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コラム

今さら聞けない!お客様が来た時の来客対応はどうする?来客対応の基本マナーとは?起業初期に整えたい信頼される会社づくり

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起業したての頃、金融機関の担当者に「また来てください」と言われたのに、次の約束を取り付けられなかった。取引先との商談でなんとなく手応えがなかった。そういう経験をした起業家は少なくないと思います。

原因はいろいろあります。でも意外と見落とされがちなのが、言葉遣いや話し方の印象です。事業内容がよくても、受け答えがどこか軽いと、相手はそこに引っかかってしまいます。

この記事では、起業初期に押さえておきたい言葉遣いの基本と、よくある間違いをまとめました。金融機関や取引先との信頼関係を最初から損なわないための、実践的な内容です。

起業初期の言葉遣いが信頼に直結する理由

実績がない、知名度もない、創業したばかり。そういう状況の起業家を、相手はどこで判断するかというと、やり取りそのものの印象しかありません。

金融機関であれば「この人に貸しても大丈夫か」、取引先であれば「この会社と組んで問題ないか」を、会話やメールのなかで無意識に判断しています。言葉遣いが整っているだけで「きちんとした人だな」という安心感が生まれますし、逆に受け答えが雑だと「準備ができていない人」と映ります。

言葉遣いは、中身を正しく伝えるための器です。器がぼろぼろだと、中身がよくてもこぼれてしまいます。

敬語の基本:尊敬語・謙譲語・丁寧語の違い

敬語には3種類あります。それぞれの使い方を混同すると、かえって失礼な印象になることがあるので、基本だけ押さえておきましょう。

種類 使う場面 例(「見る」の場合)
尊敬語 相手の動作を高めて表現する 「ご覧になる」
謙譲語 自分の動作をへりくだって表現する 「拝見する」
丁寧語 文全体を丁寧に整える 「見ます」「見ております」

最初から完璧に使いこなす必要はありません。「誰の動作を表現しているか」を意識するだけで、大きなミスはかなり減らせます。

起業初期によくある言葉遣いの間違い5選

「丁寧にしようとして逆に変になる」「普段の話し方がそのまま出てしまう」。起業初期によくあるパターンです。具体的に確認しておきましょう。

① 「了解しました」を社外で使う

社内のSlackや身内のやり取りでは問題ありません。ただ、金融機関・取引先・支援機関など社外の相手には「了解しました」はやや軽く聞こえます。

「承知しました」「かしこまりました」に置き換えましょう。

② 二重敬語を使ってしまう

「ご覧になられましたか」「おっしゃられていました」など、丁寧にしようとして敬語を重ねすぎるパターンです。一見ていねいに見えますが、文法的に誤りで、かえって不自然に聞こえます。

→ 「ご覧になりましたか」「おっしゃっていました」が正しい表現です。

③ 自社の人を相手に高く紹介する

「弊社の田中社長がおっしゃっていた通り……」という言い方は、自社の人間に尊敬語を使っている例です。社外の相手に対して自社の人を話題にするときは、敬語を使わずにさげて表現するのが基本です。

→ 「弊社の田中が申しておりました通り……」が正しい形です。

④ 「なるほどですね」「よろしかったでしょうか」

飲食業などのアルバイト敬語として定着してしまったフレーズです。社外の正式なやり取りでは避けたほうが無難です。

→ 「おっしゃる通りです」「よろしいでしょうか」に言い換えましょう。

⑤ 「取り急ぎ」をメールの冒頭に使う

「取り急ぎご連絡まで」は結びの言葉としてよく使われますが、初対面の相手や改まった場面では「雑に扱われた」という印象を与えることがあります。

→ 初めてのやり取りでは使わず、「まずはご連絡申し上げます」などを使いましょう。

金融機関への相談で特に気をつけたいこと

創業融資の相談では、言葉遣い以上に「話の組み立て」が見られています。担当者が知りたいのは「何に使うか」「返せる見込みがあるか」「この人は信頼できるか」の3点です。

