
融資を受けている事業は補助金の採択に影響するのか?徹底解説ガイド
目次
はじめに
こんにちは!補助金・広報を担当している坂井です。
補助金支援の現場にいると、日々さまざまな質問をいただきますが、その中でも特に多いのが
「融資を受けている事業は補助金の採択に影響しませんか?」という質問です。
補助金申請に慣れていない方ほど、
「借金しているとマイナス評価されるのでは?」
「資金繰りが厳しいと思われるのでは?」
と、不安になりがちです。
しかし、実務の現場から申し上げると、融資=マイナスという考えは誤解です。
本記事では、その理由を詳しくわかりやすく解説していきます。
よくある質問:融資を受けていると補助金に不利なのか?
ある経営者様から、こんな相談を受けました。
「融資を受けて行おうとしている事業に補助金は出るのか?
融資を受けていることが審査でマイナスになりませんか?」
これは多くの方が抱く疑問であり、申請前に不安を感じるのも無理はありません。
結論:融資はマイナス評価ではない。むしろプラス評価になることも
ズバリ結論を述べると、
融資を受けていても補助金の採択にマイナスにはならず、むしろプラス評価になることがある
補助金制度の多くは、
「資金調達の見込みがあるか」
「事業の実現性が高いか」
「継続できるか」
といった観点で審査されます。
つまり、融資がついているということは、すでに金融機関が事業の実現性を確認した証拠でもあります。この点が、補助金審査においてプラス要素になるのです。
融資と補助金の関係性
補助金の中には、事業を進めるための
「資金をどのように準備するか」
を申請書に記載する必要がある制度もあります。
例えば:
- 自己資金はいくら用意しているか
- 融資を受ける予定はあるか
- 資金調達の裏付けはどこにあるか
補助金は後払いが基本であるため、事業を先に進めるための資金が必要になります。
このため、融資は「必要な要素」であり、むしろ補助金との相性は良いのです。
事業再構築補助金に見る具体例
最も有名な補助金のひとつである事業再構築補助金では、資金調達に関するルールが特に明確です。
■ 補助額が3,000万円を超える場合
金融機関からの「確認書」が必要になります。
つまり、金融機関が事業計画を確認し、
「この事業には融資可能」
と判断したことが、申請に必須となるのです。
このように、融資と補助金は対立する関係ではなく、補完しあう関係にあります。
融資に対する正しい見方
一部の方は融資=借金とマイナスに捉えがちですが、事業者にとって融資は「事業拡大のための投資」です。
金融機関は厳しい審査基準を持っています。
その審査を通過したということは:
- 事業計画に実現性がある
- 返済可能と判断されている
- 信用があると評価されている
つまり、「金融のプロからのお墨付き」を得たとも言えるのです。
補助金の審査員にとっても、金融機関が認めた事業計画は信頼性が高く映ります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 融資を受けていると補助金の採択に不利になりますか?
なりません。むしろ資金調達が確保できているとしてプラス評価になることが多いです。
Q2. 融資がなくても補助金は申請できますか?
できますが、後払いのため事業を開始する資金が必要です。融資があるほうが実現性の面で有利です。
Q3. 事業再構築補助金では融資が必須ですか?
補助額3,000万円超の場合は金融機関の確認書が必須です。
Q4. 融資審査に落ちた場合、補助金にも不利になりますか?
直接的に不利とは限りませんが、資金繰りの裏付けが弱くなり、実現性評価に影響する可能性があります。
Q5. 補助金と融資は併用できますか?
可能です。同じ経費を重複して使わない限り、併用は問題ありません。
まとめ
「補助金申請において融資はプラスに働くことが多い」
というのが、支援の現場での実感です。
融資を受けていることは、
事業の実現性
資金確保の裏付け
金融機関の評価
といった点から、補助金審査にも良い印象を与えます。
補助金と融資を正しく組み合わせることで、事業の成功確率は大幅に高まります。
不安がある方は、専門家に相談しながら進めることをおすすめします。
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この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。



























