
10年かけてオリジナルを追求し、たった4日で融資をとりつけた施術家
元住吉の駅からほど近い整体・リラクゼーションサロン「癒し処 こうみや」で院長を務める熊谷康孝さん。
学生時代はバスケットボール部と聞いて納得する細身の長身に、知的で穏やかな語り口が印象的な施術家です。
そんな熊谷さんは、生まれ育った“土”にどのような“種”を見つけ、いかにして“芽”を開いたのか。
10年かけて自分の手に合う施術を追求した職人気質と、たった4日で創業の融資をとりつけた実業家の顔が同居する稀有なST0RYをお話しいただきました。
インタビュー・文=神 誠(ST0RY編集部)
この記事でわかること
- 「癒し処 こうみや」院長・熊谷康孝さんが施術家を志したきっかけ
- 20代の10年をかけて追求したオリジナル施術への考え方
- 創業時に4日で融資をとりつけた行動力と準備の背景
- 整体・リラクゼーション業界で差別化するための店舗づくりと今後の展望
インタビュー対象者プロフィール
- 氏名
- 熊谷康孝さん
- 肩書
- 「癒し処 こうみや」院長
- 店舗
- 整体・リラクゼーションサロン「癒し処 こうみや」
- 所在地
- 元住吉駅からほど近い場所
- 特徴
- トレーナー、リラクゼーションマッサージ、整骨、整形、鍼灸、整体など各分野の経験をもとに、自分の手に合う施術を追求してきた施術家。
学生時代の大ケガから施術家の道へ
小さいころに好きだったことは何ですか?
親戚の喫茶店でコーヒーの店頭販売をしたり、夏祭りの出店でスーパーボールすくいをしながらお客集めの手伝いをしたりして、幼心に「ああ、こういう楽しみがあるのか」と感じていました。
もともと父が職人で板前をやっていて、その背中を見て育ちましたので、人と接して商売することには早くから興味があったかもしれないですね。

小さいころに影響を受けた人は誰ですか?
最も影響を受けた人となると中学生時代、バスケットボール部の練習中に激痛で立ち上がれないほどの重傷を負ったときに、運ばれた先の病院でリハビリを担当してくださった先生ですね。
学生時代のスポーツは卒業までの期間が決まっているので、ケガをしたときにどれだけ早く復帰できるかがすごく大事です。
実際、先生の施術で短期間のうちに運動できるまで回復しましたし、初めて「こういう職業があるのか」と知って施術家を志すきっかけにもなりました。
その後、卒業してから高校・専門学校と勉強をつづけ、同じ業界に入って先生と再会することになるとは思ってもいませんでしたが、運命といえる勉強会でお会いしたときには「ここまで来たか!」と喜んでいただけましたね。
小さいころの一番の成功体験を教えてください。
小さいころはとにかくゲームが好きで、徹底的にレベルを上げたりアイテムをゲットし尽くすことに没頭していました。
クリアするまでのタイムを競うゲームであればその一点に集中して、ランキングをすべて自分の名前で埋めてみたり(笑)。
凝り性というのか達成欲というのか、やると決めたらとことんやるという感じで、自分の決めた目標をクリアするたびに小さな成功体験を積み重ねていたような気がします。
それが後に、倍率の高い専門学校や国家試験の合格につながったのかもしれません(笑)。
20代の10年をかけて追求したオリジナル施術
いまのお仕事を始めようと思ったきっかけはどんなことですか?
高校3年のとき、進路に悩んだ末に見つけた「アスレティックトレーナー」との出合いが原点ですね。
リハビリテーションとスポーツトレーニングの両方をカバーする理想的な資格で、それをバスケットボールの強豪校でもあった専門学校で、現役をつづけながら学べたのは幸運でした。
卒業してからも20代の10年をかけて自分の手に合う施術とは何かを追求し、トレーナー・リラクゼーションマッサージ・整骨・整形・鍼灸・整体――各分野を体験しながら優れた点を取り入れることで、30歳にしてようやくオリジナルの店舗を作り上げることができたと思っています。
「健康を通して幸せを実感する場所」というコンセプト
いまのお仕事を通じてどんな世界を実現したいと思っていますか?
