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コラム

ICT施工の補助金|建設業が使える4制度と対象経費・落とし穴を解説【2026年度】

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ICT施工を始めたい建設会社が使える補助金|2026年度の制度と対象経費の選び方

人手不足と2024年問題への対応として、ICT建機やマシンガイダンス、3D測量、施工管理システムなどを取り入れる「ICT施工」に踏み出す建設会社が増えています。とはいえ、ICT建機1台やソフト一式を揃えるだけでも投資額は大きく、「補助金で少しでも負担を軽くできないか」と考える経営者の方は多いはずです。

この記事では、ICT施工を新たに始めたい数年経営の建設会社に向けて、2026年度に使える主な補助金の種類と、それぞれが何にどこまで使えるのか、選ぶときにつまずきやすいポイントまでを整理して解説します。制度は毎年見直されるため、本文の数字・要件は2026年7月時点の情報として、申請前には必ず各補助金の最新の公募要領をご確認ください。

ICT施工の導入コストと補助金でカバーできる範囲

ICT施工への投資は、大きく「機械・設備」「ソフトウェア・システム」「新サービスの開発」の3つに分かれます。ICT建機やマシンコントロール装置は機械・設備、施工管理システムや積算ソフト、3D測量データの処理ソフトはソフトウェア、ドローン測量サービスの外販などは新サービスにあたります。

補助金は「何に使う投資か」によって向いている制度が変わります。まずは自社のICT施工がどの投資に該当するのかを切り分けると、使える補助金が見えてきます。

ICT施工に使える主な補助金【2026年度版】

中小企業省力化投資補助金(一般型)|ICT建機・自動化設備の省力化に

現場の人手不足を、事業内容に合わせた設備・システム導入で解消する投資を支援する制度です。補助上限は1億円で、ICT建機やマシンガイダンスを組み合わせて現場の省人化を図る取り組みは、この制度と相性が良い場面が多くあります。

ただし対象になるのは「オーダーメイド性のある設備」で、汎用設備を単体で導入するだけでは対象外です。複数の設備を組み合わせて高い省力化効果を出す、あるいは自社の環境に応じて構成する機器や機能が変わる、といった計画で示す必要があります。設備投資は単価50万円(税抜)以上の機械装置等が最低1つ必要で、3〜5年で労働生産性を年平均+4.0%以上高める計画が求められます。

デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)|施工管理・積算ソフトに

施工管理システムや工事写真管理、積算ソフト、原価管理システムなど、登録されたITツールの導入を支援する制度です。通常枠の補助上限は450万円、インボイス枠は350万円で、複数の事業者が連携して共通基盤を導入する枠では上限3,000万円まで広がります。

事務局に登録されたIT導入支援事業者(ベンダー)の支援を受けて申請するのが前提で、ツールも登録品が対象です。「設備の省力化」ではなく「ソフト導入による業務改善」が主役の投資に向いています。

新事業進出・ものづくり商業サービス補助金 革新的新製品・サービス枠|ICTを活かした新サービス開発に

2026年度から、従来の「ものづくり補助金」と「新事業進出補助金」は統合され、正式名称が「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」になりました。このうち革新的新製品・サービス枠は、自社の技術を活かした革新的な新製品・新サービスの開発を支援する枠です。

補助上限は従業員規模により異なり、5人以下750万円から51人以上2,500万円まで、大幅賃上げ特例を適用した最大規模で3,500万円が上限です。ドローン測量や3D点群計測を活かした新サービスを外販する、といった開発を伴う取り組みが対象になり得ます。一方で、単なる設備・システムの導入や、同業ですでに普及している内容の開発は対象外とされている点に注意が必要です。

小規模事業者持続化補助金|小規模事業者の販路開拓に

従業員20人以下(商業・サービス業は5人以下)の小規模事業者が、販路開拓とあわせて行う業務効率化を支援する制度です。補助上限は基本50万円で、賃金引上げ特例やインボイス特例を組み合わせると最大250万円まで広がります。ホームページ制作やチラシ、展示会出展などが対象で、商工会・商工会議所の支援を受けて進める設計になっています。一人親方や小規模な建設業者が、まず小さく販路を広げたい場合の選択肢です。

💬 無料相談のご案内

補助金専門行政書士法人は、V-Spirits元補助金審査員の三浦を中心とした専門家チームが補助金支援を行っております。「このケースは補助金の対象になるのか?」といった疑問にも、無料でお答えしております。お気軽にご相談ください。

補助金選びで建設会社がつまずきやすい3つの落とし穴

1. ICT建機を「買うだけ」では省力化補助金の対象にならない

省力化投資補助金(一般型)で最もつまずきやすいのが、先ほど触れたオーダーメイド性の要件です。カタログにある汎用のICT建機を1台買うだけでは対象外になりやすく、複数の設備・システムを組み合わせて自社の現場に合わせた省力化を実現する計画が求められます。既製の登録製品をそのまま導入したい場合は、カタログ注文型(上限1,500万円)の方が制度設計に合うケースもあります。

2. 賃上げ要件の未達で返還が発生することがある

省力化投資補助金や新事業進出・ものづくり商業サービス補助金には、労働生産性の向上や一人当たり給与支給総額の引き上げといった要件があり、未達の場合は補助金の返還が求められることがあります。目先の設備投資だけでなく、数年先の人件費や生産性の見通しまで含めて計画を組むことが欠かせません。

