とし穴まで踏み込んで解説します。

電気工事業で候補になりやすい補助金は主に4種類

電気工事業が対象になり得る補助金は多岐にわたりますが、実務上よく候補に挙がるのは次の4制度です。

  • 見積・請求・現場管理などのIT化:デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)
  • 既製の省力化機器を入れる:中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型)
  • 自社仕様の設備・システムを組む:中小企業省力化投資補助金(一般型)
  • ホームページ・集客の強化:小規模事業者持続化補助金
  • EV充電設備工事・太陽光発電工事・蓄電池工事など新分野への進出:新事業進出・ものづくり商業サービス補助金 新事業進出枠

まずは「何をしたいか」を先に決め、そこから制度を逆引きするのが遠回りしないコツです。

見積・請求・現場管理をIT化するなら「デジタル化・AI導入補助金」

施工管理アプリ、電子請求書、原価管理システムなど、業務効率化のためのITツール導入には、デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)が候補になります。補助上限は通常枠450万円、インボイス枠350万円、複数者連携デジタル化・AI導入枠3,000万円です。

注意したいのは、事務局に登録された「IT導入支援事業者」の支援を受けて申請する前提であることです。導入したいツールが登録製品でなければ対象になりません。ツール選定の前に、依頼予定の販売会社が登録事業者かどうかを確認しておく必要があります。

省力化機器を入れるなら「カタログ注文型」と「一般型」の違いを先に押さえる

電気工事業の現場で人手不足対策の設備投資をする場合、中小企業省力化投資補助金が候補になりますが、この補助金には「カタログ注文型」と「一般型」の2種類があり、混同すると申請がやり直しになりかねません。

カタログ注文型(上限1,500万円)

公的に登録された省力化製品カタログから選んで導入する方式です。汎用性のある省力化機器(自動結線機、ケーブル巻取機など、カタログに登録があるもの)が対象で、販売事業者と共同で申請する点が特徴です。労働生産性を年平均3.0%以上高める計画が必要で、未達の場合は減額対象になります。

一般型(上限1億円)

カタログに無いオーダーメイドの設備・システムを導入する場合はこちらです。単価50万円(税抜)以上の機械装置等を最低1つ含める必要があり、労働生産性を年平均4.0%以上高める3〜5年の事業計画を作成します。こちらは賃上げ目標が未達の場合、達成率に応じて返還が発生しうる点がカタログ注文型より重くなっています。

「カタログに載っている既製品を早く導入したい」のか「自社の現場に合わせて特注に近い設備を組みたい」のかで、選ぶべき型がまったく変わる点を先に整理しておきましょう。

ホームページ・集客を強化するなら「小規模事業者持続化補助金」

ホームページ制作、チラシ、看板、展示会出展など、販路開拓の取り組みには小規模事業者持続化補助金が候補になります。補助上限は特例適用時で250万円です。商業・サービス業なら従業員5人以下が対象規模の目安になります。

見落としやすいのが、ウェブサイト関連費だけを申請することはできず、交付申請額の4分の1・最大50万円までという上限が設けられている点です。「ホームページを作り直せば大半をカバーできる」と考えて計画すると、実際の補助対象経費の組み方でつまずきやすくなります。

新分野に進出するなら「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」

近年、電気工事業からEV充電設備工事、太陽光発電設備工事、蓄電池工事といった新しい工事分野へ事業を広げるケースが増えています。こうした新分野への進出を伴う設備投資は、新事業進出・ものづくり商業サービス補助金の新事業進出枠が候補になります。

上限額は最大9,000万円とされていますが、これは従業員規模が101人以上かつ大幅賃上げ特例を満たした場合の最大値で、実際は従業員規模に応じて20人以下2,500万円、21〜50人4,000万円などと段階的に決まります。無条件の上限額ではない点に注意してください。

また、この枠は「新規性」が審査の軸になります。既存の電気工事をそのまま延長するだけの投資では新事業進出と認められにくい可能性があるため、新しい商品・サービスとしての要素をどう計画に落とし込むかが実務上の分かれ目になります。詳細な要件は公募要領で必ず確認してください。

補助金選びで失敗しないための3つのチェックポイント

電気工事業の補助金活用でつまずきやすいポイントを整理します。

  • 交付決定前の発注・契約は対象外になる:どの補助金でも共通のルールです。「補助金が決まってから機材を発注しよう」ではなく、申請・交付決定のスケジュールを先に確認してから動く必要があります。
  • 賃上げ未達のリスクは制度によって重さが違う:省力化投資補助金の一般型や新事業進出枠は、賃上げ目標未達の場合に返還が発生しうる設計です。「上限額が大きい制度ほど、未達時の負担も大きくなりやすい」という前提で計画を作ることが大切です。
  • カタログ品かオーダーメイドかで制度そのものが変わる:省力化投資補助金は「カタログに載っている製品を選ぶ」のか「自社仕様で設計する」のかで別の型になります。導入したい設備がどちらに該当するかを先に確認しておくと、申請のやり直しを防げます。

