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コラム

今さら聞けない既存のお客様へのアプローチ方法|起業初期に押さえたい売上安定の基本

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今さら聞けない既存のお客様へのアプローチ方法とは?起業初期に押さえたい売上安定の基本をやさしく解説

起業したばかりの時期は、どうしても新規顧客の獲得に意識が向きがちです。もちろん、新しい取引先を増やすことはとても重要です。しかし、事業を安定させていくうえで見落としてはいけないのが、すでに接点のある既存のお客様へのアプローチです。

既存のお客様は、すでに自社の商品やサービスを知っており、一定の信頼関係がある状態です。そのため、まったく接点のない相手に営業するよりも、関係を深めやすく、次の取引にもつながりやすい傾向があります。特に起業初期は、限られた時間とコストの中で売上をつくっていく必要がありますので、既存顧客との関係維持は非常に重要です。

この記事では、既存のお客様へのアプローチ方法を基礎から解説しながら、起業初期に考えるべき事業全体の視点にもつなげていきます。

既存のお客様へのアプローチが重要な理由

既存のお客様へのアプローチが大切な理由は、売上の安定につながりやすいからです。新規顧客の獲得には、広告費や営業コスト、時間がかかります。一方で、既存顧客はすでに取引実績や接点があるため、比較的少ない負担でコミュニケーションを取りやすいのが大きなメリットです。

また、既存のお客様に対して定期的にフォローを行うことで、リピート購入や継続契約、アップセル、クロスセルの可能性も生まれます。たとえば、すでにサービスを利用している顧客に対し、追加機能や関連商材をご提案することで、売上拡大につながることがあります。

さらに、既存顧客との信頼関係が強まると、紹介や口コミにつながるケースもあります。起業したての企業や個人事業主にとって、紹介は非常に価値の高い営業導線です。だからこそ、単発の取引で終わらせるのではなく、継続的な関係性を構築していく意識が欠かせません。

既存のお客様への具体的なアプローチ方法

既存顧客へのアプローチ方法にはさまざまな手法がありますが、大切なのは、相手の状況やニーズに合わせて使い分けることです。

まず取り組みやすいのが、メールやメルマガです。定期的に情報発信を行うことで、お客様との接点を維持しやすくなります。新商品やサービスのご案内だけでなく、業界情報や役立つノウハウ、事例紹介など、相手にとって価値のある内容を届けることが重要です。売り込み色が強すぎると逆効果になりやすいため、「役立つ情報を届ける」という視点を持つとよいでしょう。

次に有効なのが、電話やオンライン面談によるフォローです。メールでは分からない細かな状況や、顧客の温度感を把握しやすくなります。最近の課題や困りごとをヒアリングすることで、次のご提案のきっかけを見つけることもできます。

訪問や商談も、関係性を深めるうえで有効です。特にBtoBでは、対面でのコミュニケーションが信頼構築につながる場面も少なくありません。ただし、相手の負担にならないよう、訪問のタイミングや目的は明確にしておく必要があります。

また、SNSやWebサイトでの情報発信も、既存顧客との接点維持に役立ちます。直接連絡しなくても、自社の取り組みや実績、考え方を継続的に発信することで、相手の記憶に残りやすくなります。キャンペーンやセミナー、イベントの開催も、再接点をつくる方法として効果的です。

加えて、アンケートやヒアリングを実施し、満足度や課題を把握することも重要です。顧客の声をもとにサービス改善や提案内容の見直しを行えば、より関係性を強化しやすくなります。

既存顧客へのアプローチを成功させるコツ

既存顧客へのアプローチで成果を出すには、単に連絡回数を増やせばよいわけではありません。ポイントは、相手にとって意味のあるコミュニケーションにすることです。

まず意識したいのは、売り込みではなく課題解決です。顧客が何に困っているのか、どのようなニーズがあるのかを理解したうえでご提案することで、信頼は高まりやすくなります。逆に、自社都合の営業ばかりでは、関係維持は難しくなります。

また、顧客ごとに状況を整理することも重要です。頻繁に取引がある顧客と、しばらく接点がない休眠顧客では、アプローチ方法を変える必要があります。顧客情報や過去の履歴を管理し、誰に、いつ、どのような連絡をしたのかを把握できる状態をつくることが大切です。CRMやSFAなどのツールを活用すれば、営業活動の効率化にもつながります。

