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コラム

「真水」とは?手元に残る”純粋な融資額”の見極め方|元公庫支店長

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借り換えにおける真水の解説

融資における「真水」とは?意味をわかりやすく解説

― 借換融資で必ず知っておきたい銀行用語 ―

突然ですが、「真水(まみず)」と聞いて、何を思い浮かべますか?
おそらく多くの方が「水」をイメージされるでしょう。

実はこの「真水」、銀行融資の現場で使われる専門用語でもあります。
日常会話ではあまり登場しませんが、知っておくと銀行員との会話が一段スムーズになる言葉です。

特に、既存融資の借換を検討している方にとっては重要な概念ですので、今回は実務目線でわかりやすく解説します。


融資における真水とは?【意味を簡単に】

融資における「真水」とは、
借換後に、実際に自分が自由に使える資金のことを指します。

銀行用語としては、

借換融資で実行された金額のうち、
既存借入の返済に充当されず、手元に残るお金

という意味合いです。

なお、創業融資の場面ではあまり使われませんが、
既存融資の借換や追加融資では、銀行側がよく使う表現です。

弊社の元信用金庫の法人営業の小峰が融資の現場でどのように真水という言葉つかわれているかを解説している動画はこちらです。

この動画のまとめ記事はこちらです。

知って得する!?金融機関の人が使う不思議な用語6選!元信用金庫営業マンが解説!


真水の具体例【借換融資での計算方法】

では、数字を使って確認してみましょう。

ケース例

  • 当初融資:1,000万円

  • 現在の残高:500万円

  • 今回の借換融資:1,000万円(借換条件)

この場合、融資が実行されても1,000万円が丸ごと入金されるわけではありません

計算の流れ

  1. 新規融資 1,000万円 実行

  2. 既存融資残高 500万円 を返済

  3. 残りの 500万円 が口座に入金

👉
**この500万円が「真水」**です。

(※ここでは手数料・諸経費は考慮せず、シンプルに説明しています)

真水の計算式(図解イメージ)

借換融資額 − 既存融資残高 = 真水

銀行が「真水はいくら欲しいですか?」と聞く意味

借換+新規融資の相談時に、銀行から

「今回、真水はどのくらい必要ですか?」

と聞かれることがあります。

これは難しく考える必要はなく、

「借換後に、実際に使いたい運転資金はいくらですか?」

と聞かれているだけです。

この質問に答える際は、
資金使途(何に使うか)をセットで説明できると評価が上がります。


真水を多く確保したい場合の注意点

ここは実務上、とても大事なポイントです。

真水を多く取りたいからといって、
単純に希望額を増やせば通るわけではありません。

銀行が見るのは次の点です。

  • 返済原資(利益・キャッシュフロー)

  • 真水の具体的な使い道

  • 借換による返済負担の増減

  • 過去の返済実績

「なんとなく手元資金を厚くしたい」だけでは、
真水部分は削られるのが現実です。


真水が多い方が有利になるケース・ならないケース

有利になりやすいケース

  • 明確な運転資金需要がある

  • 売上増加に直結する投資

  • 資金繰り改善の合理的な理由がある

注意が必要なケース

  • 使い道が曖昧

  • 単なる手元資金の積み増し

  • 赤字補填目的が見えすぎる場合

真水は**「多ければ良い」ものではなく、「合理性があるか」**が重要です。

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真水に関するよくある質問

真水と追加融資の違いは何ですか?

追加融資は既存の借入とは別に新たな融資を受けることで、実行金額がそのまま手元に入ります。一方、真水は借換融資のなかで既存残高の返済後に手元に残る金額を指します。追加融資の方が手元に残る金額は多くなりますが、総借入残高も増えるため、返済能力との兼ね合いで判断が必要です。

真水はどのくらい取れるものですか?

借換融資の実行金額と既存残高の差によって変わります。たとえば残債500万円に対して1,000万円の借換であれば、諸費用を除いて約500万円が真水になります。ただし、金融機関の審査・事業の状況・担保の有無などによって実行できる融資金額は変わるため、まずは専門家への相談で自社の状況を確認することをおすすめします。

創業融資でも真水という言葉は使いますか?

