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コラム

起業1年前の必読!CIC信用情報の基礎と活用法

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はじめに:起業の鍵は“信用力”──CICって何?

起業を考えるうえで大切なのは、アイデアもサービス力ももちろんですが、信用力も決して欠かせません。
ズバリ言いますと、**「信用」は見えない資産であり、CICはその価値を測る“信用の計量器”**ともいえる存在です。

CIC(シー・アイ・シー)は、クレジットカードやローンなどの信用取引の情報を幅広く管理する信用情報機関。あなたが過去にした契約や返済、電話番号や住所といった個人情報も、CICのシステムには記録されています。

そしてその信用情報は、創業融資の審査でも必ずチェックされる重要な要素。1年後に起業を考えている今こそ、この信用情報を知り、整え、活用することがあなたの“資金調達力”を高める第一歩になります。


目次

  1. CICとは?信用情報機関の基本を押さえよう

  2. CICにどんな情報が記録されている?(個人属性・契約・支払・問い合わせ)

  3. なぜ信用情報が融資審査で重要なのか

  4. CIC信用情報の“開示請求”方法と見るべきポイント/読み方

  5. 情報に誤りがあったときの対応手順

  6. 起業目的で活かすための信用力向上術

  7. 審査通過率アップ!CIC情報と事業計画の連動

  8. 得られる安心:起業後もCIC情報を活用する意味

  9. FAQ:よくあるご質問にズバリ回答

  10. まとめ:CICとともに築く「信用の未来」


1. CICとは?信用情報機関の基本を押さえよう

CIC(株式会社シー・アイ・シー)は、クレジットカード会社、信販会社、携帯電話会社などが加盟し、契約状況・支払い履歴・問い合わせ履歴などを集めて管理しています。
あなたがクレジットカードを契約したりローンを組んだりするたびに、その情報や返済履歴がCICに登録されます。

この「信用取引の履歴」は、各社が安全に貸し出しできるかどうかを判断するための社会の共有資産ともいえるわけです。


2. CICにどんな情報が記録されている?

CICには以下の情報が保管されています。

  • 個人属性:氏名・住所・勤務先・電話番号など

  • 契約内容:クレジットカード、ローンの契約種別・限度額など

  • 支払状況:延滞履歴や返済状況、事故情報(債務整理など)

  • 利用残高:現在の借入金額や分割払い状況

  • 信用情報への照会履歴:いつどの会社がチェックしたか

  • 本人確認情報:本人確認に使われた書類の種類(免許証等)

これらは主に6ヶ月~5年、重大なものは10年程度保持され、創業融資を含む審査の評価対象になります。


3. なぜ信用情報が融資審査で重要なのか

創業融資の審査では、「返済能力」が最重要ポイント。
CIC情報には、あなたの過去の支払い信頼度がまとまって記録されています。
たとえビジネスプランが魅力的でも、信用情報に延滞や事故があれば、審査通過は厳しくなります。

逆にいうと、良好な返済履歴がある=信用の証明がすでにデータ化されているので、それだけで審査評価は向上します。


4. CIC信用情報の“開示請求”方法とポイント/読み方

起業前にまずおすすめなのが「開示請求」。具体的な手順は次のとおりです。

手続き方法

  • スマホ・PCでオンライン開示:500円、10分ほどでPDFで取得可能。

  • 郵送開示:1,000円、書類を送って2〜3週間後に書面で返送。

  • 窓口開示:予約制。有楽町(東京)・梅田(大阪)で即日対応、費用500円。

チェックするポイント

  1. 個人情報に誤りがないか(氏名・住所・勤務先・電話番号)

  2. 契約情報に不自然な契約がないか(覚えのないカード契約等)

  3. 支払状況に延滞・事故記録がないか

  4. 利用残高の比率が高すぎないか(目安30~50%)

  5. 照会履歴が異常でないか(短期間で複数の照会があると要注意)

これらをチェックして、もし問題があれば対処を進めていきましょう。


5. 情報に誤りがあったときの対応手順

もし開示情報に誤りがあった場合は、以下の流れで訂正を進めます。

  1. 訂正申し出:CICへ書面やオンラインで申し出

  2. 証拠書類の提出:免許証コピーなど添付

  3. CICが調査:情報提供会社に問い合せて確認

  4. 訂正・削除:誤りが認められれば修正されます(約1ヶ月程度)

誤情報のまま放置するのは損です。気付いたら速やかに手続きを進めましょう。


6. 起業目的で活かすための信用力向上術

✔支払いの習慣化

毎月1日・15日など、固定日にクレカやローン返済をまとめて行う習慣をつけましょう。延滞ゼロが何よりの信用になります。

✔利用残高のコントロール

リボやキャッシングの残高はなるべく低く。利用率30%以下が理想です。

✔利用実績の継続

定期的に少額の利用を続けることで、実績が積み上がります。例えば年数回の定期的な利用で十分です。

✔必要以上の新規契約を避ける

短期間でクレカやローンを複数申し込むと、「緊急資金が必要?」と不安視されます。1~2年で1~2件程度に抑えましょう。


7. 審査通過率アップ!CIC情報と事業計画の連動

融資審査では、信用情報と事業計画の整合性が評価ポイントになります。

  • 返済履歴とスケジュールが一致しているか

  • 自己資金の流れが信用履歴と矛盾しないか

  • 資金使途が過大でなく、信用履歴と整っているか

これらの「見える化」ができていると、審査担当者から「信頼できる」と判断されやすくなります。


8. 得られる安心:起業後もCIC情報を活用する意味

起業後もCIC情報は重要です。

  • 法人カード申請やリース契約時に代表者の情報がチェックされる

  • 追加融資や融資返済条件の見直しにも影響する

  • 信用力の向上は、将来の金融交渉でも武器になる

つまりCICの信用情報は、起業後も“終わらない武器”となるわけです。


9. FAQ:よくあるご質問にズバリ回答

Q1. 開示請求すると審査にマイナスになる?

いいえ。開示は自分の情報を確認するためだけで、審査に影響はありません。

Q2. 過去に1度だけ延滞しても融資が受けられませんか?

1日程度の軽微な延滞であれば、改善履歴があれば審査通過も可能です。

Q3. 転職したけど、CICの勤務先情報は自動更新されますか?

いいえ。履歴は契約時の情報で止まります。必要なら、今後契約更新時に最新情報を提出するようにしましょう。

Q4. 短期間に複数の照会履歴があるけどこれは良くない?

はい。急激な信用チェックの集中は「資金に困っている?」と疑われます。注意してください。

Q5. 起業後も信用情報のチェックは必要ですか?

必要です。融資返済、リース契約、追加カードなどで信用力は常に評価対象になります。


10. まとめ:CICとともに築く「信用の未来」

起業に向けて、ビジネスアイデアや市場調査ももちろん大切ですが、信用力はもう一つの資本です
CICはその信用力を定量化し、審査に活かされる信用データの正確な心臓部。

定期的に開示し、チェックし、改善策を取り、活用することで、あなたの「見えない資産=信用」は確実に育ちます。

これからの一年間、「CICと共に歩む信用の整備」という心がけを持って、一歩ずつ着実に準備を進めていきましょう。
応援しています。お気軽にご相談くださいね!

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弊社では、中野裕哲を中心とした所属専門家チーム(起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、社会保険労務士、行政書士、司法書士、中小企業診断士、FP、元日本政策金融公庫支店長、元経済産業省系補助金審査員など)が一丸となって、幅広い起業支援・経営支援を行っております。
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この記事を書いた人

中野裕哲/Nakano Hiroaki

起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)

V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。

【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

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