おはようございます!本日快晴で気持ちの良い天気ですね。10/26日は、「きしめんの日」愛知県製麺工業協同組合が制定。食欲の秋の10月と、きしめんはつるつる感が特徴であることから「2(つ)6(る)」の語呂合せ。そんな事を聞いてしまうと食べたくなりますよね。
今回は、前回紹介した「短期融資」を深堀りしていきたいと思います。
主に一般的な短期融資(1年以内)の種類は以下の3つがあります。
※証書貸付、手形貸付の細かな説明は割愛致します。
①短期証貸(分割返済)
短期証貸は、1年以内に分割で返済していく方法です。用途としては、賞与資金や納税資金が多いですが、つなぎ資金でも売上代金の回収で一括返済してしまうと手元資金がショートしてしまうケースもあるので5回、10回などとキリの良い回数で返済を組むこともあります。このケースは極稀ですが、銀行サイドから目標未達でどうしても資金を借りてほしいといった場合には、内部審査が通りやすく回収リスクの少ない10回返済などで提案してくることもあります。また、市区町村の制度融資の中にも1年以内の短期融資制度があり、だいたい500万円~最大1,000万円程度で金利負担が少ない制度もあります。ただし、返済負担が増加するので使い方には注意です。
②手形貸付
手形貸付は、建設業や大口受注時のつなぎ資金と使われ、売上回収代金で一括返済条件がほとんどです。メリットは、使い勝手がよく案件ごとに融資を受けられるといった明確さがあります。反面、長期資金と違い返済実績がものをいいます。審査ポイントは3点あり、売掛先企業の信用力・得意先であれば入金履歴のチェック・請求書などのエビデンスの3点。短期資金を通すポイントは返済原資の明確さです。この返済の繰り返しが返済実績へとなっていきます。信用保証協会付なのかプロパーになるのかで審査方法は若干違ってくる部分はあります。
実は、手形貸付にはもう一面の顔があります。業界では、転がしとか繰り回しなんて言われています。私がいた会社では繰り回しと呼んでいました。
何かと言うと、手形貸付で1,000万円融資を受ける。3か月後の期日に一括返済をし同日に1,000万の融資を受ける事です。メリットは、一時的に返済ができれば銀行が×を出すまで半永久的に続けられます。デメリットは、一度慣れてしまうとなかなか返済ができなくなってしまいます。経常運転資金の中から別途返済のみに1,000万円を捻出するのはリスクが伴うからです。
手貸繰り回しをしている企業って実は多いんです。付き合いで借りている企業、返済するタイミングがわからなくなり継続している企業など様々ですが、1つ言えることは返済できる余裕がある時には返済してしまうべきと思います。この手の融資方法は、仮決算の9月・本決算の3月に多くなります。銀行は決算時の数字が他行と競うベースになるので。
返済してしまっても銀行との取引が悪化することもないですし、3月・9月といったタイミングで必ず依頼が来るはずです。
どうしても一括返済が苦しい場合には、銀行に分割返済に切り替えたいと打診することは可能です。分割にしてしまうと追加融資は当面受ける事は難しくなると思います。(銀行が承諾するかはわかりませんが。)ただし、こういったケースはいくつか条件があります。プロパー融資かつ銀行からの信用度が高い企業に限られます。
※信用保証協会付短期融資は原則返済しきり条件になりますので、厳しいので伸ばしてほしいなどは通用しません。また、期日に返済できない場合や返済原資相違は信用失墜にもなりかねませんので、注意が必要です。
③当座貸越
当座貸越を利用している企業はあまり多くありません。当座貸越は利便性に長けており、1度開設してしまえば極度額の範囲内であれば好きな時に借入・返済することができます。銀行ごとにやり方は異なりますが、伝票1枚でもインターネットバンキングのクリック1つでも手続きができてしまいます。しかしながら、当座貸越は銀行融資の中でも絶対的な信用がないと開設されません。(無担保の場合)
最近では、企業側も利便性の高さから積極的に利用を始めているとの声もあります。残念ながら、無担保当座貸越を設定できる企業は限られています。抜群の財務内容や毎月当該銀行に極度額の2~3倍程度の売上回収金の入金があるなど基準はかなり高いです。銀行が優良企業との取引開設に使うケースも少なくないようです。
一方で、有担保で当座貸越を利用している企業もあります。極度額と同額の預金担保や不動産担保(評価額が極度額以上)を徴求して行うケースがあります。しかし、1,000万円預金担保して1,000万円の当座貸越を開いても資金効果は薄いですよね。銀行側はリスクを取りませんので預金担保・不動産担保額の120%などでは対応しません。
創業から10年までの企業では当座貸越は気にする必要はないと思います。
以上、3つお話をしましたが、大前提は「プロパー融資」における場合です。信用保証協会付でも同様の制度がありますが、返済しきり条件であることと、何回も申し込みをすると長期資金を勧められますので。
いかがでしたでしょうか?今回はマニアックに深堀りをしてみました。次回以降もお楽しみにして下さい。
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