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コラム

フランチャイズに必要な資金はいくら?開業資金と運転資金の考え方

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フランチャイズに必要な資金はいくら?開業資金と運転資金の考え方

「フランチャイズ加盟って、結局いくら必要なの?」
独立を検討し始めるとき、もっとも気になるのがお金の話です。本部資料には「自己資金300万円から」「初期費用500万円程度」と書かれていても、それで本当に始められるのか、続けられるのかは別問題です。

フランチャイズに必要な資金は、加盟金や初期投資だけでは終わりません。物件取得費、内装、什器、初期在庫、そして見落とされがちな運転資金。これらを含めて全体像で考えないと、開業後の数か月で資金繰りが詰まるリスクがあります。

この記事では、フランチャイズで起業を考えている個人事業主向けに、必要資金の内訳、業種別の相場、そして見落とされやすい運転資金の考え方を整理します。

フランチャイズ開業に必要な資金の全体像

ざっくりとした目安として、自己資金で300万円前後、開業資金の総額で500〜1,500万円程度というのが一般的なレンジです。業種によっては、3,000万円以上必要になるケースもあります。

主な内訳は次のとおりです。

  • 1. 本部関連費用:加盟金、研修費、保証金
  • 2. 物件取得費:保証金、礼金、仲介手数料、前家賃
  • 3. 内装・外装工事費、設備・什器費
  • 4. 初期在庫・商品仕入費
  • 5. 広告宣伝費、開業前の人件費・教育費
  • 6. 運転資金(開業後3〜6か月分の固定費+仕入)
  • 7. オーナー自身の生活費(開業後数か月分)

このうち、本部資料で目立つのは1〜3あたり。一方、忘れられやすいのが6と7で、ここを軽視すると失敗の最大の原因になります。

本部関連費用の内訳

加盟金

本部にブランド使用権と経営ノウハウの提供対価として支払う一時金です。業種によって幅がありますが、

  • ・小規模店舗・サービス業:50万〜200万円程度
  • ・中規模店舗(飲食・買取など):200万〜500万円
  • ・大規模ブランド:500万〜2,000万円以上

中小事業者向けの一般的なFCでは、100万〜300万円が中央値です。

研修費

本部研修の受講料です。加盟金に含まれる場合と、別途請求される場合があります。10万〜100万円程度。

保証金

契約終了時の清算原資、または継続的なロイヤリティ未払いに備えた預け金です。10万〜数百万円。退会時に返還されるのが原則ですが、契約条件で控除される項目があるため契約書で確認が必要です。

物件取得・内装・設備の費用

店舗型のフランチャイズでは、物件と店舗工事に大きな費用がかかります。

  • ・物件取得費(保証金・礼金・前家賃・仲介手数料):家賃の6〜10か月分が一般的
  • ・内装工事費:飲食店で坪あたり30〜80万円、サービス業で坪あたり10〜30万円
  • ・設備・什器・厨房機器:業種により100万〜1,000万円
  • ・看板・サイン:30万〜100万円
  • ・POS・予約システム:20万〜100万円

無店舗型(在宅・出張型)のFCではここが大幅に削減できるため、開業資金が100万〜300万円程度に収まるケースもあります。

初期在庫・広告・開業前の人件費

開業の数か月前から、次のような費用が発生します。

  • ・初期在庫の仕入:50万〜数百万円
  • ・開業前広告宣伝(チラシ、Web広告、SNS運用):30万〜100万円
  • ・採用・教育費(求人広告、面接コスト、研修期間中の給与):20万〜100万円
  • ・行政手続き、税理士・司法書士費用:10万〜30万円

「契約から開業までの2〜3か月分」をまるごと費用として見込んでおくのが安全です。

運転資金の考え方(見落とし注意)

ここが、失敗事例で最もよく抜ける項目です。

開業した瞬間から、家賃、人件費、ロイヤリティ、水道光熱費、仕入費といった固定費・変動費がフルで発生します。一方、売上は最初の3〜6か月、想定どおりには立たないことの方が普通です。

そのギャップを埋めるのが、運転資金です。

目安としては、

  • ・固定費(家賃、人件費、ロイヤリティ)の3〜6か月分
  • ・仕入費の3か月分
  • ・自分自身の生活費の3〜6か月分

これらを合算した金額を、開業時点で手元キャッシュとして確保しておくのが望ましい状態です。月の固定費が80万円なら、最低でも240万〜480万円の運転資金を別途用意するイメージです。

「売上が想定どおり立てば不要」と思いたくなる金額ですが、想定どおり立たないことこそが想定外であるべきです。

業種別の必要資金の目安

業種により大きく異なりますが、ざっくりした目安を示します。

  • ・コンビニ:200万〜800万円(本部が初期投資の一部を負担する形態もあり)
  • ・飲食店(小〜中規模):1,000万〜3,000万円
  • ・買取店:500万〜1,500万円
  • ・ハウスクリーニング:100万〜500万円
  • ・学習塾:300万〜1,000万円
  • ・無店舗型サービス(出張・訪問):100万〜300万円
  • ・移動販売(キッチンカー):300万〜700万円

これに、運転資金・生活費を上乗せした金額を、開業時点で手元に確保することになります。

【無料相談のご案内】

弊社では、元日本政策金融公庫支店長の多胡や元信用金庫の法人営業の小峰を中心とした所属専門家チームが一丸となって、幅広い起業支援・経営支援を行っております。
起業の手続きって何から始めればいいの?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。
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小峰

この記事を書いた人

小峰精公/Kiyotaka Komine

元朝日信用金庫 法人営業
資金繰り解決コンサルタント
V-Spirits総合研究所株式会社 常務取締役
大学卒業後、朝日信用金庫に入庫。朝日信用金庫での経験が原点となり、「銀行融資取引」や「資金繰り」の本質を企業へ伝えていくことがミッションだと確信する。
日本の99%は中小零細企業で成り立っている現状を痛感し、1社でも多くの企業の「資金繰り」の課題を解決していくことに専念する。
クライアント様がより良い商品やサービスを提供することができる環境づくりの一助となれるよう全身全霊を尽くす。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

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