令和6年補正予算とは?2025年の補助金を読み解くための基礎知識
令和6年補正予算の基本方針
令和6年補正予算では、物価高騰や人手不足など、厳しい経営環境に直面する中小企業・小規模事業者を支援することが大きな柱となっています。
以下の政策手段が総動員されています。
- 予算支援: さまざまな補助金制度を新設・拡充。
- 税制優遇: 賃上げに向けた税制面での支援。
- 制度見直し: 既存の補助金制度を使いやすくする改編。
なぜ中小企業支援が強化されるのか?背景を解説
政府は、中小企業の「稼ぐ力」を強化することで、賃上げ原資を確保し、経済の好循環を生み出すことを目指しています。
特に、今回新設された、新事業進出補助金、中小企業成長加速化補助金が目玉です。
前年から引き続きものづくり補助金やIT導入補助金などにも注目が集まっています。
2025年新補助金の種類とその特徴を徹底解説
生産性向上を支援する補助金(ものづくり補助金、IT導入補助金など)
ものづくり補助金
中小企業が行う設備投資を支援し、高付加価値な製品やサービスを提供できるよう促進する補助金です。
- 補助率の引き上げ: 最低賃金近傍の事業者に対して、1/2から2/3へ引き上げ。
- 補助上限額の増額: 従業員数21人以上の企業も対象に追加。
- 運用の見直し: 賃上げ要件や基準を改善し、より利用しやすい制度に変更。
IT導入補助金
中小企業がITツールを導入することで生産性を向上させるための補助金です。
- セキュリティ枠の拡充: 補助上限額の引き上げと要件の見直し。
- 汎用ツールの補助対象化: 従来対象外だった汎用ツールや導入後の支援も補助対象に。
小規模事業者持続化補助金
小規模事業者が経営計画を策定し、販路開拓や事業拡大に取り組むための補助金です。
- 枠の再編成: 通常枠や創業枠を整理し、より分かりやすい制度設計に変更。
- 制度簡素化: 申請手続きが簡略化され、経営計画策定に重点が置かれる仕組みに。
新事業進出補助金の創設!成長を目指す企業のための支援策
新規事業や事業転換に挑戦する企業を支援するため、1,500億円規模の新しい補助金が創設されました。
- 要件: 成長や拡大を目指した新規性のある事業への挑戦。
- 対象経費: 建物費、機械装置費、技術導入費、専門家経費など。
ものづくり補助金で新事業を対象にしたい!でも建物費は対象にならないからつかえない、、、と補助金を諦めていた店舗型の新規事業を計画する方にとって朗報です。
もちろん倉庫などの改修を伴う製造業や物流業の新規事業でも使えます。
もの補助以上、再構築未満の補助金になりそうで、新記事魚の定番の補助金になりそうな予感です。
成長加速を目指す補助金(中小企業成長加速化補助金、中堅・中小成長投資補助金)
中小企業成長加速化補助金
売上高100億円を目指す企業を対象に、大規模な設備投資や経営課題解決を支援する補助金です。
要件 :売上100 億円を目指すビジョン・潜在力、賃金要件等
補助対象経費:建物費・機械装置費・ソフトウェア費・外注費・専門家経費
これから売上を伸ばしていく成長期の会社や、ベンチャー企業にとって使わないと損するレベルの超優良補助金です。
中堅・中小成長投資補助金
地域の雇用を支える中小企業が行う拠点新設や大規模投資を支援する補助金です。
補助金を活用するための申請手順と注意点
申請に必要な書類と情報のチェックリスト
申請に必要な書類は以下の通りです。
- 事業計画書
- 補助対象経費の見積書
- 過去の決算書類
令和6年補正予算の新補助金に関するよくある質問
どの業種が対象になるのか?
新補助金は製造業、サービス業、小売業など幅広い業種を対象としています。
【まとめ】2025年の新補助金を最大限に活用するためのポイント
2025年の新補助金は、中小企業や小規模事業者が賃上げや成長を目指すための強力な支援策です。
最新の情報をいち早くみつけ、補助金を活用できるように早めに準備をする必要があります。
フリーダイヤル tel:0120-335-523
この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura
元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、
産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。
融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。