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コラム

なぜこんなに早く否決連絡が?公庫融資の現場から見た真実

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日本政策金融公庫の審査が早すぎる?否決の連絡が早い理由とは

こんにちは。起業コンサルタント(R)、税理士・行政書士・FPの中野裕哲です。

「日本政策金融公庫に融資を申し込んだのに、数日で“否決”の連絡が来てしまった…」

そんな経験をした方、あるいは「そんなに早く否決になるって、何が悪かったの?」と不安に感じた方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、「日本政策金融公庫の否決連絡が早い理由」について、起業を目指す会社員の方に向けて、やさしく解説していきます。

なぜこんなに早く否決の連絡が来るのか?

まず結論から言うと、「早い=内容が悪かった」というわけではありません。

公庫では、初期段階の書類審査で基準に達していない場合、面談前に否決になることがあります。

否決連絡が早い主な理由:

  1. 自己資金が不十分(目安の1/3未満)
  2. 信用情報に問題がある(延滞・異動情報)
  3. 事業計画の整合性に疑問がある
  4. 提出書類の不備や記載漏れがある
  5. 審査担当者の判断で“再提出を勧める”ケース

つまり、「今の状態では難しいが、改善すれば可能性あり」という場合もあるんです。

否決されたら、もう融資は無理?

いいえ。ズバリ言いますが、否決=終わりではありません。

公庫は再申請を禁止していません。

実際に、「1回目は否決されたけど、半年後に通った」というケースは珍しくありません。

再申請の際は、次のような改善がポイントになります:

  • 自己資金を増やす
  • 信用情報を確認・改善する
  • 事業計画をブラッシュアップする
  • 書類の正確性を高める
  • 説明に納得感を持たせる

早期否決でも落ち込まないで

特に起業初心者の方にとって、否決の連絡はとてもショックな出来事です。

でも、これは「今の状態では厳しいですよ」という“アドバイス”でもあるのです。

公庫は営利目的の金融機関ではありません。社会的なミッションとして創業支援を行っているため、再挑戦を歓迎する傾向があります。

自己資金と信用情報は最重要ポイント

融資審査において、最初に見られるのがこの2点。

  • 自己資金:最低でも申込金額の1/3が目安
  • 信用情報:CIC・JICC・全銀協で確認可能

「コツコツ貯めた履歴」と「クリーンな信用履歴」が何よりのアピール材料です。

特に自己資金は“見える化”が大事。通帳に毎月定額を積み立てている履歴があれば、大きなプラス材料になります。

再申請までにやるべき3つのこと

  1. 信用情報の確認と改善
  2. 事業計画の具体性アップ(売上根拠、コスト根拠)
  3. 専門家に一度相談してみる

「1人で悩むより、プロに聞く」これは資金調達成功への近道です。

面談前の否決=再申請のチャンス!

実は、「面談まで進まずに否決された」というのは、再申請しやすいパターンでもあります。

一度面談をしてしまうと、情報がシステムに残るため、再申請時に“再考”となりやすいのです。

逆に、面談前なら「別の支店」「内容の修正」など、柔軟な対応が可能です。

よくある質問(FAQ)

Q. 否決されたら、次はいつ再申請できる? A. 早くても3か月、通常は6か月後が目安です。改善点をしっかり反映させましょう。

Q. 公庫から否決理由は教えてもらえますか? A. 具体的な理由は教えてもらえないことが多いですが、一般的なアドバイスをもらえることがあります。

Q. 信用情報ってどうやって確認するの? A. CIC・JICC・全国銀行個人信用情報センターで開示できます。1,000円ほどでネット申請も可能です。

Q. 自己資金は借りたお金でもいいですか? A. 基本的にはNGです。親からの支援でも、返済義務があれば「自己資金」とは見なされません。

Q. 保証人を立てたら通りやすくなりますか? A. 保証人がいれば有利に働く場合もありますが、それだけで審査に通るわけではありません。

まとめ:否決の早さは「再スタートの合図」

日本政策金融公庫の否決連絡が早いからといって、絶望する必要はありません。

むしろ、「改善点が明確になった」と前向きに捉えましょう。

  • 自己資金の増強
  • 信用情報の改善
  • 事業計画のブラッシュアップ

この3つを丁寧に積み上げることで、再チャレンジの成功率は確実に高まります。


起業は「準備の質」で決まります。

資金調達もまた、あなたの“経営者としての姿勢”が問われるステージ。

一歩ずつ、着実に準備を進めていきましょう。

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この記事を書いた人

中野裕哲/Nakano Hiroaki

起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)

V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。

【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

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