税理士/社労士/行政書士/司法書士/中小企業診断士/FP/元補助金審査員/元日本政策金融公庫支店長/各種コンサルタントなどが常駐する他に類を見ないワンストップサービス
オフィスは池袋駅から徒歩3分の日本政策金融公庫池袋支店と同じビルです。起業・経営の無料相談実施中

コラム

資金ショートとは?起業1〜2年目が知っておきたい、黒字でも起こる資金繰りの危機と時間の壁

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

資金ショートとはどんな状態か——起業したばかりの個人事業主が知っておきたい基礎知識

「資金ショート」という言葉は、決算書の数字が黒字であっても使われることがあります。開業してまだ日が浅く、入金と支払いのタイミングのズレに戸惑っている方ほど、この言葉の意味を正確に知っておく価値があります。この記事では、資金ショートの定義を損益や貸借対照表の考え方と分けて整理したうえで、実際に何が起きるのか、そして資金調達にはどれくらいの時間がかかるのかを解説します。なお、本記事の制度や数字に関する内容は執筆時点の情報です。

資金ショートとは何か——黒字でも起こる「支払いができなくなる状態」

資金ショートとは、事業を続けるために必要な支払いを、手元の現金や預金でまかなえなくなった状態を指します。ここでのポイントは、損益計算書上の「赤字」や、貸借対照表上の「債務超過」とは別の話だという点です。売上や利益が計上されていても、入金より先に仕入代金や家賃、給与の支払いが到来すれば、手元資金が足りなくなることがあります。これがいわゆる黒字倒産と呼ばれる状態につながる理由です。

逆に言えば、損益計算書だけを見て利益が出ているかどうかを確認しても、資金繰りの状態までは分かりません。資金ショートは、利益の有無ではなく、現金の出入りのタイミングによって起こる現象だと理解しておくことが、この先の対策を考える土台になります。たとえば、掛けで販売した売上は、契約上の入金サイトが到来するまで実際の現金にはなりません。会計上は売上が計上されていても、口座に着金するのは数十日後ということもあり、その間に別の支払いが先に発生すれば、帳簿上の利益とは無関係に資金が不足する場面が生まれます。

資金ショートが起きると何が起こるのか

手元資金が尽きると、まず仕入先や外注先など取引先への支払いが遅れます。支払いの遅延が続くと、取引先からの信用が下がり、以降の取引条件が厳しくなることがあります。次に影響が及びやすいのが金融機関との関係です。借入の返済が滞ると、その事実が金融機関側の記録として残り、新たな資金調達がより難しくなる可能性があります。

従業員を雇っている場合は、給与の支払いに窮する事態も起こり得ます。また、手形を使った取引を行っている事業者では、手形の不渡りを一定回数出すと銀行取引停止処分の対象になる制度があります。ここで挙げた事態は一般的な制度・商慣行の説明であり、必ずこの通りに進むと決まっているわけではありませんが、支払いの遅れが連鎖的に広がっていく点は、資金ショートの性質として知っておくとよい部分です。支払いの遅延は一度で終わらず、次の支払期日にも影響が及びやすい点も特徴です。ひとつの支払いを遅らせてやりくりすると、その分だけ翌月以降の資金繰りも厳しくなり、資金ショートの状態が一時的な出来事ではなく、しばらく続く状況になりやすくなります。

小峰精公

💬 執筆者の小峰から一言

信用金庫で融資を出す側にいたころ、資金が底をつく直前に駆け込んでくる相談と、数か月先の資金繰り表を持って早い段階で相談に来る方とでは、金融機関側の受け止め方が変わります。数字が整理された段階で先に声をかけていただけると、選べる手段の幅も違って見えます。

なぜ「資金ショートしてから動く」のでは間に合わないのか

資金が足りなくなってから融資を申し込めばよいと考える方もいますが、融資には準備から実行までの時間がかかります。日本政策金融公庫の創業融資を例にとると、書類提出後、実行までにおおむね3週間から1か月程度かかるとされています(2026年6月1日現在の情報)。さらに、創業計画書や自己資金を証明する資料、見積書などを準備する期間を含めると、申込みから実行まで合計で2か月程度を見ておくと安全だとされています。

つまり、手元資金が尽きかけてから動き出しても、実際に資金が入るまでの間に支払いが先に到来してしまう可能性があります。融資は「今すぐ必要な資金」を埋める手段としては時間の壁があることを、開業したばかりの段階から理解しておく価値があります。ここで挙げた期間や制度の内容は変わることがあるため、本記事の情報は執筆時点のものとしてご覧ください。

なお、事業を新たに始める方や、事業を始めてから税務申告を2期終えていない方は「創業期」として扱われ、無担保・無保証人での借入や、利率の引き下げが案内される制度もあります。開業1〜2年目で税務申告がまだ2期に達していない場合はこの創業期に該当する可能性がありますが、適用の可否は利用する制度や審査によって変わるため、断定はできません。詳しい条件は申請先に確認する必要があります。

\ で、結局「今の自分」は? /

その要件、あなたは何点クリアできていますか?

