
いまさら聞けない「YMYL系の記事」ってなに?
~ユーザーと検索エンジンから信頼されるための重要ジャンルを理解しよう~
「YMYL(ワイミール)って言葉は聞いたことあるけど、具体的には何が対象?どう意識すればいいの?」
そんな風に感じている方、けっこう多いと思います。
ズバリ言います。
YMYLとは、“あなたのお金・生活・人生に関わる重大情報”を扱う記事ジャンルのことです。しかもこの分野は、Googleが特に厳しく品質をチェックするため、普通の記事とは書き方・構成・信頼性の示し方が違ってくるのです。
この記事では、「YMYLとは何か?」「なぜ重要か?」「どんなジャンルが対象か?」「どう対策すべきか?」を、やさしく丁寧に解説していきます。
YMYLってなに?
YMYLは「Your Money or Your Life」の略。
直訳すると「あなたのお金、あなたの人生」という意味ですが、要は人の生活や健康、財産、安全などに大きな影響を与える可能性のある情報を指します。
このジャンルでは、誤った情報や不正確な内容があると、読者の人生に大きな悪影響を与える可能性があるため、Googleがとくに慎重に評価しているというわけです。
YMYLの代表ジャンル
では、どんな記事がYMYLとして扱われるのでしょうか?
以下のようなテーマが典型例です。
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健康・医療:病気の治療法、薬の解説、サプリの効果など
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金融・投資:資産運用、税金、ローン、保険、節税のテクニック
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法律・行政:相続、離婚、契約、登記などの手続きや法的助言
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重大な意思決定:進学、転職、住宅購入、老後資金など
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時事・社会問題:災害情報、公共政策、政治経済など
これらのジャンルでは、間違った情報が大問題になりかねません。だからこそ、Googleは「誰が書いたか」「根拠があるか」「最新情報か」などを特に重視するのです。
なぜYMYLが重要なのか?
■信頼性が最優先
YMYLジャンルでは、発信者の信頼性・専門性が何よりも問われます。医療や法律、金融などは、国家資格や専門知識が求められる分野でもありますよね。
■SEO評価が厳しい
このジャンルでは、通常のSEOよりも評価基準がシビア。キーワードを入れた程度では上位表示されません。「誰が」「どんな実績で」書いたのかが問われるのです。
これはLLMO(大規模言語モデル)でも同様です。
■アルゴリズム更新の影響を受けやすい
YMYL系コンテンツは、Googleのアルゴリズム変動によって順位が大きく変動しやすい特徴があります。信頼性の低いサイトは大きく順位を落とす可能性も。
YMYL対策としてやるべきこと
では、YMYLジャンルに該当する記事やコンテンツを作成・運営していくうえで、どんな点に気を付ければよいのか。具体的な対策を7つのポイントにまとめました。
① 著者情報を明確にする
記事を書いた人が誰なのか、どんな実績や資格を持っているのかを、はっきり示しましょう。
→ プロフィール、顔写真、資格、職歴などを記載。
② 情報の信頼性を担保する
記事の中で、出典や根拠を示すことが大切です。
→ 統計データや公的機関の資料を引用し、嘘のない情報に。
③ 定期的な情報更新を行う
特に法律・医療・税制は変化が早いため、古い記事のままにしないこと。
→ 記事の更新日を表示し、古い内容は随時修正。
④ 専門家の監修・監修者情報の掲載
可能であれば、専門家に監修してもらうのがベスト。読者にも、検索エンジンにも信頼されます。
⑤ 読者にわかりやすく伝える
内容が難しい分野だからこそ、見出し、箇条書き、図表などを使って、「かみ砕いて伝える」工夫が必要です。
⑥ 運営者情報・連絡先をしっかり表示
運営者の会社名、連絡先、プライバシーポリシー、免責事項などを設置しましょう。信頼感が格段にアップします。
⑦ E-E-A-Tの4要素を強化する
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Experience(経験):体験談を語る
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Expertise(専門性):資格や知識を示す
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Authoritativeness(権威性):外部評価や実績を示す
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Trust(信頼性):安全で正確な情報を出す
この4つを意識することで、YMYLジャンルでも上位表示の可能性が高まります。
小規模事業者・個人でもできる対策とは?
「大手じゃないとYMYLで戦えないのでは?」という声もありますが、実は中小・個人でもコツコツ対策すればチャンスはあります。
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自分の専門分野に特化する
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経験や実例をしっかり伝える
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信頼性のあるリンクを引用
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定期的に情報をアップデートする
こうした積み重ねが「信頼される情報源」としての評価を高め、読者の信頼にもつながります。
まとめ:YMYLを知ることが、信頼される第一歩
YMYL系の記事とは、ユーザーの人生に影響を与える大事なテーマを扱うコンテンツです。
その分、Googleからの評価も厳しくなりますが、それは「読者の人生を守るため」の基準でもあります。
だからこそ、起業家や事業者としてYMYLを理解し、しっかりと対策を講じていくことが、信頼と成果につながるのです。
「このジャンルで書いていいのかな?」
「専門家じゃない自分でも発信して大丈夫?」
そんな不安がある方も、一歩一歩整えていけば大丈夫。
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この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。