おはようございます!11/12日、「皮膚の日」です。日本臨床皮膚科医学会が1989(平成元)年に制定。「い(1)い(1)ひ(1)ふ(2)」の語呂合せ。
今回のテーマは、【債務超過】です。債務超過については事業を営んでいる方であれば聞いたことある言葉だと思います。これから起業を考えていたりする方にとっては覚えておくべきです。
債務超過に陥るとどんなことが起こるのでしょうか?1つには、銀行からの融資が受けにくくなります。債務者区分がどんどん下がり、金利引き上げや保全のために担保徴求といった形になります。
もう一つは上場企業ですが、日本証券取引所の場合、企業の連結決算が2年連続債務超過になると上場は廃止されます。
では、債務超過が一体どのような事なのかを3つに分けて説明します。
①債務超過とは
債務者の負債の総額が、その企業が抱える資産の総額を上回る状態を指します。どこを見て判断するのかといいますと、決算書の貸借対照表(B/S)です。貸借対照表の右下を見ると「純資産合計」があります。まず、純資産がプラスかマイナスか。マイナスであれば債務超過と言われます。
②実質債務超過
上記で債務超過とはどのような状況下を説明しました。しかし、純資産がプラスだから大丈夫かと言われるとそのようなことは決してありません。資産の部の勘定科目で資産価値のないものがある場合、銀行は差し引いて見ます。表面上、純資産がプラスでも実質価値のないものを引いて純資産がマイナスとなれば実質債務超過と見られます。例えば、純資産500万円あるとします。資産の部にある売掛金が2,500万円あり、実はうち1,000万円は回収見込みのない不良資産であると銀行が把握した場合、不良資産は資産価値がないとして差し引かれます。実質は、500万円ー1,000万円=△500万円と計算され、実質債務超過であると銀行は見てきます。
③企業の信用力低下
自己資本がマイナスになりいつ倒産してもおかしくない状態が債務超過です。債務超過になると企業の信用力が非常に低下し融資がほとんど受けられなくなる状態になります。例えば、今まで定期的な融資に対応していた銀行も、債務超過になり何年も続くと銀行も方針転換し新規融資には対応しなくなります。合わせて、リスクに見合った金利引き上げや保全確保の為に担保徴求したりなど状況は変わります。
では、債務超過になってしまった時にどう解消すれば良いかを3つ紹介します。
・増資する
・利益を出す
・財務体質の徹底的な見直し
以上です。債務超過に陥るといくら良いサービスを提供しても経営を続けていく事が難しい状況になります。債務超過を理解し経営に活かしていって欲しいと思います。
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