上で解説した条件の充足度を100点満点で自動採点し、不足点と「次の一手」を1枚レポートで即お渡しします。記事を読むより、自分の数字を見た方が早いかもしれません。

特典
診断後、多胡監修の4大特典(ロードマップ/チェックシート/面談対策/事業計画書)を無料プレゼント

自分の融資スコアを見る(無料)→

多胡藤夫
監修元日本政策金融公庫 支店長 多胡藤夫/執筆 元朝日信用金庫 融資担当営業 小峰精公

💬 無料相談のご案内

弊社では、元日本政策金融公庫支店長の多胡や元信用金庫法人営業の小峰を中心とした専門家チームが、幅広い融資を含む資金調達支援・起業支援・経営支援を行っております。「何から始めればいいかわからない」という段階でもお気軽にご相談ください。

V-Spiritsでは年間1,000件以上の融資などの資金調達支援や起業・経営支援を行っております。専門チームが伴走支援を行います。

起業直後にまず作るべきは資金繰り表——損益計算書との違い

損益計算書は、一定期間の売上や経費を集計して利益を計算する書類です。一方、資金繰り表は、実際にいつ、いくらの現金が入り、いつ、いくら出ていくのかを時系列で管理するための表です。売上が計上されるタイミングと、実際に入金があるタイミングにはズレがあることが多く、このズレを把握できていないと、帳簿上は利益が出ていても手元資金が足りなくなっている状況に気づくのが遅れます。

開業して間もない時期は、取引先ごとの支払いサイトや入金サイトが定まっていないことも多く、資金繰り表を作る中で初めてズレの大きさに気づく方もいます。まずは今後数か月分の入金予定と支払予定を並べ、月ごとの資金の過不足を数字で確認できる状態にしておくことが、資金ショートを避けるための足がかりになります。資金繰り表に入れる項目は、売上や仕入だけではありません。家賃や人件費などの固定費、借入金の返済、税金や社会保険料の支払いなど、事業に関わる現金の動きを一通り並べることで、月ごとの資金の流れが見える形になります。最初は大まかな数字であっても、実績が積み上がるほど予測の精度が上がっていきます。

小峰精公

💬 執筆者の小峰から一言

融資を出す側の実務として、書類提出から実行までは3週間〜1か月程度、準備を含めると合計2か月ほどを見込みます(2026年6月1日現在の目安)。資金繰り表で不足の兆しが見えた時点で、まず動かすべきは支払い先との調整より先に、金融機関への相談だという順番です。

資金ショートを防ぐための基本的な考え方

資金繰り表を作成したら、数か月先の資金残高がマイナスに転じる時期がないかを定期的に確認します。マイナスになる兆候が見えた段階で、支払いの調整や資金調達の検討を始めれば、選択肢が狭まる前に手を打てる可能性が広がります。個別の資金繰り改善策や金融機関の選び方については論点が多岐にわたるため、ここでは資金繰り表を軸に状況を把握するという基本的な姿勢を紹介するにとどめます。資金繰り表は一度作って終わりにするのではなく、実際の入出金と見比べながら数字を更新していく形で使うと、予測と実績のズレにも気づきやすくなります。ズレが大きい月があれば、その原因を確認しておくことで、次の月以降の見通しの精度も上がっていきます。

資金使途や資金計画の細かな組み立て、税務上の取り扱いについては、個々の事業の状況によって判断が分かれる部分です。判断に迷う場合は、日本政策金融公庫や税理士などの専門家に相談しながら整理していく方法もあります。

まとめ

資金ショートとは、損益上の赤字や債務超過とは別に、手元資金で支払いができなくなる状態のことです。黒字であっても起こり得るという点、そして資金調達には準備を含めて2か月程度の時間がかかり得るという点は、開業したばかりの段階で意識しておく意味があります。資金繰り表を早い段階から作り、資金の過不足を数字で把握しておくことが、資金ショートを避けるための出発点になります。本記事の数字や制度の内容は執筆時点のものであり、実際の適用条件は申請先や専門家に確認してください。

創業融資 無料オンライン診断

あなたは今、いくら受けられる?

記事で要点はつかめたはず。あとは「あなた自身の数字」を知るだけです。いくつかの質問に答えると、印刷できる1枚の結果レポートをその場でPDFでお届けします。

  • 融資条件の充足度を100点満点で採点(A〜D判定)
  • 起業段階と悩みに応じた課題と「次の一手」を提示
  • 印刷できる1枚レポートをPDFで即送信

豪華特典
元日本政策金融公庫 支店長 多胡監修|4大特典を無料プレゼント

診断を受けるだけで、いますぐ全部お受け取りいただけます。

創業融資ロードマップ
申請から着金までの流れが1枚でわかる
創業融資 直前チェックシート
申込前に“落ちる穴”を最終チェック
公庫融資 面談対策指南書
元支店長が教える、面談の通し方
V-Spirits式 事業計画書テンプレート
数千人が融資を獲得した実績の雛形