創業融資は既存の借入がないため、通常は真水という概念は使いません。真水は主に、既存融資の借換や追加融資を検討する場面で登場する用語です。

真水の交渉はどこに相談すればいいですか?

金融機関との交渉を有利に進めるには、融資に精通した専門家(税理士・中小企業診断士・融資コンサルタントなど)に相談するのが近道です。金融機関の内部事情や審査基準を理解したうえで交渉をサポートしてもらえるため、自力で交渉するよりも有利な条件を引き出せるケースが多くあります。

まとめ

項目 内容
真水とは 借換融資後に手元で自由に使えるお金
計算式 借換融資額 − 既存残高 − 諸費用
よく使われる場面 既存融資の借換・追加融資の検討時
真水を増やすコツ 残債が少なくなる前に動く・複数行と取引・早めに専門家へ相談

融資における真水とは、
借換後に実際に使えるお金のこと。

銀行との会話でこの言葉が出てきたら、

  • 自分が使える資金はいくらか

  • その資金を何に使うのか

この2点をセットで整理してください。

それだけで、
融資の打ち合わせの質は大きく変わります。

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小峰

この記事を書いた人

小峰精公/Kiyotaka Komine

元朝日信用金庫 法人営業
資金繰り解決コンサルタント
V-Spirits総合研究所株式会社 常務取締役
大学卒業後、朝日信用金庫に入庫。朝日信用金庫での経験が原点となり、「銀行融資取引」や「資金繰り」の本質を企業へ伝えていくことがミッションだと確信する。
日本の99%は中小零細企業で成り立っている現状を痛感し、1社でも多くの企業の「資金繰り」の課題を解決していくことに専念する。
クライアント様がより良い商品やサービスを提供することができる環境づくりの一助となれるよう全身全霊を尽くす。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

中野裕哲紹介画像

この記事を監修した人


中野裕哲

中野裕哲/Nakano Hiroaki

税理士法人V-Spiritsグループ代表/税理士/行政書士/特定社会保険労務士/採用定着士/ファイナンシャルプランナー/起業コンサルタント/経営コンサルタント/大正大学招聘教授

税理士法人V-Spiritsグループ代表の中野裕哲は、中小企業経営者のために、税務・会計だけでなく、採用、人事、資金繰り、融資、補助金、助成金、営業、Webマーケティング、売上導線設計まで横断的に支援する実戦型経営税理士です。

経営の悩みは、突き詰めると「人・金・売上」に集約されます。中野裕哲は、大企業人事部、人材紹介会社の採用エージェント、中小企業の財務責任者、大手不動産会社での営業、出版・Web制作による集客導線構築など、幅広い実務経験をもとに、経営者の意思決定を支援します。

【対応領域】
税理士顧問、社労士顧問、補助金支援、助成金支援、資金調達支援、採用力診断、売上導線診断、経営参謀顧問。税務・会計・決算・節税に加えて、経営分析、労務管理、社会保険、助成金、採用体制づくり、融資、補助金、事業計画、営業戦略、Webマーケティング、出版、メディア活用まで一体的に相談できます。

中野裕哲は、家業の倒産危機からの壮絶な貧乏体験を原点に、お金で苦しむ経営者をひとりにしないことを掲げています。資金繰り、採用、売上づくりの壁に対して、経営者目線で伴走します。

【主な実績】

  • 起業支援・経営支援の豊富な実績
  • 起業相談件数3,000件以上
  • 資金調達支援1000件以上
  • 大企業Webサイト多数監修
  • 商業出版著書監修約32冊(累計30万部超)

V-Spiritsグループでは、融資・補助金・金融機関対応に詳しい社内役員チームも伴走します。元経済産業省系補助金審査員・事務局員、元日本政策金融公庫支店長、元信用金庫融資担当営業などの専門家が、補助金申請、事業計画、資金繰り、金融機関対応を実務面から支援します。

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