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コラム

公庫の面談で失敗しないための準備と典型的な落ちるパターン

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公庫の面談で失敗しないための準備と典型的な落ちるパターン

創業融資を日本政策金融公庫(以下、公庫)に申し込むと、原則として担当者との面談があります。書類審査だけでなく、この面談での受け答えが融資の可否を大きく左右します。「事業計画書はしっかり作ったのに、面談でうまく答えられず手応えがなかった」——そんな失敗は、準備不足によるものがほとんどです。

この記事では、公庫の面談で「落ちる」典型的なパターンと、失敗しないための準備のポイントを、これから創業融資に臨む個人事業主・中小企業の方向けに整理します。なお、制度の詳細や金利・限度額などは変わることがあるため、最新の条件は公庫の公式情報で確認してください。

公庫の融資面談とは|何が見られるのか

公庫の創業融資の面談は、通常30〜60分程度行われます。担当者は、提出された創業計画書をもとに、(1)事業計画に無理がなく現実的か、(2)申込者本人が事業を理解し、本気で取り組む覚悟があるか、(3)返済の見通しが立つか、を確認しています。形式的な確認ではなく、「この人にお金を貸して大丈夫か」を人物面も含めて見極める場だと考えてください。

面談で「落ちる」典型的なパターン

まずは、避けたい失敗パターンを知っておきましょう。当てはまるものがないか、自分の準備状況と照らし合わせてみてください。

パターン1:事業計画書を自分で説明できない

もっとも多い失敗です。専門家や知人に作ってもらった計画書をそのまま提出し、中身を本人が把握していないケースです。担当者が計画書の内容を質問しても自分の言葉で答えられないと、「本気度が低い」「事業を理解していない」と判断され、信頼を得られません。誰が作成を手伝ったかにかかわらず、最終的に語るのは自分自身です。

パターン2:自己資金の見せ方に不自然さがある

創業融資では自己資金が重視されますが、見せ金(一時的に借りて口座に入れたお金)を自己資金と偽るのは禁物です。公庫の担当者は通帳の入金履歴を確認しており、直前にまとまった現金が入っているような不自然な動きはすぐ見抜かれます。コツコツ貯めてきた経緯が通帳で示せると、計画性の証明にもなり評価につながります。

パターン3:数字の根拠を語れない

売上予測や経費の数字について「なぜその金額なのか」を説明できないと、計画の信ぴょう性が一気に下がります。客単価×客数の根拠、仕入や人件費の見積もりなど、数字の背景を自分で説明できるようにしておくことが重要です。

パターン4:税金や支払いの遅れ・延滞がある

公共料金や税金の未納、各種ローンの延滞などがあると、返済能力や信用面でマイナスに働き、融資が見送られることもあります。心当たりがある場合は、面談前に解消しておくか、事情を正直に説明できるよう整理しておきましょう。

💬 無料相談のご案内

弊社では、元日本政策金融公庫支店長の多胡や元信用金庫法人営業の小峰を中心とした専門家チームが、幅広い融資を含む資金調達支援・起業支援・経営支援を行っております。「何から始めればいいかわからない」という段階でもお気軽にご相談ください。

V-Spiritsでは年間1,000件以上の融資などの資金調達支援や起業・経営支援を行っております。専門チームが伴走支援を行います。

面談で失敗しないための準備

落ちるパターンの裏返しが、そのまま準備のポイントになります。

事業計画書の「背景」を整理する

計画書を丸暗記する必要はありません。大切なのは、「なぜこの事業をやるのか」「なぜこのターゲットなのか」「なぜこの数字なのか」という背景を、自分の言葉で語れるようにしておくことです。動機や経験、これまでの準備を一貫したストーリーで説明できると、熱意と計画性の両方が伝わります。

想定質問への回答を用意する

面談では、創業のきっかけ、これまでの職務経験、自己資金の内訳、売上の根拠、競合との違い、返済計画などがよく聞かれます。あらかじめ想定問答を書き出し、声に出して練習しておくと、本番で落ち着いて答えられます。

必要書類と通帳を整える

創業計画書、本人確認書類、見積書、通帳のコピーなど、求められる書類をそろえておきます。特に自己資金の積み立てが分かる通帳は、計画性を示す大切な材料です。支払い漏れや延滞がないかも事前に確認しておきましょう。

