
創業時によくあるのが、あれもやりたい!これもやりたい!と色々な商材を取扱ったり、今までの実績に見合わない過大な事業計画です。
特に、商品を仕入れて販売する業態ですと、在庫分含めて相応の資金が必要となります。会社員時代から同様の事業に従事してきた方は
資金が潤沢にあり、一定以上在庫を持てれば売上・利益ともに上がることを理解しています。
一方、銀行融資の観点からいきますと、ロジックは理解ができたとしても、自社の実績としてはまだまだ乏しいことがほとんどです。
自社の実績がない段階で、1,000万円以上の融資を申し込んだとしても審査は非常に厳しいものになります。
会社員時代に会社の名前でなく自分の個人名として一定の実績を残してきた人については、期待値も込められている分融資金額も多少
大きく検討してもらえます。銀行融資のポイントは、小さくはじめて実績を積み重ねて大きく借りるです。
創業時に1,000万を超える融資を受けられたとしても、以後の業績が思うようにいかず追加融資を受けられないどころか、
返済が負担になってしまうケースにもなり得ません。
創業時は自分のビジネスの規模感を意識して始めてみることを意識してみてください。
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この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura 元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員 中小企業診断士、起業コンサルタント®、 1級販売士、宅地建物取引主任者、 補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、 産業能率大学 兼任教員 2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。 融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。