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コラム

飲食店が補助金申請で失敗しやすいポイント

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飲食店の補助金申請で失敗しやすい7つの落とし穴と回避策

「補助金を使って店を良くしたいけれど、申請が初めてで不採択や失敗が怖い」。そう感じている飲食店オーナーは少なくありません。実は補助金の失敗は、難しい知識が足りないからではなく、ちょっとした「順番」や「思い込み」でつまずくケースがほとんどです。この記事では、はじめて申請に挑む小規模の飲食店オーナーに向けて、つまずきやすいポイントと、その避け方をやさしく整理します。

まず知っておきたい「補助金は申請したら終わり」ではない

多くの解説記事は「事業計画書をしっかり書きましょう」で止まりがちです。しかし実際にお金が振り込まれるまでには、申請→採択→交付決定→事業実施→実績報告→入金という長い道のりがあります。失敗の多くは、この流れのどこかで「ルールと違う動き」をしてしまうことで起こります。まずは全体像を押さえることが、不安解消の第一歩です。

なお、補助金制度は年度・公募回によって要件や金額、対象経費が変わります。本記事は一般的な注意点の整理であり、申請する際は必ず申請時点の最新の公募要領を確認してください。

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失敗しやすい7つの落とし穴

1. 交付決定の前に発注・契約してしまう

もっとも多く、もっともダメージが大きい失敗がこれです。「採択されました」という通知が届くと、うれしくてすぐ厨房機器やレジを発注したくなります。しかし、経費として認められるのは原則「交付決定」の通知を受け取った後の発注・契約からです。採択と交付決定は別物で、採択は仮の選定にすぎません。フライングで発注した分は、どんなに事業に必要でも対象外になってしまうことがあります。「交付決定通知が発注のスタート合図」と覚えておきましょう。

2. 補助金は「後払い」。つなぎ資金を用意していない

補助金は原則として後払い(精算払い)です。つまり、いったん全額を自分で支払い、事業完了の報告をしてから補助分が振り込まれます。たとえば設備にかかった代金は、まず全額を業者に支払い、後日その一部が戻ってくるイメージです。現金商売の飲食店は手元資金が日々の仕入れや人件費に回りがちで、ここで資金繰りに詰まる例が目立ちます。自己負担分に加え、補助される予定の金額も一時的に立て替える前提で、つなぎ資金の計画を立てておきましょう。

3. 対象にならない経費を計画に入れてしまう

家賃・光熱費・通常の仕入れ・人件費といった日々の運営費は、原則として補助の対象外です。また、パソコンやスマートフォンなどの汎用品、既存設備の単なる買い替えだけ、といった経費も認められにくい傾向があります。「販路開拓や生産性向上のための新しい取り組み」と説明できる経費かどうかが分かれ目です。対象経費の線引きは制度ごとに異なるため、必ず公募要領の対象・対象外の一覧で確認してください。

4. 事業計画書が「やりたいこと」だけで根拠がない

「集客を増やしたい」「売上を伸ばしたい」だけでは計画書として弱く、不採択につながりやすい部分です。審査では、現状の課題→その解決策→なぜ効果が見込めるのか、という因果関係と数値の裏づけが見られます。たとえば「ランチの回転率が低い→モバイルオーダーで注文待ち時間を短縮→客単価と回転数をどう改善するか」といった具体的な筋道を、自分の店の数字で語れるかが鍵です。

5. 申請枠・制度の選び間違い

飲食店と相性が良い制度はいくつかあり、目的によって向き不向きがあります。店舗改装や販促といった販路開拓なら小規模事業者持続化補助金、セルフレジ・券売機・配膳ロボットなどの省力化なら中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型)/中小企業省力化投資補助金(一般型)、POSやモバイルオーダーの導入ならデジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)が代表例です。セントラルキッチンや冷凍食品など新たな事業に踏み出すなら、新事業進出・ものづくり補助金 新事業進出枠や新事業進出・ものづくり補助金 革新的新製品・サービス枠も選択肢になります。やりたいことと制度の趣旨がずれていると、計画に無理が出て採択されにくくなります。

各制度の補助上限は、たとえば小規模事業者持続化補助金で最大250万円などと案内されますが、こうした金額はあくまで最大値で、従業員規模・年度・公募回によって変わります。金額だけで飛びつかず、必ず公式の公募要領で最新の条件を確認しましょう。

6. 加点要件や申請要件の見落とし

賃上げなどの加点項目や、「小規模事業者」に当てはまるかどうかの従業員数の数え方を見落とすケースもあります。複数の事業を営んでいる場合は、すべての事業の従業員を合算して判定する制度もあり、思っていた枠の対象外だった、ということが起こります。応募前に要件と加点項目を一つずつチェックしておくと安心です。