服装・話し方など印象面も侮らない

面談は対人のやり取りです。清潔感のある服装、はっきりした受け答え、誠実な態度といった基本が、担当者の信頼感につながります。分からないことを知ったかぶりせず、正直に答える姿勢も評価されます。

よくある質問(FAQ)

Q. 面談は何分くらいで、どんな雰囲気ですか?
A. おおむね30〜60分程度です。圧迫面接のようなものではなく、事業計画の確認と人物面のヒアリングが中心です。落ち着いて受け答えすれば過度に緊張する必要はありません。

Q. 質問に答えられなかったら、その場で不採用になりますか?
A. 一問詰まったからといって即不採用になるわけではありません。ただし重要な数字や自己資金について曖昧な回答が続くと評価は下がります。分からない点は正直に伝え、後日資料で補足する姿勢が大切です。

Q. 必ず融資は受けられますか?
A. 面談や事業計画の内容によって結果は変わり、「必ず通る」とは言えません。だからこそ、計画書の精度を上げ、面談準備を整えることが採択の可能性を高める近道になります。

まとめ

公庫の面談で落ちる典型は、「計画書を自分で説明できない」「自己資金の見せ方が不自然」「数字の根拠を語れない」「税金・支払いの遅れがある」の4つです。逆に言えば、計画書の背景を自分の言葉で語れるよう整理し、想定質問に備え、書類と通帳を整えておけば、面談で大きく失敗するリスクは下げられます。準備に不安がある場合は、融資面談を熟知した専門家に事前相談し、模擬的に質問への答えを点検してもらうのも有効な手段です。

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小峰

この記事を書いた人

小峰精公/Kiyotaka Komine

元朝日信用金庫 法人営業
資金繰り解決コンサルタント
V-Spirits総合研究所株式会社 常務取締役
大学卒業後、朝日信用金庫に入庫。朝日信用金庫での経験が原点となり、「銀行融資取引」や「資金繰り」の本質を企業へ伝えていくことがミッションだと確信する。
日本の99%は中小零細企業で成り立っている現状を痛感し、1社でも多くの企業の「資金繰り」の課題を解決していくことに専念する。
クライアント様がより良い商品やサービスを提供することができる環境づくりの一助となれるよう全身全霊を尽くす。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

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この記事を監修した人


中野裕哲

中野裕哲/Nakano Hiroaki

税理士法人V-Spiritsグループ代表/税理士/行政書士/特定社会保険労務士/採用定着士/ファイナンシャルプランナー/起業コンサルタント/経営コンサルタント/大正大学招聘教授

税理士法人V-Spiritsグループ代表の中野裕哲は、中小企業経営者のために、税務・会計だけでなく、採用、人事、資金繰り、融資、補助金、助成金、営業、Webマーケティング、売上導線設計まで横断的に支援する実戦型経営税理士です。

経営の悩みは、突き詰めると「人・金・売上」に集約されます。中野裕哲は、大企業人事部、人材紹介会社の採用エージェント、中小企業の財務責任者、大手不動産会社での営業、出版・Web制作による集客導線構築など、幅広い実務経験をもとに、経営者の意思決定を支援します。

【対応領域】
税理士顧問、社労士顧問、補助金支援、助成金支援、資金調達支援、採用力診断、売上導線診断、経営参謀顧問。税務・会計・決算・節税に加えて、経営分析、労務管理、社会保険、助成金、採用体制づくり、融資、補助金、事業計画、営業戦略、Webマーケティング、出版、メディア活用まで一体的に相談できます。

中野裕哲は、家業の倒産危機からの壮絶な貧乏体験を原点に、お金で苦しむ経営者をひとりにしないことを掲げています。資金繰り、採用、売上づくりの壁に対して、経営者目線で伴走します。

【主な実績】

  • 起業支援・経営支援の豊富な実績
  • 起業相談件数3,000件以上
  • 資金調達支援1000件以上
  • 大企業Webサイト多数監修
  • 商業出版著書監修約32冊(累計30万部超)

V-Spiritsグループでは、融資・補助金・金融機関対応に詳しい社内役員チームも伴走します。元経済産業省系補助金審査員・事務局員、元日本政策金融公庫支店長、元信用金庫融資担当営業などの専門家が、補助金申請、事業計画、資金繰り、金融機関対応を実務面から支援します。

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