
Youtubeに動画を投稿しました。
経営の考え方やマーケティングについてのお役立ち動画を毎日投稿しております!
是非御覧ください。
以下は動画の概要を記事風に説明したものです。詳細は是非動画をご覧ください。
経営者必見!「サンクコスト効果」に潜む落とし穴〜見切りの決断があなたの事業を救う〜
はじめに:あなたも囚われていませんか?
ズバリ言います。
経営とは、「決断の連続」であり、時に「過去の自分と向き合うこと」です。
今回の動画テーマは「サンクコスト効果(埋没コスト効果)」――聞き慣れない言葉かもしれませんが、実は多くの経営者が知らず知らずのうちにハマっている“心理的な落とし穴”なのです。動画では、パチンコや投資の例から、ディアゴスティーニ、実店舗経営のケースまで、幅広く具体例を交えながら、非常にわかりやすくこのテーマを掘り下げています。
起業を考えている方、現在進行形でビジネスに悩んでいる方。ぜひ最後までお読みください。そして、動画もご覧になってみてくださいね。
目次
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サンクコスト効果とは何か?
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経営における典型例と“あるある”
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「もう引けない」心理が経営を狂わせる
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ディアゴスティーニ商法に学ぶ“戦略”
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投資と撤退、どちらが賢明か?
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我々専門家が見た「本当にあった判断ミス」
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心理的バイアスに打ち勝つために必要なこと
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見切り千両の極意
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サンクコストを逆手に取るマーケティング術
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まとめ:やめる勇気こそ、前に進む力
サンクコスト効果とは何か?
「もうこんなにお金をかけたんだから、いまさらやめるなんて…」
このように、“すでに支払った費用や時間”に引きずられて合理的な判断ができなくなる心理現象を「サンクコスト効果」といいます。
ファイナンスの教科書には必ず出てくる概念ですが、なにも経済学者でなくても、この感情には誰しも覚えがあるはずです。特に、経営者はこの心理に強く影響される場面が多いのです。
経営における典型例と“あるある”
代表的な例は「赤字店舗の継続」。
「もう内装費に1000万円かけた」「20年も続けた店だし」――こういった過去の投資に囚われて、撤退判断ができなくなってしまう。これがサンクコスト効果です。
動画内では、パチンコやNFT投資の例も挙げられています。まさに、「もう3万円入れたんだから、あと10回回せば当たるはず」というアレです。
「もう引けない」心理が経営を狂わせる
「やめる」という選択は、経営者にとって極めて難しい決断。
でも、その判断を誤ると、ズルズルとお金と時間を浪費し、再起不能になってしまうこともあるのです。
たとえば、追加融資を受けて店舗運営を続けたものの、回復の見込みがなかったケース。お金を出してくれた親戚や知人の顔がちらついて、ますますやめられなくなる――こういう話は、相談現場でも日常茶飯事です。
ディアゴスティーニ商法に学ぶ“戦略”
「週刊〇〇を作ろう!」で有名なディアゴスティーニも、実はこのサンクコスト効果を巧みに利用しているビジネスモデル。最初は数百円。気づけば数万円――。人は、途中でやめるより「完成させたい」という欲望に駆られ、財布のひもが緩くなります。
動画ではフェラーリ模型の話も登場しますが、「最初のエンブレムだけ」で満足できる人は稀。人間の“心理”を見事に突いたマーケティングと言えるでしょう。
投資と撤退、どちらが賢明か?
起業や新規事業では、最初の判断よりも「撤退判断」の方が難しい――これが現場での実感です。
特に、出店系は初期投資が大きく、回収までに時間がかかる分、心理的なハードルも高まります。
そうした中で重要になるのが「見切り千両」という考え方。
どこかで過去の投資は“ sunk”と割り切り、次のステージに踏み出す勇気が必要です。
我々専門家が見た「本当にあった判断ミス」
このサンクコスト効果、実は専門家としても相談に乗る中で非常に扱いが難しいのです。
「やめた方がいい」と思っても、相談者の気持ちを無視することはできません。特に、すでに家族や親戚を巻き込んで資金を調達してしまっている場合はなおさら。
でも、そこであえて「やめましょう」と言うのも、私たちの大切な役目なのです。
心理的バイアスに打ち勝つために必要なこと
一番大切なのは「自分を客観視する力」。
「今からの行動は未来への投資か?それとも過去の損失の回収か?」という問いかけを常に持つことが必要です。
動画でも「自分との戦い」と語られていましたが、まさにその通り。経営とは、過去の自分に勝つ勇気を持つことなのです。
見切り千両の極意
以下は、見切り判断のポイントです。
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✅ 定量的な損益分析(今後の収益見込みと支出)
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✅ 感情に引きずられていないかの自問
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✅ 第三者(専門家)の意見を仰ぐ
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✅ 過去ではなく未来の“期待リターン”で判断
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✅ 代替案(新事業や再投資先)を持っているか
サンクコストを逆手に取るマーケティング術
最後に逆の視点で。
もしあなたが「継続利用される商品やサービス」を展開するなら、あえて“サンクコスト効果”を戦略に組み込むのも一つの手です。
たとえばサブスクリプションモデルや、段階的に商品が完成していく方式(分冊商法)はその代表例。
ただし、ここには誠実さも必要です。お客様の信頼を裏切るような構成では、逆に不信感を招いてしまいます。
まとめ:やめる勇気こそ、前に進む力
サンクコスト効果は、人間である以上避けて通れない心理です。
でも、だからこそ「自覚」し、冷静に「見切る」ことで、経営の健全性を保つことができるのです。
起業家、経営者の皆さん、どうか覚えておいてください。
「続ける勇気」も大切ですが、「やめる勇気」も同じくらい尊いのです。
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