ビジネスの特徴
ペット美容院とは、ペットに対して美容業を行うものです。主なサービスメニューとしては、犬・猫の毛をカットするトリミングとシャンプー、耳や爪の手入れなどのグルーミングが挙げられます。このほかにも、歯磨きや肛門線絞り、エステ(泥パックやタラソテラピーなど)を行う店舗もあります。また、ペットフードやペット関連グッズを販売したり、ホテル(ペット宿泊施設)を併設している店舗もあります。
市場トレンド
ペット美容業界のトレンドは以下のようになります。
(1)ペット愛好家に一定の需要がある
内閣府「動物愛護に関する世論調査(2010年調査)」によると、回答者の34.3%の世帯がペットを飼っています。また、「ペットが好き」と答えた回答者は全体の72.5%にのぼり、2003年調査の65.5%に比べ7ポイントの上昇となっています。 これらペット愛好家のニーズに応える事業としてペット美容院は根強い人気があると言えます。
(2)ペットへの健康管理意識の高まり
近年のペット飼育状況は、「室内飼育化」「小型犬化」「高齢化」「肥満化」がキーワードとなっています。ペットの高齢化につれて、飼い主のペットに対する健康管理意識が高まりつつあります。そのため、低価格帯商品が支持される一方で、味や栄養にこだわったフードや年齢に合わせたフードなど、単価の高い新製品が注目されるようになりました。
(3)ペット関連市場は増加傾向
2021年度のペット関連総市場規模は、小売金額(末端金額)ベースで、2020年度に引き続き増加傾向となり、前年度比101.8%の1兆7,187億円と推計されています。ペットの飼育頭数はペット関連市場の根幹であるが、一般社団法人ペットフード協会によると、飼育頭数は伸び悩んでいます。一方で、参入各社による高付加価値品の提案や、猫向け商品の投入によって売上高は増加傾向となりました。
開業形態
ペット美容業での開業は大きく、個人事業主と法人の設立があります。開業後の事業形態としては以下があげられます。
(1)独立した店舗を持ち開業
(2)自宅で開業
(3)移動・訪問形式で開業
(4)ペットショップや動物病院などに併設して開業
許認可
開業にあたって動物取扱業の登録が必要です。動物取扱業は営業種別毎に登録をする必要があり、登録に際しては、各都道府県の動物愛護センターや保健所などへ申請書や研修終了証の写しなどを提出する必要があります。
また、事業所ごとに1名以上の常勤かつ専属の動物取扱責任者を選任することなどが必要となる。動物取扱責任者になるためには、動物取扱責任者研修の受講歴があるなどいくつかの要件を満たす必要があります。
また、お客様に信頼されるためには資格を持っておくと効果的です。トリミングを行う施術者はトリマーと呼ばれます。トリマー資格は、民間資格であり、ジャパンケネルクラブ(JKC)をはじめとして、さまざまな団体や学校が独自の資格を設けています。トリマーの資格を得るためには、各機関が設ける所定の研修を受講した後に認定試験を受験し合格する必要があります。開業にあたってトリマーの資格は必要ではないですが、自ら取得していることまたは店舗に取得者がいることが望ましいです。
開業資金
物件を借りてトリミングサロンを開業する場合は80~340万円程度の資金が一つの目安になることが多いです。
開業ステップ
ペット美容院開業に必要なステップは以下の通りです。
➀事業計画の立案
②資金調達
③事業所物件の決定・施行業者等選定
④必要に応じて許認可等の取得
⑤設備導入・取引企業等の選定
⑥宣伝・プロモーション
⑦ペット美容院 開業
会社設立
ペット美容院としての開業における会社設立の具体的なステップをご紹介します。
①申請書類の作成
※書類の種類は個人事業主と法人設立の場合で異なります。
②申請
※申請書類を都道府県税務署等に提出します。
③審査
④許可
その他にも、事業内容などによって必要な手続きが増える場合があります。会社設立には書類の作成や手続きが多く手間や時間がかかります。
弊社では、会社設立を考える起業家のみなさんの負担を軽減するため、コンサルティング付きの会社設立支援サービスを低価格で行っています。詳しくは以下のリンクをご参照ください。
収益モデル
ペット美容院での開業では、他店と差をつけるためには、コンセプトや営業形態をしっかり決めておく必要があるといえます。
まずは、弊社の事業計画書フォーマットを参考にして作成してみてください。
以下のリンクからダウンロードできます。
最後に
以上がペット美容院で開業する際の全体像になります。
ペットに対する健康意識の高まりによりペット関連サービスの需要は拡大しているため、開業して競合他社と上手く差別化を図ることや、しっかりと集客ができれば十分な収益を見込むことができます。
しかし、開業には煩雑な契約などを行う必要があります。
集客をするのは難しい…
実際にこのように考えるのではないでしょうか?
スムーズに集客をするには丁寧な事業計画書の作成や資金の調達をする必要があります。
どんな経路で行けばいいのか、どのような食材を使えばいいのか、どのように販売促進活動をすればいいのか分からない。
大丈夫です。不安は1つずつ丁寧に解消しましょう!!
弊社には、税理士、社会保険労務士、行政書士、中小企業診断士、元金融機関の営業担当、補助金コンサルタントといった幅広い専門家が在籍しているため、みなさんの不安を解決することができます。
お客様の今後のビジョンを踏まえて、幅広い視点からご支援いたします。
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