無料診断を受けて特典を受け取る →

登録不要・その場で結果。「数字が見えてから相談したい」「まず気軽に壁打ちしたい」——どちらにも対応します。

多胡藤夫
監修
多胡藤夫 / 元日本政策金融公庫 支店長
現場で融資審査 約63,000件。その審査基準を診断ロジックと特典に反映しています。

小峰精公 / 元朝日信用金庫 融資担当営業
金融機関の現場目線で、創業者がつまずきやすい点を踏まえて設計。

【無料相談のご案内】

弊社では、元日本政策金融公庫支店長の多胡や元信用金庫の法人営業の小峰を中心とした所属専門家チームが一丸となって、幅広い融資を含む資金調達のご支援・起業支援・経営支援を行っております。
融資を受けるには何から始めればいいの?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。
無料相談も行っているので、ぜひ一度、ご相談ください。お問い合わせお待ちしております!
フリーダイヤル 0120-335-523
お問い合わせフォーム https://v-spirits.com/contacts

小峰

この記事を書いた人

小峰精公/Kiyotaka Komine

元朝日信用金庫 法人営業
資金繰り解決コンサルタント
V-Spirits総合研究所株式会社 常務取締役
大学卒業後、朝日信用金庫に入庫。朝日信用金庫での経験が原点となり、「銀行融資取引」や「資金繰り」の本質を企業へ伝えていくことがミッションだと確信する。
日本の99%は中小零細企業で成り立っている現状を痛感し、1社でも多くの企業の「資金繰り」の課題を解決していくことに専念する。
クライアント様がより良い商品やサービスを提供することができる環境づくりの一助となれるよう全身全霊を尽くす。

多胡藤夫

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

中野裕哲紹介画像


中野裕哲

この記事を監修した人

中野裕哲/Nakano Hiroaki

税理士法人V-Spiritsグループ代表/税理士/行政書士/特定社会保険労務士/採用定着士/ファイナンシャルプランナー/起業コンサルタント/経営コンサルタント/大正大学招聘教授

税理士法人V-Spiritsグループ代表の中野裕哲は、中小企業経営者のために、税務・会計だけでなく、採用、人事、資金繰り、融資、補助金、助成金、営業、Webマーケティング、売上導線設計まで横断的に支援する実戦型経営税理士です。

経営の悩みは、突き詰めると「人・金・売上」に集約されます。中野裕哲は、大企業人事部、人材紹介会社の採用エージェント、中小企業の財務責任者、大手不動産会社での営業、出版・Web制作による集客導線構築など、幅広い実務経験をもとに、経営者の意思決定を支援します。

【対応領域】

税理士顧問、社労士顧問、補助金支援、助成金支援、資金調達支援、採用力診断、売上導線診断、経営参謀顧問。税務・会計・決算・節税に加えて、経営分析、労務管理、社会保険、助成金、採用体制づくり、融資、補助金、事業計画、営業戦略、Webマーケティング、出版、メディア活用まで一体的に相談できます。

中野裕哲は、家業の倒産危機からの壮絶な貧乏体験を原点に、お金で苦しむ経営者をひとりにしないことを掲げています。資金繰り、採用、売上づくりの壁に対して、経営者目線で伴走します。

【主な実績】

  • 起業支援・経営支援の豊富な実績
  • 起業相談件数3,000件以上
  • 資金調達支援1,000件以上
  • 大企業Webサイト多数監修
  • 商業出版著書監修約32冊(累計30万部超)

V-Spiritsグループでは、融資・補助金・金融機関対応に詳しい社内役員チームも伴走します。元経済産業省系補助金審査員・事務局員、元日本政策金融公庫支店長、元信用金庫融資担当営業などの専門家が、補助金申請、事業計画、資金繰り、金融機関対応を実務面から支援します。

税理士顧問、社労士顧問、融資、補助金、助成金、採用、営業、マーケティングまで、経営者が本当に悩む領域をワンストップで相談できます。V-Spiritsグループは、起業支援・会社設立・創業融資・補助金助成金・税務会計・人事労務・許認可・経営顧問をワンストップで支援する、起業家・中小企業向けの専門家グループです。

関連記事

無料相談
お客様の声

新着コラム

  1. ...
  2. ...
  3. ...
  4. ...
  5. ...
ダウンロードはこちら
全国対応の補助金申請を専門家がサポート|中野裕哲の無料相談V-Spirits
All Aboutガイドの原点
多胡藤夫ブログ
中野裕哲ブログ
渋田貴正ブログ
三浦高ブログ
小峰精公ブログ
坂井優介ブログ
嶋田大吉ブログ
行政書士法人V-Spirits
充実の福利厚生制度
採用情報
業務提携先募集情報
V-Spirits Group SDGsの取り組み
弊社グループ専門家への取材対応について
爆アゲ税理士の起業経営チャンネル
脳卒中フェスティバル

他社広告欄

クラウドPBX