そのうえで言葉遣いが整っていると、「計画性がある人だ」という印象につながります。逆に、事業内容を説明するときに言葉がふわっとしていたり、金額の根拠を聞かれてしどろもどろになったりすると、「準備不足」と見られてしまいます。

金融機関の場では、次のことを意識すると印象が変わります。

  • 結論を先に話す(「○○のために融資をご相談したく参りました」)
  • 数字を入れて話す(「月商○○万円を想定しており……」)
  • わからないことは正直に言う(「確認してから改めてご報告します」)

「わからないことをわからないと言える人」は、担当者から見ると信頼しやすい相手です。知ったかぶりよりずっと好印象です。

メールの言葉遣いで気をつけたい基本

対面よりも、メールのほうが言葉遣いの癖が出やすいものです。起業初期に特に気をつけたいポイントをまとめます。

よくある表現 改善後の表現
了解しました 承知しました / かしこまりました
よろしかったでしょうか よろしいでしょうか
取り急ぎご連絡まで(冒頭で使う) まずはご連絡申し上げます
○○様へ(宛名のみ) 株式会社○○ ○○様(会社名から書く)
なるほどですね おっしゃる通りです / 承知しました

言葉遣いは「入口」。大事なのはその先にある準備

ここまで読んで「敬語を完璧にしなきゃ」とプレッシャーを感じた方もいるかもしれません。でも、本当に大切なのは少し違います。

言葉遣いは入口です。相手に「この人はきちんとしているな」と思ってもらうための、最初のハードルをクリアするためのものです。そのハードルを越えたあとに、ちゃんと話が整理されているか、事業の見通しがあるか、数字の根拠があるか、という本題が来ます。

起業初期に本当に必要なのは、言葉遣いの知識よりも、「何を、誰に、どう伝えるか」を整理することです。それが整っていれば、言葉遣いは自然とついてきます。

まとめ:起業初期の言葉遣いで押さえておくべき5つのポイント

  1. 社外の相手には「了解しました」ではなく「承知しました」を使う
  2. 二重敬語(「ご覧になられた」など)は避け、一重で丁寧に表現する
  3. 自社の人を社外の相手に紹介するときは、尊敬語を使わずへりくだる
  4. 金融機関との面談では、結論・数字・わからないことを正直に、の3点を意識する
  5. メールの宛名は会社名から書き、初対面の相手への「取り急ぎ」は控える

言葉遣いは一朝一夕には身につきません。でも、意識して少しずつ修正していくだけで、相手に与える印象は確実に変わっていきます。創業準備や資金調達の進め方に不安がある場合は、早めに相談しながら整理していくことをおすすめします。


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弊社では、元日本政策金融公庫支店長の多胡や元信用金庫法人営業の小峰を中心とした専門家チームが、幅広い起業支援・経営支援を行っております。

「金融機関にどう相談すればいいかわからない」「事業計画の整理を手伝ってほしい」といったご相談にも、専門家が丁寧にアドバイスいたします。無料相談を実施しておりますので、ぜひお気軽にご連絡ください。

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小峰精公

この記事を書いた人

小峰精公/Kiyotaka Komine
元朝日信用金庫 法人営業 / 資金繰り解決コンサルタント
V-Spirits総合研究所株式会社 常務取締役

朝日信用金庫での法人営業経験を原点に、「銀行融資取引」や「資金繰り」の本質を企業に伝えることをミッションとする。日本の99%を占める中小零細企業の資金繰り課題を解決することに専念し、クライアントがより良い商品・サービスを提供できる環境づくりを支援している。

多胡藤夫

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長 / 社会生産性本部認定経営コンサルタント / CFP®
V-Spirits総合研究所株式会社 取締役

日本政策金融公庫にて約63,000社への融資業務に従事し、支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長・企業再生協議会委員などを歴任。退職後に独立し、長年「融資をする側」にいた経験とノウハウをもとに、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

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