
「少にして学べば壮にして為すあり」|佐藤一斎に学ぶ、学び続ける人が強い理由
江戸時代の儒学者である佐藤一斎は、著書『言志晩録』の中で「少にして学べば則ち壮にして為すこと有り、壮にして学べば則ち老いて衰えず、老いて学べば則ち死して朽ちず」という有名な言葉を残したとされています。どの年代であっても学び続けることに意味があるという、大切な教えです。今回は、この言葉から、起業準備における学びの大切さを一つずつ考えていきます。
この言葉が伝える、年代ごとの学びの意味
若いうちに学べば、壮年になって何かを成し遂げられる。壮年のうちに学べば、老いても衰えない。老いてから学んでも、その学びは後に残っていく。この言葉は、いつ学び始めても、学ぶこと自体に意味があるという考え方を示しています。起業を考える年齢に関係なく、学び続ける姿勢そのものが、将来の確かな力になるという教えです。
会社員のうちの学びが、起業後にどう生きるか
会社員のうちに学んだことは、起業してすぐに役立つこともありますが、何年も経ってから思いがけない場面で生きることもあります。学んだときにすぐ使い道が分からなくても、無駄になることは少なく、いつか自分の商売のどこかで形を変えて役に立つことがあります。目に見える成果がすぐに出なくても、学び続けることを続けておく価値があります。
学ぶことを、特別な時間にしすぎない
学びというと、まとまった時間を確保して本を読む、講座に通うといった形を思い浮かべがちですが、日々の仕事の中でも学ぶ機会は多くあります。うまくいった仕事、うまくいかなかった仕事を振り返り、そこから何を学べるかを考える習慣も、立派な学びの一つです。特別な時間を作れないときでも、日々の振り返りの中に学びを見つけることができます。
学び続ける姿勢そのものが、信頼につながる
学び続ける人は、お客さんや取引先からも、「この人は進化し続けている」という印象を持たれやすくなります。一度学んだことで満足せず、常に新しい知識や視点を取り入れようとする姿勢は、長く商売を続けるうえでの信頼にもつながります。学び続けること自体が、商売人としての価値の一部になっていきます。

💬 執筆者の三浦から一言
相談の場でも、学び続けている方は、質問の内容が時間とともに具体的に変わっていく印象があります。学びを止めてしまった方は、同じ段階で話が進まなくなる場面を、何度か見かけることがあります。学ぶ姿勢が、言葉の深さにそのまま表れているように感じます。
学ぶ年代に、遅いということはない
佐藤一斎の言葉は、老いてから学んでも意味があると、はっきり伝えています。何歳から起業を考え始めても、「もう遅いのではないか」と、不安に思う必要はまったくありません。学び始めたその時点から、その学びはゆっくりと積み重なっていきます。年齢を理由に学ぶことをあきらめてしまうと、その時点で成長が止まってしまうだけになります。
学びを続けるための、小さな仕組み
学び続けるためには、意志の強さだけに頼るのではなく、続けやすい仕組みを前もって作っておくことが大きな助けになります。毎週決まった曜日に本を読む時間を決めておく、学んだことを簡単なメモに残しておく、といった小さな仕組みがあると、忙しい時期でも学びを完全に止めずに済みます。仕組みがあることで、気分や忙しさに左右されにくくなります。
学んだことを、人に話してみる
学んだ内容を、誰かに話してみることも、学びを定着させる良い方法です。人に説明しようとすると、自分がどこまで理解できているかが、はっきり見えてきます。会社員のうちから、学んだことを同僚や家族に話す習慣をきちんとつけておくと、起業後に自分の考えをお客さんに伝える練習にもなります。学びを自分の中だけで終わらせず、外に出してみることで、理解がより深く、確かなものになっていきます。
学び続けることで、視野が少しずつ広がる
一つの分野を学び続けていると、関連する別の分野にも興味が広がっていくことがあります。最初は狭い範囲から始めた学びが、時間をかけて続けるうちに、思っていなかった方向にも広がり、事業のアイデアや、お客さんとの会話の幅を増やしてくれることがあります。学びを狭い範囲に閉じ込めず、興味が広がった先も大切にしてみてください。思いがけない方向への広がりが、新しい商売の種になることもあります。
よくある質問
Q. 学んでも、すぐに成果が出ないと不安になります
A. すぐに成果が出なくても、学んだこと自体は失われません。時間が経ってから、思いがけない場面で役立つことがよくあります。焦らず積み重ねていく気持ちで十分です。
Q. 学ぶ時間がどうしても取れません
A. まとまった時間がなくても、日々の仕事の振り返りの中にも学びがあります。小さな気づきを積み重ねる形でも十分です。無理に時間を作るより、今あるすき間に学びを入れ込む発想で構いません。
まとめ:今日からできること
今日の仕事の中で、何か一つ学んだことを振り返ってみてください。この小さな振り返りが、2年後の起業で生きてくる学びの確かな積み重ねになります。振り返る習慣そのものが、学びを力に変えていく土台になります。
【無料相談のご案内】
弊社は、V-Spiritsグループ代表の中野裕哲を中心に、中小企業診断士・元補助金審査員の三浦をはじめとした専門家チームが、業種を問わない幅広い起業・新規事業のご相談に対応しております。何から始めればいいかわからないという段階でも、適切なアドバイスを無料にて行っております。無料相談も行っているので、ぜひ一度ご相談ください。お問い合わせお待ちしております!

この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura
元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
融資・資金調達コンサルタント
行政書士法人V-Spirits 補助者
産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。
融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。


この記事を監修した人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
税理士法人V-Spiritsグループ代表/税理士/行政書士/特定社会保険労務士/採用定着士/ファイナンシャルプランナー/起業コンサルタント/経営コンサルタント/大正大学招聘教授
税理士法人V-Spiritsグループ代表の中野裕哲は、中小企業経営者のために、税務・会計だけでなく、採用、人事、資金繰り、融資、補助金、助成金、営業、Webマーケティング、売上導線設計まで横断的に支援する実戦型経営税理士です。
経営の悩みは、突き詰めると「人・金・売上」に集約されます。中野裕哲は、大企業人事部、人材紹介会社の採用エージェント、中小企業の財務責任者、大手不動産会社での営業、出版・Web制作による集客導線構築など、幅広い実務経験をもとに、経営者の意思決定を支援します。
【対応領域】
税理士顧問、社労士顧問、補助金支援、助成金支援、資金調達支援、採用力診断、売上導線診断、経営参謀顧問。税務・会計・決算・節税に加えて、経営分析、労務管理、社会保険、助成金、採用体制づくり、融資、補助金、事業計画、営業戦略、Webマーケティング、出版、メディア活用まで一体的に相談できます。
中野裕哲は、家業の倒産危機からの壮絶な貧乏体験を原点に、お金で苦しむ経営者をひとりにしないことを掲げています。資金繰り、採用、売上づくりの壁に対して、経営者目線で伴走します。
【主な実績】
- 起業支援・経営支援の豊富な実績
- 起業相談件数3,000件以上
- 資金調達支援1,000件以上
- 大企業Webサイト多数監修
- 商業出版著書監修約32冊(累計30万部超)
V-Spiritsグループでは、融資・補助金・金融機関対応に詳しい社内役員チームも伴走します。元経済産業省系補助金審査員・事務局員、元日本政策金融公庫支店長、元信用金庫融資担当営業などの専門家が、補助金申請、事業計画、資金繰り、金融機関対応を実務面から支援します。
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