
起業1年前の会社員向け|日本政策金融公庫(国金)の賢い借り方徹底ガイド
はじめに
「国金って聞いたことはあるけど、実際にどう借りるの?」
起業を考えている会社員の方から、よくいただくご質問です。ズバリ申し上げると、日本政策金融公庫(通称:国金)は、創業を目指す方にとって最も心強い味方です。
このガイドでは、国金とはどんなところか?どうやって融資を申し込めばいいのか?審査のポイントや、押さえておきたい注意点を、わかりやすくお伝えします。
起業1年前から準備しておくべき内容を盛り込みましたので、未来の社長さん、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
そもそも「国金」ってどんな機関?
正式名称は「日本政策金融公庫」。中小企業や個人事業主など、民間の金融機関では融資が難しい方に対して、積極的にお金を貸してくれる政府系の金融機関です。
特に「創業融資」分野では、以下のような特徴があります:
- 保証人・担保が原則不要(無担保無保証型あり)
- 金利が低め(おおむね1.5%〜2.5%程度)
- 審査が「人物重視」。熱意や誠実さも評価される
- 新規開業でもOK!むしろ積極的に支援
つまり、「まだ会社も店舗もないけど、これから起業したい!」という方にはピッタリなのです。
融資までの流れをざっくり解説
創業融資のステップは、大まかに次の5段階に分けられます:
ステップ1:情報収集
まずは日本政策金融公庫のホームページや、創業セミナーなどで制度内容を調べましょう。
チェックすべき主な制度:
- 新規開業、スタートアップ支援資金(無担保・無保証枠)
- 女性・若者・シニア起業家支援資金
- 中小企業経営力強化資金(税理士等の専門家のサポートが必要)
起業を支援する「スタートアップカフェ」や「商工会議所」の窓口などでも相談できますので、まずは一歩を踏み出してみましょう。
ステップ2:事業計画書の作成
ここが最重要ポイント!いかに「成功しそうなビジネスであるか」を伝えられるかが勝負です。
記載すべき項目:
- 事業の概要(なぜこのビジネスなのか?)
- 商品・サービスの内容
- ターゲット顧客と市場ニーズ
- 競合との差別化ポイント
- 売上・利益の見込み(3年分)
- 自己資金の額・資金使途
「数字だけでなく、想いを伝えること」も大切です。公庫の担当者に、「この人ならやってくれそうだ」と思ってもらえるかが、審査の分かれ目です。
ステップ3:面談の申し込みと準備
最寄りの国金支店に電話で面談を予約します。オンライン面談に対応している場合もありますので、スケジュールの相談をしてみましょう。
面談に必要な書類例:
- 創業計画書(書式は公庫のものがベスト)
- 履歴書・職務経歴書
- 見積書や契約書(開業予定地の賃貸契約など)
- 通帳コピー(自己資金の証明)
「この人は本気で準備しているな」と伝わるように、丁寧に揃えるのがコツです。
ステップ4:面談と審査
面談では、「あなたの人柄」と「事業の実現性」が見られます。服装はスーツでなくても大丈夫ですが、清潔感のある装いと誠実な対応を心がけましょう。
質問される内容の例:
- なぜこの事業をやろうと思ったのか?
- 失敗したときのリスクヘッジはあるか?
- 今までの職歴はこのビジネスにどう活きるか?
「自分自身への投資先」として見られるという意識で臨むと良いですね。
ステップ5:融資実行
無事に審査に通れば、数日〜2週間ほどで口座に入金されます。おめでとうございます!
ここからが本当のスタートです。事業計画に沿って、資金を計画的に使いましょう。
成功のカギを握る5つのポイント
1. 自己資金をしっかり貯めておく
目安は総資金の1/3以上。定期的な積立記録などがあると、信用度もアップします。
2. 創業計画書は「数字+想い」で説得力を
利益予測は現実的なラインを意識しつつ、夢と情熱も忘れずに!
3. 職歴やスキルと事業の関連性を明示する
飲食業なら飲食経験がある、アパレルなら業界のつながりがある、などは強力な武器に。
4. 面談では「謙虚かつ情熱的」に
失敗例としてよくあるのが「背伸びしすぎたプレゼン」。自分らしさと誠実さを大切に!
5. 専門家のチェックを受けるのも手
税理士や行政書士など、経験豊富な専門家のサポートで、書類や計画書の完成度を高めましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 開業前でも融資は受けられますか?
A. はい、国金の創業融資は「開業前」の申請も可能です。ただし、契約予定地の資料や、見積書など具体性のある準備が必要です。
Q. 自己資金が少なくても借りられますか?
A. 少額なら可能性はありますが、全額借りるのは厳しいかも。少なくとも「貯める努力をしている」ことが伝わる通帳の動きが大事です。
Q. 面談はどんな雰囲気ですか?
A. 穏やかでフレンドリーです。ですが、甘く見てはいけません。事業への熱意や現実性をしっかり伝えましょう。
Q. 保証人や担保は本当に不要ですか?
A. 「新規開業・スタートアップ支援資金」の枠内であれば不要です。ただし、金額が大きい場合や信用状況によっては例外も。
Q. 落ちた場合、再チャレンジできますか?
A. はい、可能です。再提出時には、どこが弱点だったかを整理し、改善して再チャレンジしましょう。
まとめ
ズバリ言います。
「日本政策金融公庫(国金)」は、起業を目指す方の強い味方!
- 「実績ゼロ」でも、「熱意と準備」があれば融資は通ります。
- しっかりとした創業計画書と、自己資金の蓄えがカギ。
- 面談では「誠実さ」「現実性」「準備力」が問われます。
迷ったら、専門家に相談しながら一歩ずつ準備を進めていきましょう。
あなたの起業が、夢から現実へと進んでいくお手伝いができれば幸いです。
不安なこと、わからないことがあれば、どうぞお気軽にご相談くださいね!
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起業の手続きって何から始めればいいの?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。
無料相談も行っているので、ぜひ一度、ご相談ください。お問い合わせお待ちしております!
この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。



























