
創業融資における時間の重要性
創業融資を申請するときに大事なことの一つとして「時間」があります。
なぜ時間が大事かというと、創業融資の審査も時期により若干異なるからです。
3つの時期に分けて説明します。
①創業前
この段階ですと、まだ本格的に始動していない状態ですから、審査のベースはこれからどのように事業展開していくかなど、あくまで計画とそれを裏付ける実績などの情報に頼らざる得ません。
②創業後(1~3ヶ月)
この段階は事業開始していますので、実際の動きがどうなっているかなども加味されてきます。やはりスタートしたばかりですので、これからの事業計画とそれを裏付ける実績や情報などが重宝されます。
③創業後(6ヵ月~)
この段階まできてしまうと足元の状況を見られます。具体的には業績がどのように推移しているか?などチェックされます。ここで分かれ道となるのが、業績が予想より順調に推移している企業と予想していた売上目標に届かず資金が厳しい企業とでは金融機関の見られ方は大きく異なります。
創業融資の制度に該当していたとしても、創業からどのくらい経過したかによって見られ方も変わります。開発期間が長いなど個別事情はあると思いますが、一般的な考え方としてはこのような形となっています。案外多いのが、準備しようと思ったけどなかなか手につかず時間がかかってしまったと・・・
こういった背景もありますので、なるべく時間を意識してみてください。
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この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura
元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、
産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。
融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。

この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。