ビジネスの特徴
ハイヤー・タクシー会社での仕事は主に「ドライバー業務」「配車業務」「総務事務」「運行管理業務」に分けらており、それぞれの具体的な内容は以下の通りです。
- ドライバー業務:運転、接客、運行記録、点検、清掃などを行う
- 配車業務:利用客からの依頼を受け、配車の手配をする
- 総務事務:総務、人事、経理などの事務作業、問い合わせ対応などを行う
- 運行管理業務:運行計画の策定、勤怠管理、ドライバーサポートを行う
なお、個人タクシーは個人事業主として、1人で上記の業務を行います。
市場トレンド
(1)サステナブルな消費者動向に対応可能
近年はサステナブルな(持続可能な)考え方が浸透し、モノは持たずに必要なときにレンタルやシェアをするというスタイルが広がりつつあります。ハイヤー・タクシーはこういった消費者動向に対応できる業種といえます。
(2)運転手不足の深刻化
外出機会の増加やインバウンド数の回復により、ハイヤー・タクシー利用者の需要が増えている中で、運転手不足で稼働できるタクシーが足りていません。特に高齢者にとっては、買い物や病院へ行く重要な交通手段であるため、深刻な問題となっています。
(3)デジタル化の推進
国土交通省では「旅客自動車運送事業のためのデジタル化の手引き」を作成し、生産性向上や働き方改革、利用者サービス向上実現のためにデジタル機器の活用を推進しています。
都市部では、スマートフォンの配車アプリによる依頼が増えている。民間の調査によると、2020年末の利用者数は858万人と推計されており、2023年末には1,573万人と予測されています。
(4) ライドシェアの導入
日本では国土交通省が定める道路運送法により、一般ドライバーが自家用車を使って有料で人を運ぶことは禁止されています。しかしタクシー不足が深刻化する中、政府は新たな制度を創設し条件付きでライドシェア(自家用車の所有者と自動車に乗りたい人を結びつける移動手段のこと)を解禁する方針です。安全な輸送サービス制度を設計する上で、ハイヤー・タクシー会社は重要な立ち位置にいます。
開業形態
●個人事業主
●法人の設立
許認可
ハイヤー・タクシーの法人事業を営むには、一般乗用旅客自動車運送事業の許可が必要です。許可なく営業した場合は、3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金、またはその両方が課せられる可能性があります。申請には、営業区域の最低車両数、営業所、車庫、休憩仮眠施設の保有や、車両数に応じて運行管理者や整備管理者を確保しなければなりません。
個人タクシーを開業するには、タクシードライバーの実務経験が最低10年必要になります。譲渡譲受の開業を視野に置き、この期間に人脈を作っていくことがポイントになります。
法人タクシーを開業する場合は、配車アプリや決済システムなど業務効率化についての情報収集とともに、利用者のニーズに応えられるようなサービスの企画や体制も構築することが需要です。
開業ステップ
①事業計画の作成
②資金調達
③許可書や認可書の交付
④登録免許税の納付
⑤許可書の交付
⑥事業用ナンバーの取得
⑦運輸開始届の提出
⑧事業開始
開業資金
開業に必要な費用としては、以下のようなものがあります。
営業車両(タクシーメーターや改造費などを含む)、什器・備品費:机、椅子、仮眠用布団、車載器、車両整備用品などがあり、法人事業を開業するには、許可申請書に記載する所要資金の50%相当額を上回る自己資金を準備しておく必要があります。
会社設立
会社の設立はどのように行うのでしょうか。東京都で会社を設立する場合の具体的なステップをご紹介します。
①申請書類の作成
※申請書類は都庁で購入できます。
②免許申請
※申請書類を都庁の管轄部署に提出します。
③審査
④許可
その他にも、事業内容などによって必要な手続きが増える場合があります。会社設立には書類の作成や手続きが多く手間や時間がかかります。
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収益モデル
開業する前に、一度事業計画を立ててみることをオススメします。「どのように顧客を獲得していくか」「いかに効率化を図るか」などの戦略を練っておくことが、事業成功のカギになります。
まずは、弊社の事業計画書フォーマットを参考にして計画を作成してみてください!
以下のリンクからダウンロードできます。わからない項目などがあれば、お気軽にご相談ください!
最後に
以上がハイヤー・タクシー業で開業する際の全体像になります。
最後まで見てくださったみなさんはこう感じたのではないでしょうか?
ハイヤー・タクシー会社の開業って手間がかかる‼
事業計画書の作成や資金の調達、設備等の導入など、開業準備の時点でやるべきことがたくさんあります。
また、競合他社との差別化を図るために、マーケティング活動に力を入れる必要があります。
ここまで聞くとハイヤー・タクシー会社での開業は自分には難しいと感じてしまうかもしれません。
しかしながら‼
弊社には、税理士、社会保険労務士、行政書士、中小企業診断士、元金融機関の営業担当、補助金コンサルタントといった幅広い専門家が在籍しているため、みなさんの不安を解決することができます。
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