
今回は、【資金収支計画は作成してますか?】です。
創業期や新規事業を開始する時には皆さん「事業計画書」を作成すると思いますが、「資金収支計画」は作成しておりますでしょうか。
売上はこのくらいで原価がこのくらいで経費が・・・・・
損益計画は間違いなく作ると思います。それが無ければ出たとこ勝負になってしまいどうなるかも予測不能です。
よくある相談として2つあります。
①売上が上がらなくて資金ショートしてしまう。
②想定より売上が上がって資金ショートしてしまう。
どちらも同じ資金ショートです。①も②も想定外かもしれませんが、本当にそれは売上に左右された結果でしょうか??
実は、本当に計画しておくべきことは損益計画だけでなく、「資金収支計画」なのではないでしょうか。
では、具体的に何を計画すれば良いのか
月毎に落とし込んで作成することをお勧め致します。
大きく分けると
- 今月はいくらの入金があるのか?(売上回収金、掛売りに注意)
- 今月はいくらの支払があるのか?
- ランニングコストはどのくらいあるか?
です。
資金収支計画の効果
万が一売れなくても現金があれば会社は回ります。たくさん売れても現金が無ければ、最悪の場合黒字倒産になってしまいます。
資金収支計画を作成している会社は、早期に〇月は資金が厳しくなりそうとか、当面の運転資金は問題ないから設備投資をしようなどと戦略的に動くことができます。
頭の中のそろばん勘定には限界があります。きちんと可視化できるようにしておきましょう。
いきなりの作成は難しいかもしれませんが、作成することを強くお勧めします。フォーマットは弊社HPにございますので、ぜひご利用下さい。
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起業の手続きって何から始めればいいの?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。
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この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura
元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、
産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。
融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。