
温めたアイデアを企業に持ち込む際の商談準備と伝え方のポイント
アイデアを持つ個人の方から、次のようなご相談をいただくことがあります。
温めているアイデアを実現できそうな会社に話を持ちかけたいのですが、どう商談すればいいのか分かりません。
回答者
三浦高
創業支援一筋で日本政策金融公庫について誰よりも詳しい中小企業診断士
三浦です。温めているアイデアを形にしたいという思いは、起業を考える方からよくお聞きします。せっかくの機会を無駄にしないために、持ち込む前の準備と伝え方を整理しておきましょう。
まず「思いつき」のまま持ち込まない
アイデアそのものがどれだけ良くても、相手企業にとって「取り組む理由」が見えなければ、話を前に進めてもらうのは難しくなります。持ち込む前に、次の点を自分の言葉で説明できる状態にしておくことをお勧めします。
一つ目は、そのアイデアを必要としている人がどのくらいいそうか、簡単な範囲で確かめておくことです。身近な人に意見を聞いたり、似たようなサービスがすでにあるかを調べたりするだけでも、提案の説得力は変わってきます。二つ目は、実現までにどのような人・技術・時間が必要になりそうかを、ざっくりとで構わないので整理しておくことです。細部まで固めなくても、「何が足りないか」を自分で把握しているかどうかで、相手の受け止め方は変わります。ここまでの準備ができていると、相手に話す際の説得力も自然と増していきます。
誰に、どの入口から話すか
いきなり経営層に話を持ちかけようとすると、ハードルが高く感じられるかもしれません。新規事業や企画を担当する部署が、外部からの提案の窓口になっている企業もあります。まずはそうした窓口を探すところから始めてみるとよいでしょう。企業のウェブサイトに問い合わせ先が載っていることもありますし、展示会やセミナーなど、担当者と直接顔を合わせられる場を探すのも一つの方法です。知人を通じて紹介してもらえる機会があれば、それも入口として役に立ちます。
最初の商談で伝えること
最初の場では、アイデアの細部まで一度に説明しようとしなくても構いません。まず伝えたいのは、「どんな課題を解決したいのか」「それが相手企業の事業とどうつながるのか」という大枠です。相手は自社にとっての意味を知りたいので、そこが伝わらないまま詳細に入ってしまうと、かえって分かりにくくなります。全体像を先に共有し、相手が興味を持ってくれたら、次の打ち合わせで少しずつ詳しく話していく、という進め方が無理がないように思います。
アイデアを盗まれないか心配なときは
話した内容が自分の手を離れて使われてしまわないか、不安に感じるのは自然なことです。最初の段階では、実現方法の核心部分まで全部を見せる必要はありません。全体の方向性や狙いを伝え、技術的な詳細や具体的な手順は、相手が前向きな姿勢を示してから段階的に共有する、という進め方でも十分に話は進められます。それでもなお不安が残る場合や、相手と情報共有の範囲を明確にしておきたい場合には、秘密保持契約の結び方など、アイデア保護の具体的な法的手段について弁護士など専門家に相談することをお勧めします。伝える順番を工夫するだけでも、気持ちの負担は軽くなるはずです。
新規事業の立ち上げ方や進め方について整理したい場合は、専門家に相談しながら考えを整理していくのも一つの方法です。
アイデアを企業に持ち込む際は、準備と伝える順番を整えることが商談を前に進める近道になります。不安な点があれば、早めに専門家へ相談してみましょう。
【無料相談のご案内】
弊社では、中小企業診断士・元補助金審査員の三浦を中心とした専門家チームが、業種を問わない幅広い起業・新規事業のご相談に対応しております。何から始めればいいかわからないという段階でも、適切なアドバイスを無料にて行っております。無料相談も行っているので、ぜひ一度ご相談ください。お問い合わせお待ちしております!

この記事を監修した人
三浦高/Takashi Miura
元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
融資・資金調達コンサルタント
行政書士法人V-Spirits 補助者
産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。
融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。




























