災害はいつ起こるか分かりません。茨城県では、災害対策を強化するために特別な融資制度を提供しています。これを活用して、事業の安定を図りましょう。以下に詳細をご紹介します。
災害対策融資の概要
この融資制度は、県内に事業所を有し、一定の条件を満たす中小企業者に対して、設備資金や運転資金を提供するものです。
融資対象
県内に事業所を有し、事業(茨城県信用保証協会の信用保証対象業種に限る。)を営んでいる中小企業者で、次のいずれかに該当する者
- 知事が認めた災害その他突発的事由の発生により、経営の安定に支障をきたしている者。
- 対象地域内で地震災害予防対策として次のいずれかを行う者。
- 高圧ガス設備の耐震化を図る目的をもって、以下のア又はイのいずれかの工事を行う者
- ア:製造事業所等の地震計の設置、容器元弁遮断装置の設置、配管の耐震性向上のための工事等
- イ:販売店による家庭用LPGのS型メーター、容器元弁遮断装置等の設置
- アーケードの耐震性を向上させるための改築、補強を図る者
- 機械、器具、商品等の転倒、転落等の防止措置として補強を図る者
- 消防用設備(消防法(昭和23年法律第186号)の規定により設置を義務づけられている設備を除く。)の設置を図る者
- 次の消防水利施設の設置及び改修(耐震性の向上)を図る者
- ア:有蓋貯水槽(震度6の地震に耐えられるもの)
- イ:防火井戸
- その他知事が必要と認める地震災害予防対策を図る場合
- 高圧ガス設備の耐震化を図る目的をもって、以下のア又はイのいずれかの工事を行う者
融資条件
緊急対策枠(融資対象1の者)
- 融資限度額: 設備資金5,000万円、運転資金3,000万円、併用5,000万円
- 融資期間: 設備資金10年以内(据置期間3年以内)、運転資金7年以内(据置期間2年以内)、併用7年以内(据置期間2年以内)
- 融資利率: 保証付き年1.3%~1.6%
- 信用保証料: 年0.45%~1.9%(保証料の5割を県が補助します。一部除く。)
地震災害予防枠(融資対象2の者)
- 融資限度額: 設備資金5,000万円、運転資金3,000万円
- 融資期間: 設備資金10年以内(据置期間3年以内)、運転資金7年以内(据置期間2年以内)、併用7年以内(据置期間2年以内)
- 融資利率: 保証付き年1.2%~1.5%、保証無し年1.7%~2.0%
- 信用保証料: 年0.45%~1.9%
フリーダイヤル tel:0120-335-523
この記事を書いた人
小峰精公/Kiyotaka Komine
元朝日信用金庫 法人営業 資金繰り解決コンサルタント V-Spirits総合研究所株式会社 常務取締役 大学卒業後、朝日信用金庫に入庫。朝日信用金庫での経験が原点となり、「銀行融資取引」や「資金繰り」の本質を企業へ伝えていくことがミッションだと確信する。 日本の99%は中小零細企業で成り立っている現状を痛感し、1社でも多くの企業の「資金繰り」の課題を解決していくことに専念する。 クライアント様がより良い商品やサービスを提供することができる環境づくりの一助となれるよう全身全霊を尽くす。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago元日本政策金融公庫支店長 社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R) V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。 支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。 日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。 長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。