
融資を有利にするための日常取引②|従業員・関係会社との銀行取引のススメ
📌 目次
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はじめに|前回の復習と今回のテーマ
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銀行が狙う「もう一つの収益源」とは?
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【取引③】従業員との銀行取引を強化する
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給与振込口座の一本化がカギ
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従業員向けローンによる取引拡大
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なぜ銀行はここまで重視するのか?
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【取引④】関係会社との取引を巻き込む
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銀行が注目する“横展開”の威力
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関係会社でも使える4つの取引戦略
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【総まとめ】銀行にとっての「収益源」とは?
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よくある質問(FAQ)
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無料相談のご案内
1. はじめに|前回の復習と今回のテーマ
前回は、銀行にとっての収益源となる「手数料取引」「付帯取引」について解説しました。
今回はその続きとして、より実務的かつ会社の協力体制を活用する視点で、
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従業員との取引
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関係会社との取引
この2つを深掘りしていきます。
2. 銀行が狙う「もう一つの収益源」とは?
銀行が融資先企業を評価する際、利息収入だけでなく、「その他の収益」がどれだけ得られているかも重要な判断基準となります。
そこで注目されるのが、企業内や企業グループ全体で広がる「日常取引」のネットワーク。
このネットワークが広がれば広がるほど、銀行にとっては「お付き合いしたい会社」になるのです。
3. 【取引③】従業員との銀行取引を強化する
◆ 給与振込口座の一本化がカギ
銀行は、融資先企業の「従業員」を新たな顧客として取り込むことを狙っています。
最初のステップは「従業員の給与振込口座を、取引銀行に一本化」すること。
なぜかというと、これによって以下のようなメリットが発生するからです。
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預金残高の増加
→ 従業員20人 × 平均100万円の預金 = 合計2,000万円の資金流入! -
給与振込という毎月の定期的取引
→ 安定した入出金実績が生まれ、銀行側の安心材料にもなります。
◆ 従業員向けローンによる取引拡大
銀行は従業員個人にも下記のような商品を売りたいと考えています。
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住宅ローン
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マイカーローン
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教育ローン
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投資信託・保険商品の提案
つまり、「会社から始まった関係」を「個人」へ展開することで、法人・個人の両面で収益を獲得しようとしているのです。
◆ なぜ銀行はここまで重視するのか?
ポイントは「長期的な関係構築」と「預金+ローンの循環」です。
給与口座の開設があると、
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銀行はローンを提案しやすくなり
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従業員のローンが増えると利息収入が増え
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会社との関係もより深まり
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新たな提案がしやすくなる
という“好循環”が生まれます。
4. 【取引④】関係会社との取引を巻き込む
◆ 銀行が注目する“横展開”の威力
銀行は、融資先企業の「関係会社」にも目を光らせています。
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子会社
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姉妹会社
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関連法人
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同族会社
などがあれば、「横展開」して取引を広げるチャンスが生まれます。
◆ 関係会社でも使える4つの取引戦略
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関係会社への融資依頼(紹介)
→ 本体企業の信頼により審査もスムーズになることがあります。 -
預金・手数料取引の誘導
→ 関係会社の振込やネットバンキングも同じ銀行に集中させましょう。 -
保険・リースなどの付帯サービスの活用
→ グループ全体の付加価値取引が増えます。 -
従業員取引の横展開
→ 関係会社の従業員にも給与振込やローンを展開できます。
5. 【総まとめ】銀行にとっての「収益源」とは?
| 収益源 | 内容例 | 融資審査への影響 |
|---|---|---|
| 利息収入 | 融資に対する利息 | ★★★★★ |
| 手数料収入 | 振込・ネットバンキング・為替など | ★★★★☆ |
| 付帯サービス収入 | 保険・投信・リースなど | ★★★☆☆ |
| 預金残高 | 法人口座・従業員口座 | ★★★☆☆ |
| 関係会社・従業員 | 融資・ローン・保険・口座などの横展開 | ★★★☆☆ |
6. よくある質問(FAQ)
Q1:給与口座を変えるのは従業員に嫌がられませんか?
→ 強制ではなく「推奨」する形にするとスムーズです。銀行側が特典(振込手数料無料など)を提示するケースもあります。
Q2:関係会社が銀行と取引したがらない時は?
→ 融資審査の優遇や手数料の減免など、銀行側の提案内容を共有してみてください。メリットを実感できれば前向きに検討してもらえます。
Q3:会社の信用が従業員のローンに影響するの?
→ 一定の影響はあります。安定企業に勤めている従業員はローン審査でも有利になる傾向があります。
7. 無料相談のご案内
弊社では、中野裕哲を中心とした専門家チーム(起業コンサルタント®、税理士、社労士、行政書士、司法書士、FP等)が一丸となって起業家・経営者の支援を行っています。
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「銀行との関係をどう築くか分からない」
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「融資審査を有利にしたい」
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「従業員との銀行取引って何をすればいいの?」
といった疑問に、無料でアドバイスいたします。
ぜひお気軽にご相談ください!

この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura
元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、
産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。
融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。


























