税理士/社労士/行政書士/司法書士/中小企業診断士/FP/元補助金審査員/元日本政策金融公庫支店長/各種コンサルタントなどが常駐する他に類を見ないワンストップサービス
オフィスは池袋駅から徒歩3分の日本政策金融公庫池袋支店と同じビルです。起業・経営の無料相談実施中

コラム

上場企業とは?起業家・経営者向けにわかりやすく解説|上場のメリット・デメリットと判断基準

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

上場企業とは?経営者が知っておきたい意味・メリット・デメリット・判断基準をやさしく解説

上場企業とは、証券取引所に株式を上場し、投資家がその株式を売買できる企業のことです。一般的には「大きい会社」「信頼性が高い会社」というイメージを持たれやすいかもしれません。

ただ、起業家や経営者にとって本当に大事なのは、言葉の意味そのものよりも、上場によって経営がどう変わるのかという点です。

会社を上場させると、資金調達の幅が広がるだけでなく、知名度や信用力の向上、採用力の強化なども期待できます。その一方で、情報開示の負担、株主対応、上場維持コストなど、経営者として背負う責任も一気に重くなります。

ズバリ言います。上場は「すごい会社になるためのゴール」ではありません。自社の成長戦略に本当に合っているかどうかで判断すべき、大きな経営テーマなのです。

この記事では、上場企業の意味を経営者目線で整理しながら、非上場企業との違い、上場のメリット・デメリット、上場に向いている会社、そして迷ったときの判断基準まで、わかりやすく解説していきます。

上場企業とは?経営者目線でわかりやすくいうと

上場企業とは、東京証券取引所などで株式が売買されている企業のことです。投資家が自社株を購入できる状態にある会社、と考えるとイメージしやすいでしょう。

ただし、経営者にとっての上場は、単に「株が売買されるようになること」ではありません。

上場すると、会社は資本市場に多かれ少なかれ開かれた存在になります。売上や利益だけでなく、成長性、ガバナンス、情報開示、内部管理体制まで、継続して見られるようになるのです。

つまり、上場とは資金調達の手段であると同時に、会社を“公開企業”として運営していくことを意味します。ここがポイントです。

なお、よく誤解されますが、「株式会社=上場企業」ではありません。株式会社のほとんどは非上場企業であり、上場している会社はその一部にすぎません。

上場企業と非上場企業の違い

非上場企業とは、証券取引所に株式を上場していない企業のことです。起業したばかりの会社だけでなく、大手企業の中にも非上場企業はあります。

上場企業と非上場企業の最大の違いは、株式を一般市場で売買できるかどうかです。

上場企業は市場から広く資金を集めることができます。その反面、株主や投資家の目を意識した経営が必要になります。非上場企業は市場からの制約が比較的少なく、資本政策や意思決定の自由度を保ちやすいのが特徴です。

また、情報開示の範囲にも大きな違いがあります。上場企業は、決算情報や重要事項を継続して開示しなければならず、透明性が強く求められます。

一方、非上場企業はそこまで厳しい開示義務がないため、柔軟に経営しやすい面があります。ただし、その分、外部からの信用を積み上げるのに時間がかかることもあります。

会社を上場させるメリット

上場の最大のメリットは、やはり資金調達力の強化です。

事業拡大、新規事業、採用、設備投資、M&Aなど、成長に必要な資金を市場から集めやすくなります。急成長を目指す会社にとって、これは非常に大きな武器になります。

次に、社会的信用が高まりやすい点も見逃せません。上場には一定の審査基準があり、管理体制やガバナンスもチェックされます。そのため、上場企業であること自体が、ある種の信頼の証明になりやすいのです。

金融機関や取引先との関係においても、プラスに働く場面は少なくありません。

さらに、採用面でも効果が期待できます。上場によって知名度が高まり、求職者に安心感を持ってもらいやすくなるため、人材採用を進めやすくなります。

加えて、ストックオプションや株式報酬など、株式を活用した経営戦略も取りやすくなります。人材を惹きつけ、つなぎとめるという意味でも、上場には大きな意味があるのです。

会社を上場させるデメリット

もちろん、上場には明確な負担もあります。

まず大きいのが、準備と維持にコストがかかることです。上場準備では、監査法人や証券会社との対応、内部管理体制の整備などが必要になります。さらに上場後も、監査費用、IR活動、開示業務などの負担が継続します。

また、経営の自由度も下がります。上場後は株主や投資家に対する説明責任が生じ、市場の評価を意識しながら経営を進めなければなりません。

本来は長期的に見れば有効な投資であっても、短期的な業績の見え方によっては厳しく評価されることもあります。

さらに、情報開示の負担も軽くはありません。経理、法務、IRなどがしっかり連携し、社内ルールや承認フローを整備していなければ、上場後の運営はなかなか回りません。

つまり、上場では事業の成長だけでなく、管理体制の成熟まで求められるのです。

上場に向いている会社・向いていない会社

上場に向いているのは、大きな成長資金を必要としている会社です。

市場から資金を集めて事業拡大を加速させたい会社、採用やブランド強化を進めたい会社には、上場のメリットが出やすいでしょう。M&Aを成長戦略に組み込んでいる会社とも相性が良いといえます。