よくある質問

Q. 複数の補助金を同時に申請してもよいですか?

制度ごとに併願の可否や、同一経費の重複申請の扱いが定められています。目的が異なる投資(IT導入と新分野の設備投資など)であれば別制度として申請できる場合がありますが、必ず各補助金の公募要領で重複申請の扱いを確認してください。

Q. 補助金と融資を組み合わせて使えますか?

補助金は交付が事業実施後になるケースが多いため、先行して必要な資金を融資でつなぎ、補助金入金後に一部を返済に充てるといった組み合わせ方が実務では行われています。資金計画は補助金の入金時期を前提に組む必要があります。

Q. 電気工事業許可があれば、どの補助金も対象になりますか?

許可の有無だけで対象・対象外が決まるわけではありません。対象規模(従業員数・資本金)、対象経費、事業計画の内容など、制度ごとに定められた要件を個別に満たす必要があります。

💬 無料相談のご案内

補助金専門行政書士法人は、V-Spirits元補助金審査員の三浦を中心とした専門家チームが補助金支援を行っております。「このケースは補助金の対象になるのか?」といった疑問にも、無料でお答えしております。お気軽にご相談ください。

まとめ

電気工事業が使える補助金は、IT化なら「デジタル化・AI導入補助金」、既製の省力化機器なら「省力化投資補助金カタログ注文型」、自社仕様の設備投資なら「省力化投資補助金一般型」、集客強化なら「小規模事業者持続化補助金」、新分野進出なら「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金 新事業進出枠」と、目的によって最適な制度が変わります。上限額の大きさだけで選ぶのではなく、賃上げ要件の重さや対象経費の細かな条件まで確認したうえで、自社の投資計画に合う制度を選ぶことが失敗しないための近道です。制度選びに迷う場合は、専門家に相談しながら計画を組み立てることも検討してみてください。

【無料相談のご案内】

弊社では、補助金専門行政書士法人V-Spiritsが補助金支援を行っております。元補助金審査員の三浦を中心とした各種専門家チームが全面的にサポートいたします。このケースは補助金の対象になるのか?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。無料相談も行っているので、ぜひいちどご相談ください。お問い合わせお待ちしております!

フリーダイヤル 0120-335-523
お問い合わせフォーム https://v-spirits.com/contacts

三浦高

この記事を書いた人

三浦高/Takashi Miura

元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
融資・資金調達コンサルタント
行政書士法人V-Spirits 補助者

産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。

融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。

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この記事を監修した人


中野裕哲

中野裕哲/Nakano Hiroaki

税理士法人V-Spiritsグループ代表/税理士/行政書士/特定社会保険労務士/採用定着士/ファイナンシャルプランナー/起業コンサルタント/経営コンサルタント/大正大学招聘教授

税理士法人V-Spiritsグループ代表の中野裕哲は、中小企業経営者のために、税務・会計だけでなく、採用、人事、資金繰り、融資、補助金、助成金、営業、Webマーケティング、売上導線設計まで横断的に支援する実戦型経営税理士です。

経営の悩みは、突き詰めると「人・金・売上」に集約されます。中野裕哲は、大企業人事部、人材紹介会社の採用エージェント、中小企業の財務責任者、大手不動産会社での営業、出版・Web制作による集客導線構築など、幅広い実務経験をもとに、経営者の意思決定を支援します。

【対応領域】
税理士顧問、社労士顧問、補助金支援、助成金支援、資金調達支援、採用力診断、売上導線診断、経営参謀顧問。税務・会計・決算・節税に加えて、経営分析、労務管理、社会保険、助成金、採用体制づくり、融資、補助金、事業計画、営業戦略、Webマーケティング、出版、メディア活用まで一体的に相談できます。

中野裕哲は、家業の倒産危機からの壮絶な貧乏体験を原点に、お金で苦しむ経営者をひとりにしないことを掲げています。資金繰り、採用、売上づくりの壁に対して、経営者目線で伴走します。

【主な実績】

  • 起業支援・経営支援の豊富な実績
  • 起業相談件数3,000件以上
  • 資金調達支援1000件以上
  • 大企業Webサイト多数監修
  • 商業出版著書監修約32冊(累計30万部超)

V-Spiritsグループでは、融資・補助金・金融機関対応に詳しい社内役員チームも伴走します。元経済産業省系補助金審査員・事務局員、元日本政策金融公庫支店長、元信用金庫融資担当営業などの専門家が、補助金申請、事業計画、資金繰り、金融機関対応を実務面から支援します。

税理士顧問、社労士顧問、融資、補助金、助成金、採用、営業、マーケティングまで、経営者が本当に悩む領域をワンストップで相談できます。V-Spiritsグループは、起業支援・会社設立・創業融資・補助金助成金・税務会計・人事労務・許認可・経営顧問をワンストップで支援する、起業家・中小企業向けの専門家グループです。

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