さらに、タイミングも成果を左右します。契約更新前、導入後の一定期間、新商品リリース時、年度の切り替わりなど、相手が動きやすい時期を見極めて連絡すると、ご提案が受け入れられやすくなります。

起業初期は顧客対応だけでなく事業全体の設計も重要

ここまで、既存のお客様へのアプローチ方法を見てきました。しかし、起業初期に本当に大切なのは、顧客対応だけを個別に考えることではありません。

既存顧客との関係維持は、売上の安定に直結します。そして売上が安定することは、資金繰りの見通しを立てやすくし、事業継続の可能性を高めます。つまり、既存顧客へのアプローチは、単なる営業テクニックではなく、事業全体の土台づくりの一部なのです。

起業したての時期は、営業活動、顧客管理、サービス改善、マーケティング、資金調達、事業計画の作成など、考えるべきことが数多くあります。そのため、「売上を増やしたい」という課題があっても、実際には営業だけでなく、資金計画や導線設計、提供価値の整理まで見直す必要があるケースも少なくありません。

たとえば、既存顧客へのフォローを強化しても、そもそもサービス内容や価格設計が顧客ニーズに合っていなければ、成果は出にくくなります。また、売上が伸びたとしても、資金繰りの管理が不十分であれば、経営は不安定なままです。だからこそ、起業初期は目の前の営業活動だけでなく、事業全体をどう構築していくかを考えることが重要になります。

起業初期の営業や資金面に不安があるなら早めの整理がおすすめ

起業初期は、やるべきことが多く、何から手をつけるべきか分からなくなりがちです。既存顧客へのアプローチを強化したいと思っても、同時に資金調達や事業計画、営業導線の整備も進めなければならない場面は多いでしょう。

そのようなときは、一人で抱え込まず、早めに全体像を整理することが大切です。既存顧客との関係維持は売上安定の第一歩ですが、それを継続的な成長につなげていくには、事業計画や資金面の設計も欠かせません。

当社では、起業を検討している方や起業したての方に向けて、創業支援や資金調達に関するご相談を承っています。既存顧客との関係づくりを含め、売上の安定化や事業の進め方に不安がある方は、ぜひ一度ご相談ください。今の課題を整理することで、次に取るべき行動が明確になります。

まとめ|既存のお客様へのアプローチは起業初期の経営安定につながる

既存のお客様へのアプローチは、新規顧客の獲得よりも効率的に進めやすく、リピートや追加提案、紹介につながる重要な施策です。メール、電話、訪問、SNS、アンケートなどの手法を活用しながら、継続的に信頼関係を育てていくことが求められます。

そして、起業初期においては、こうした顧客対応を単独で考えるのではなく、売上、資金繰り、事業計画とあわせて捉えることが重要です。既存顧客との関係維持は、経営の安定にも深く関わっています。

事業の立ち上げ期に不安を感じている方は、営業だけに目を向けるのではなく、創業や資金調達も含めて全体を整理してみてください。適切な準備と設計ができれば、事業はより安定的に成長しやすくなります。

 

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弊社では、元日本政策金融公庫支店長の多胡や元信用金庫の法人営業の小峰を中心とした所属専門家チームが一丸となって、幅広い起業支援・経営支援を行っております。
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嶋田大吉

この記事を書いた人

嶋田大吉/Daikichi Shimada

中小企業診断士
行政書士法人V-Spirits 補助者

1997年宮崎生まれ。2016年宮崎県立佐土原高等学校卒業。
実家の家業である温泉・井戸の掘削や設備施工の仕事に従事した後、NPO法人の宮崎支部を設立し、被災地や貧困家庭の子どもたちにプレゼントを届ける活動を5年間行う。
その後、自身の経験から経営を体系的に学ぶ必要性を感じ、中小企業診断士の資格取得を志す。2023年に中小企業診断士資格を取得し、起業家や経営者の夢や想いの実現を支援したいとの思いからV-Spiritsに入社。
現在は、経済産業省系補助金支援、厚生労働省系助成金支援、起業相談などの業務に従事している。

三浦高

この記事を監修した人

三浦高/Takashi Miura

元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
融資・資金調達コンサルタント
行政書士法人V-Spirits 補助者

産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。

融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。

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