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コラム

一年後に独立したいあなたへ!日本政策金融公庫「創業計画書」の書き方完全ガイド

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一年後の起業に備える!会社員のための「日本政策金融公庫・創業計画書」徹底ガイド

こんにちは。起業コンサルタント(R)の中野裕哲です。

今回は、「1年後に起業を考えている会社員」の方へ、ズバリ!起業の成否を左右する重要書類――日本政策金融公庫の「創業計画書」について、徹底的にわかりやすくご説明いたします。

創業計画書って何?なぜ必要なの?

創業計画書とは、日本政策金融公庫(略して「公庫」)へ創業融資を申し込む際に提出する書類のこと。

「あなたは、なぜこのビジネスを始めるのですか?」 「それは本当にうまくいく見込みがありますか?」 「貸したお金は、きちんと返してもらえるでしょうか?」

こうした問いに対して、根拠と説得力をもって答えるのが創業計画書の役割です。

ズバリ言います。創業融資を受けたいなら、この書類の完成度が合否を分けるといっても過言ではありません。

読者像を想定して:1年後に起業する会社員が今やるべきこと

あなたが1年後の独立を目指すのであれば、創業計画書は「今」から準備すべきです。なぜなら、書類そのものよりも、「中身をどう考えるか」が最も時間のかかるプロセスだからです。

「どんなビジネスをするのか?」 「誰に、何を、どう売るのか?」 「利益は本当に出るのか?」

こうした事業の骨組みを固めること。それが、実は創業計画書を仕上げる最大の鍵になります。

書き方の基本構成とポイント

公庫の創業計画書は、だいたいA4一枚。主な構成は次の通りです。

1. 創業の動機

あなたの想いが問われます。「なぜその事業をやりたいのか?」単なる思いつきや副業ノリではNGです。

実体験・過去のキャリアと結びつけて語ると説得力がアップします。

2. 事業の内容

何をどう提供するかを明確に記述。難しい専門用語は避け、第三者にもわかる言葉で書きましょう。

競合との違いや強み、想定するターゲット層の具体性がカギです。

3. 取引先・取引関係等

見込み顧客や仕入先がある場合は、必ず記載を。まだ決まっていない場合は「●●業界の取引先を想定」など、仮でもOK。

事前に営業活動をして「反応を得た」という実績があるとプラス評価に。

4. 従業員

当初から雇用予定がある場合のみ記載。なければ空欄でも問題ありません。

5. お借入れの状況

個人の借入(カードローン、奨学金含む)がある場合は正直に記載。ただし、過度な借入があるとマイナス要素になります。

完済計画や借換プランがあれば併記しておくと誠実さが伝わります。

6. 必要な資金と調達方法

ここが非常に重要です。総額いくら必要か、そのうち自己資金はいくらか、融資希望額はいくらか。

→ **自己資金は1/3程度が望ましいとされています。**コツコツ貯金し、その通帳を証拠として提出できるようにしておきましょう。

7. 事業の見通し(月別収支)

売上、仕入、人件費、その他経費を月ごとにシミュレーションします。

売上の根拠を説明できるよう準備しておきましょう。

よくある質問(FAQ)

Q1:まだ起業分野が決まっていないのですが、書き始めても意味はありますか? → はい、大いに意味があります。計画書作成を通じて「自分に何が足りないのか」が見えてきます。今から手を動かしてみてください。

Q2:自己資金はいくら必要? → 目安は創業資金の1/3。最低でも100万円以上は欲しいところです。積立を始め、毎月の貯金記録を残しましょう。

Q3:開業までにやっておくべきことは? → 市場調査、競合分析、ターゲット明確化、必要資格の取得、必要設備のリストアップなど、やることは山積み。まずはノート1冊分の「事業の構想メモ」を書くことをおすすめします。

Q4:創業計画書は代行業者に任せてもいい? → 絶対にダメとは言いませんが、おすすめしません。あなた自身の熱意や想いが伝わらないからです。まずは自分で書いてみて、専門家に添削してもらうスタイルが理想です。

最後に:創業計画書は、あなたの未来を映す鏡

創業計画書は単なる書類ではありません。あなたの「未来予想図」であり、他人に夢を語るための「言葉の地図」です。

最初は苦戦するかもしれません。でも大丈夫。

あなたのその「本気の気持ち」を、計画書という形に落とし込めたとき。

その書類は、きっと公庫の担当者にも伝わるはずです。

創業融資を確実に勝ち取るために、今から1歩ずつ準備を始めましょう。

不安なことがあれば、いつでもお気軽にご相談くださいね。

【無料相談のご案内】

弊社では、中野裕哲を中心とした所属専門家チーム(起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、社会保険労務士、行政書士、司法書士、中小企業診断士、FP、元日本政策金融公庫支店長、元経済産業省系補助金審査員など)が一丸となって、幅広い起業支援・経営支援を行っております。
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この記事を書いた人

中野裕哲/Nakano Hiroaki

起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)

V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。

【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

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