7. スケジュールと実績報告を甘く見る

申請して採択されたら終わり、ではありません。公募の締切、事業の実施期間、そして実績報告の提出期限まで、すべてに間に合わせる必要があります。日々の営業で忙しい飲食店は、見積取得や書類整理が後回しになりがちです。とくに実績報告では、領収書や支払いの証拠書類をそろえる手間が大きく、ここでつまずくと入金が遅れたり、最悪認められなかったりします。申請の段階から、無理のないスケジュールを引いておきましょう。

失敗を防ぐための準備チェックリスト

  • 交付決定の通知を受け取ってから発注・契約する
  • 後払いを前提に、立て替え分のつなぎ資金を確保しておく
  • 対象経費か対象外かを公募要領で必ず確認する
  • 課題と効果を自店の数字で説明できる計画にする
  • やりたいことに合った制度・枠を選ぶ
  • 従業員数の数え方や加点要件を事前にチェックする
  • 締切と実績報告まで含めたスケジュールを組む

よくある質問

Q. 申請書類を自分で用意するのは難しいですか

はじめてでも、公募要領を丁寧に読み、店の課題と取り組みを具体的に書ければ準備は可能です。ただし書類の様式や指定が細かいため、不安な場合は商工会・商工会議所や、補助金に詳しい専門家のサポートを受けるとつまずきを減らせます。

Q. 一度不採択になったら、もう申請できませんか

多くの制度では再申請が可能です。不採択の場合は、計画のどこが弱かったかを見直し、課題と効果の説明を具体化して再挑戦することで、採択の可能性を高められます。

Q. 補助金を受け取ると税金はかかりますか

補助金は会計や税務上の取り扱いに注意が必要で、課税の対象になる場合があります。具体的な処理は個別事情によって異なるため、詳細は税理士など専門家に相談してください。

まとめ

飲食店の補助金申請でつまずくポイントは、知識の差というより「順番」と「準備」の問題がほとんどです。交付決定前に発注しない、後払いに備えてつなぎ資金を用意する、対象経費と制度選びを間違えない。この基本を押さえるだけで、失敗のリスクは大きく下げられます。制度は年度や公募回ごとに変わるため、申請の前には必ず最新の公募要領を確認し、不安があれば早めに専門家へ相談しながら進めましょう。

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弊社では、補助金専門行政書士法人V-Spiritsが補助金支援を行っております。元補助金審査員の三浦を中心とした各種専門家チームが全面的にサポートいたします。このケースは補助金の対象になるのか?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。無料相談も行っているので、ぜひいちどご相談ください。お問い合わせお待ちしております!

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三浦高

この記事を書いた人

三浦高/Takashi Miura

元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
融資・資金調達コンサルタント
行政書士法人V-Spirits 補助者

産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。

融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。

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この記事を監修した人


中野裕哲

中野裕哲/Nakano Hiroaki

税理士法人V-Spiritsグループ代表/税理士/行政書士/特定社会保険労務士/採用定着士/ファイナンシャルプランナー/起業コンサルタント/経営コンサルタント/大正大学招聘教授

税理士法人V-Spiritsグループ代表の中野裕哲は、中小企業経営者のために、税務・会計だけでなく、採用、人事、資金繰り、融資、補助金、助成金、営業、Webマーケティング、売上導線設計まで横断的に支援する実戦型経営税理士です。

経営の悩みは、突き詰めると「人・金・売上」に集約されます。中野裕哲は、大企業人事部、人材紹介会社の採用エージェント、中小企業の財務責任者、大手不動産会社での営業、出版・Web制作による集客導線構築など、幅広い実務経験をもとに、経営者の意思決定を支援します。

【対応領域】
税理士顧問、社労士顧問、補助金支援、助成金支援、資金調達支援、採用力診断、売上導線診断、経営参謀顧問。税務・会計・決算・節税に加えて、経営分析、労務管理、社会保険、助成金、採用体制づくり、融資、補助金、事業計画、営業戦略、Webマーケティング、出版、メディア活用まで一体的に相談できます。

中野裕哲は、家業の倒産危機からの壮絶な貧乏体験を原点に、お金で苦しむ経営者をひとりにしないことを掲げています。資金繰り、採用、売上づくりの壁に対して、経営者目線で伴走します。

【主な実績】

  • 起業支援・経営支援の豊富な実績
  • 起業相談件数3,000件以上
  • 資金調達支援1000件以上
  • 大企業Webサイト多数監修
  • 商業出版著書監修約32冊(累計30万部超)

V-Spiritsグループでは、融資・補助金・金融機関対応に詳しい社内役員チームも伴走します。元経済産業省系補助金審査員・事務局員、元日本政策金融公庫支店長、元信用金庫融資担当営業などの専門家が、補助金申請、事業計画、資金繰り、金融機関対応を実務面から支援します。

税理士顧問、社労士顧問、融資、補助金、助成金、採用、営業、マーケティングまで、経営者が本当に悩む領域をワンストップで相談できます。V-Spiritsグループは、起業支援・会社設立・創業融資・補助金助成金・税務会計・人事労務・許認可・経営顧問をワンストップで支援する、起業家・中小企業向けの専門家グループです。

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