近年ITの普及により利便性は高まる一方ですが、パソコンやスマホでいつでも仕事ができてしまうことで生活のリズムが崩れ、便利さと引き換えにカラダへの負担が大きくなっている印象を受けます。
日常的にたくさんの情報が入ってくるせいで頭が休めていませんし、運動不足で心身もリフレッシュできていない……そうなると疲れが取れずに休みの日を寝て過ごしがちになって、出かけたとしてもプライベートを満喫できない……そんな負の連鎖を懸念しています。
そこで当店では「健康を通して幸せを実感する場所」をコンセプトに、お客様の健康をサポートすることで有限な時間の質を高め、充実した毎日を過ごせる幸せを感じていただくことを目指しています。
動いた先でぶつかるのが本当の問題

いまのお仕事で最初に手ごたえを感じたのはどんなときですか?
オープンから1ヶ月ほどのキャンペーン期間が終了後、通常の価格に戻してからが勝負というところで、初めて一日の予約が埋まったときでしょうか。
確か2~3ヶ月めのことでしたが、自分一人で現場に立ち、その日お迎えしたお客様がみなさん笑顔で帰られたのを見送って、心から安堵しましたね。
実は近隣のお店と比べると少し高めの設定だったのですが、その分、自分のカラダに関心の高いお客様がついてくださり、価格に見合う良質なサービスを提供すればリピートいただけるということもわかって、自分の方向性が間違ってないんだと信じられた瞬間でした。
とくに他店との差別化を意識して内装にはお金をかけていて、それが治療院に技術だけでなくリラックスできる空間を求める時代のニーズにかなっていたのではないかと思います。
いまのお仕事を成功に導いた要因はなんだと思いますか?
一番の要因は「行動力」だと思います。
私の場合、起業の相談を始めて1~2ヶ月のころ、たまたま地元を歩いていて見つけた好物件をその日のうちに電話して仮押さえし、すぐさま開業届と前職の退職届、創業融資を取りつけるための事業計画書に着手した記憶があります。
融資の手続きを担当してくださったV-Spiritsの中野さんからも「計画書の作成から銀行借り入れまで4日というのは過去最短です!」と伺いました(笑)。
それができたのも、いつか自分が起業することをイメージしていたからだと思うので、資金面を含め時間をかけて少しずつ準備することも大切ですね。
そのうえで行動を起こせば、動いた先で必ず想定とは違う現実的な問題にぶつかり、解決することで先に進める。
ですから気になる人がいれば会いに行く、わからないことがあれば誰かに聞いてみる。
そうすることで自分一人では気づけないことが山ほど見つかりますし、別の角度からいただける意見は本当に貴重だと感じられます。
これからの整体・リラクゼーションサロンのあり方
いまのお仕事をこれからどのように発展させたいですか?
