補助金と融資の関係とは？補助金活用時に注意すべき2つの落とし穴
補助金を活用したい！でも資金が足りない…。
そんな悩みをよくご相談いただきます。
実は、補助金には「お金がもらえる」という良い面の裏に、資金繰りの落とし穴が存在します。本記事では、補助金と融資の正しい関係性をわかりやすく解説します。
目次
補助金の利用が増えている背景
最近では、国や自治体が多くの補助金制度を整備しており、50万円～100万円の小規模補助金から、数千万円規模の補助金まで幅広く存在しています。
特に設備投資や事業拡大を考える中小企業・個人事業主にとって、補助金は大きな助けとなります。
補助金の落とし穴とは？
補助金活用の際に最も誤解されがちなのが、「お金がすぐにもらえる」という認識です。
補助金は後払い（精算方式）
補助金は原則、事業完了後の清算払いです。つまり、自費で先に経費を支払う必要があります。
この点を理解していないと、「補助金が採択されたのに、資金がなくて設備投資ができない」という事態になりかねません。
補助金には融資が必要？その理由
だからこそ、重要になるのが融資を受けられる状態にしておくことです。
手元資金の準備が補助金活用の前提
補助事業の実行には、まず先に自己資金または融資による資金が必要です。
- 銀行からの融資で設備費用を立て替える
- 自己資金で対応し、後日補助金で回収する
このような前提があるため、融資審査に通るよう、日頃から財務状態を整備しておくことが大切です。
補助金と金融機関の関係性
「補助金が採択されたら、金融機関は喜んで融資してくれるのでは？」
そう思われがちですが、必ずしもそうとは限りません。
金融機関は補助金採択だけでは判断せず、あくまで事業の収益性や返済能力を基に融資判断を行います。
つまり、補助金ありきの資金計画ではなく、融資・キャッシュフローを含めた事業設計が必要です。
補助金×融資｜2つの重要ポイント
- 補助金は「後払い」。まずは自費で支払う必要がある
- 補助金が採択されても、融資が通るとは限らない
この2点を知らないまま進めてしまうと、せっかくの補助金チャンスを逃すことになりかねません。
弊社の支援体制について
V-Spiritsグループでは、補助金・融資に精通した専門家集団として、全国の中小企業様を支援しています。
- 金融機関との連携で融資サポート
- 補助金申請書類の作成支援
- 資金繰り・経営改善のアドバイス
さらに、税理士・社労士・司法書士がチームで対応することで、ワンストップ支援を実現しています。
無料相談も受付中ですので、お気軽にご連絡ください。
よくある質問（FAQ）
- Q. 補助金と融資、どちらを先に申請すべきですか？
- A. 融資によって資金の目処を立てたうえで補助金を申請するのが安全です。
- Q. 補助金が採択されたのに設備投資ができないのはなぜ？
- A. 補助金は後払いのため、事前に自己資金や融資が必要です。
- Q. 銀行は補助金の採択をどう評価しますか？
- A. プラス要素にはなりますが、融資判断は収益性・信用力など総合評価です。
【無料相談のご案内】
起業の手続きって何から始めればいいの？といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。
無料相談も行っているので、ぜひ一度、ご相談ください。お問い合わせお待ちしております！
この記事を書いた人
中野裕哲／Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授（起業論、ゼミ等）
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援！「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル（事業計画＋融資＋補助金＋会社設立支援）＋起業後の総合サポート（経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関）など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。
この記事を監修した人
多胡藤夫／Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫（旧国民金融公庫）に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。