また、組織化を進められる会社も上場向きです。創業者個人の判断だけで動くのではなく、権限移譲、内部統制、管理体制の整備を進められる会社は、上場後も安定しやすい傾向があります。

一方で、外部株主の影響をできるだけ避けたい会社や、経営の自由度を重視したい会社、長期視点で独自路線を貫きたい会社には、非上場のほうが向いている場合があります。

利益体質が強く、借入や既存株主だけで十分な資金を確保できるのであれば、無理に上場を目指す必要はありません。

ズバリ言います。上場が向いているかどうかは、会社の優劣ではなく、経営方針との相性で決まるのです。

上場企業になるための条件

上場するためには、証券取引所が定める上場基準を満たす必要があります。市場区分によって細かな違いはありますが、主に見られるのは、株主数、流通株式数、時価総額、事業の継続性、収益性、ガバナンス、内部管理体制などです。

ここで大切なのは、売上や利益だけで決まるわけではないという点です。

上場審査では、月次決算の精度、内部統制、重要情報の管理体制など、「公開企業として運営できる組織かどうか」も重視されます。

つまり、上場の条件とは、単に事業規模が大きいかどうかではありません。市場に耐えられる経営体制を持てるかどうかが、非常に重要なのです。

会社を上場させるか迷ったときの考え方

上場を迷ったときは、まず「何のために上場するのか」を明確にしましょう。

資金調達のためなのか、採用強化のためなのか、信用力向上のためなのか。あるいは創業者のイグジットが目的なのか。この目的が曖昧なままだと、上場準備も、上場後の経営もぶれてしまいます。

次に考えたいのは、自社の成長戦略と上場が本当に合っているかどうかです。急成長を前提とするビジネスであれば、IPOは非常に有効な選択肢になります。

一方で、外部資本を入れなくても十分に成長できるのであれば、非上場のままのほうが合理的なケースもあります。

判断の軸は、「上場できるか」ではありません。「上場した後に、強い会社でいられるか」です。

上場はゴールではなく、その後も市場と向き合いながら成長を続けていくスタートです。この視点を持つことが、とても大切です。

まとめ

上場企業とは、証券取引所に株式を上場し、一般の投資家が株式を売買できる企業のことです。

起業家や経営者にとって上場は、資金調達や信用力向上、採用強化の大きな武器になります。その一方で、情報開示、株主対応、上場維持コストといった負担も伴います。

そのため、上場すべきかどうかは、会社の規模や見栄で決めるものではありません。自社の成長戦略、必要資金、組織体制、そして経営者として実現したい未来に照らして判断する必要があります。

結論として、上場は非常に強力な成長手段です。ただし、すべての会社にとっての正解ではありません。

上場そのものを目的にするのではなく、自社の未来に本当に必要かどうかを基準に考えること。これが最も重要です。

上場を検討する段階では、成長戦略や資本政策、上場準備の進め方をできるだけ早めに整理しておくことをおすすめします。判断に迷う場合は、ぜひ私たちV-Spiritsへご相談ください。御社にとって本当に合った選択肢を、一緒に整理していきましょう。

【無料相談のご案内】

弊社では、元日本政策金融公庫支店長の多胡や元信用金庫の法人営業の小峰を中心とした所属専門家チームが一丸となって、幅広い起業支援・経営支援を行っております。
起業の手続きって何から始めればいいの?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。
無料相談も行っているので、ぜひ一度、ご相談ください。お問い合わせお待ちしております!
フリーダイヤル 0120-335-523
お問い合わせフォーム https://v-spirits.com/contacts

小峰

この記事を書いた人

小峰精公/Kiyotaka Komine

元朝日信用金庫 法人営業
資金繰り解決コンサルタント
V-Spirits総合研究所株式会社 常務取締役
大学卒業後、朝日信用金庫に入庫。朝日信用金庫での経験が原点となり、「銀行融資取引」や「資金繰り」の本質を企業へ伝えていくことがミッションだと確信する。
日本の99%は中小零細企業で成り立っている現状を痛感し、1社でも多くの企業の「資金繰り」の課題を解決していくことに専念する。
クライアント様がより良い商品やサービスを提供することができる環境づくりの一助となれるよう全身全霊を尽くす。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

関連記事

無料相談
お客様の声

新着コラム

  1. ...
  2. ...
  3. ...
  4. ...
  5. ...
ダウンロードはこちら
全国対応の補助金申請を専門家がサポート|中野裕哲の無料相談V-Spirits
All Aboutガイドの原点
多胡藤夫ブログ
中野裕哲ブログ
渋田貴正ブログ
三浦高ブログ
小峰精公ブログ
坂井優介ブログ
嶋田大吉ブログ
行政書士法人V-Spirits
充実の福利厚生制度
採用情報
業務提携先募集情報
V-Spirits Group SDGsの取り組み
弊社グループ専門家への取材対応について
爆アゲ税理士の起業経営チャンネル
脳卒中フェスティバル

他社広告欄

クラウドPBX