お店を構えて6年が経ちましたが、他店でもサービスの追求が進んでいると感じます。
私のいる整体・リラクゼーションの業界はどこの街に行ってもたくさんの店舗がしのぎを削っており、「お客様から本当に必要とされていることが何なのか?」を突き詰めることがこれからの差別化につながると思っています。
その点「癒し処 こうみや」では、自分と向き合う時間すら持てないお客様の疲れの本質に寄り添い、カラダの健康とココロのリラックスの両面から、もう一歩踏み込んだサポートを形にしたいと考えています。
また店舗展開を見据えながらも自分一人の視野に留まることなく、オープンな治療院同士が横につながることで実現できる地域貢献にも取り組んでいきたいですね。
何よりお客様の声を大事に「どんなことが求められているか?」を考え、「自分自身は何がしたいのか?」と擦り合わせながら、常に必要とされるサービスを提供していきたいと思っています。
熊谷康孝さんのSTORYから見える3つのポイント
1. 原体験が、施術家としての道を開いた
熊谷さんが施術家を志すきっかけになったのは、中学生時代の大ケガと、リハビリを担当した先生との出会いでした。
自分自身が回復を支えてもらった経験が、後に人の健康を支える仕事へとつながっています。
2. 10年の積み重ねが、オリジナルの店舗づくりにつながった
トレーナー、リラクゼーションマッサージ、整骨、整形、鍼灸、整体など、各分野の経験を通じて、自分の手に合う施術を追求してきたことが「癒し処 こうみや」の土台になっています。
3. 準備と行動力が、創業のスピードを生んだ
好物件を見つけたその日に仮押さえし、開業届、退職届、事業計画書の準備へ一気に動いた行動力が、創業融資を短期間で進める結果につながりました。
動きながら課題を見つけ、解決していく姿勢が、熊谷さんの起業家としての大きな特徴です。
編集後記
熊谷康孝さんのST0RYから見えてくるのは、施術家としての職人気質と、起業家としての行動力の両立です。
学生時代のケガをきっかけに施術家の道を志し、20代の10年をかけて自分の手に合う施術を追求。
そして、好物件との出合いを機に一気に行動し、創業融資の手続きを短期間で進めました。
「癒し処 こうみや」は、技術だけでなく、リラックスできる空間と、お客様の疲れの本質に寄り添う姿勢を大切にする整体・リラクゼーションサロンです。
【無料相談のご案内】起業・創業融資でお悩みの方へ
「癒し処 こうみや」熊谷康孝さんのST0RYのように、起業を成功に近づけるためには、想いだけでなく、事業計画、資金調達、開業手続きなどを一つひとつ具体的に進めていくことが大切です。
V-Spiritsでは、中野裕哲を中心とした専門家チームが、起業相談、創業融資、会社設立、事業計画書作成、補助金活用など、起業家・経営者を幅広くサポートしています。
起業コンサルタント®、経営コンサルタント、税理士、社会保険労務士、行政書士、司法書士、中小企業診断士、FP、元日本政策金融公庫支店長、元経済産業省系補助金審査員など、各分野の専門家が連携して支援します。
「起業の手続きは何から始めればいいのか」「創業融資を受けるには何を準備すればいいのか」「自分の事業計画で本当に開業できるのか」と悩んでいる方は、まずは無料相談をご活用ください。
無料相談受付中です。起業・創業融資に関するお悩みは、お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人
三浦 高/Takashi Miura
V-Spirits総合研究所株式会社 代表取締役。
元創業補助金事務局員(審査員・検査員)。
中小企業診断士、起業コンサルタント®、1級販売士、宅地建物取引主任者、補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント。
行政書士法人V-Spirits 補助者。
起業相談、経済産業省系補助金支援、創業融資などの資金調達支援を担当。
元創業補助金事務局員として多くの補助金案件の審査・検査に携わった経験を活かし、審査に通る事業計画書づくりや資金調達支援を行っている。
特に、飲食業と美容業の融資支援に強みを持ち、開業前後の事業計画づくりから資金調達まで、起業家の実情に合わせたサポートを行っている。
この記事を監修した人
中野 裕哲/Hiroaki Nakano
株式会社V-Spirits 代表取締役。
起業コンサルタント®、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、ファイナンシャルプランナー(CFP®)、1級FP技能士。
大正大学招聘教授として、アントレプレナーシップ論やファイナンス基礎も担当している。
起業相談、ビジネスモデルのブラッシュアップ、会社設立支援、創業融資獲得支援、事業計画書策定支援、税務会計、人事労務、資金調達、集客・販促戦略など、起業家・経営者をワンストップで支援。
「無理だとは言わない。おだてず、あおらず、可能性をつぶさず、どうすればその人がもっと良くなるのかを徹底的に考えること」を大切にし、これまで多くの起業家・経営者の挑戦を支えてきた。
All About起業・独立のノウハウ ガイド、経済産業省後援DREAM GATEアドバイザーとしても活動し、起業・独立・資金調達に関する情報発信を行っている。





