3. 交付決定の前に発注・契約すると対象外になる

多くの補助金では、交付決定の前に発注・契約・購入した経費は対象外です。採択の通知だけでは事業を始められない制度も多く、「先に建機を買ってしまった」という理由で補助対象から外れる失敗は少なくありません。発注のタイミングは公募要領で必ず確認しましょう。

補助金と融資を組み合わせてICT施工の投資を進める

補助金は原則として後払いで、対象経費の一部(多くは2分の1程度)しか支給されません。そのため、ICT建機や設備の購入代金は、いったん自社で立て替える必要があります。この立て替え資金や自己負担分を、日本政策金融公庫などの設備資金融資でまかない、補助金の入金で一部を返済していく組み立てが現実的です。

補助金の採択可否や入金時期は読みにくいため、資金繰りに余裕を持たせた計画づくりが重要になります。どの制度を軸にするか、融資とどう組み合わせるかは、事業計画の段階で専門家に相談しながら決めると失敗を避けやすくなります。

よくある質問(FAQ)

Q. ICT施工を始めるのに、どの補助金から検討すればよいですか?

投資の中心が「現場の省力化・自動化」なら省力化投資補助金、「施工管理などのソフト導入」ならデジタル化・AI導入補助金、「新しいサービスの開発」なら新事業進出・ものづくり商業サービス補助金が起点になります。まずは自社の投資がどれに当たるかを整理することをおすすめします。

Q. 補助金は必ず採択されますか?

いいえ。いずれの補助金も審査があり、事業計画の内容によって採択・不採択が決まります。「必ず通る」ことはないため、要件を満たしたうえで説得力のある計画を用意することが前提です。

まとめ

ICT施工に使える補助金は、投資の内容によって向いている制度が変わります。ICT建機・設備の省力化なら省力化投資補助金(一般型)、施工管理などのソフト導入ならデジタル化・AI導入補助金、革新的な新サービス開発なら新事業進出・ものづくり商業サービス補助金、小規模な販路開拓なら小規模事業者持続化補助金が、それぞれ検討の起点になります。オーダーメイド性の要件や賃上げ要件、交付決定前の発注といった落とし穴を押さえたうえで、補助金と融資を組み合わせた無理のない資金計画を立てることが、ICT施工への一歩を確実に進めるコツです。制度の要件は変わりやすいため、申請前には最新の公募要領と専門家への相談で足元を固めてください。

【無料相談のご案内】

弊社では、補助金専門行政書士法人V-Spiritsが補助金支援を行っております。元補助金審査員の三浦を中心とした各種専門家チームが全面的にサポートいたします。このケースは補助金の対象になるのか?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。無料相談も行っているので、ぜひいちどご相談ください。お問い合わせお待ちしております!

フリーダイヤル 0120-335-523
お問い合わせフォーム https://v-spirits.com/contacts

三浦高

この記事を書いた人

三浦高/Takashi Miura

元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
融資・資金調達コンサルタント
行政書士法人V-Spirits 補助者

産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。

融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。

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この記事を監修した人


中野裕哲

中野裕哲/Nakano Hiroaki

税理士法人V-Spiritsグループ代表/税理士/行政書士/特定社会保険労務士/採用定着士/ファイナンシャルプランナー/起業コンサルタント/経営コンサルタント/大正大学招聘教授

税理士法人V-Spiritsグループ代表の中野裕哲は、中小企業経営者のために、税務・会計だけでなく、採用、人事、資金繰り、融資、補助金、助成金、営業、Webマーケティング、売上導線設計まで横断的に支援する実戦型経営税理士です。

経営の悩みは、突き詰めると「人・金・売上」に集約されます。中野裕哲は、大企業人事部、人材紹介会社の採用エージェント、中小企業の財務責任者、大手不動産会社での営業、出版・Web制作による集客導線構築など、幅広い実務経験をもとに、経営者の意思決定を支援します。

【対応領域】
税理士顧問、社労士顧問、補助金支援、助成金支援、資金調達支援、採用力診断、売上導線診断、経営参謀顧問。税務・会計・決算・節税に加えて、経営分析、労務管理、社会保険、助成金、採用体制づくり、融資、補助金、事業計画、営業戦略、Webマーケティング、出版、メディア活用まで一体的に相談できます。

中野裕哲は、家業の倒産危機からの壮絶な貧乏体験を原点に、お金で苦しむ経営者をひとりにしないことを掲げています。資金繰り、採用、売上づくりの壁に対して、経営者目線で伴走します。

【主な実績】

  • 起業支援・経営支援の豊富な実績
  • 起業相談件数3,000件以上
  • 資金調達支援1000件以上
  • 大企業Webサイト多数監修
  • 商業出版著書監修約32冊(累計30万部超)

V-Spiritsグループでは、融資・補助金・金融機関対応に詳しい社内役員チームも伴走します。元経済産業省系補助金審査員・事務局員、元日本政策金融公庫支店長、元信用金庫融資担当営業などの専門家が、補助金申請、事業計画、資金繰り、金融機関対応を実務面から支援します。

税理士顧問、社労士顧問、融資、補助金、助成金、採用、営業、マーケティングまで、経営者が本当に悩む領域をワンストップで相談できます。V-Spiritsグループは、起業支援・会社設立・創業融資・補助金助成金・税務会計・人事労務・許認可・経営顧問をワンストップで支援する、起業家・中小企業向けの専門家グループです。

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